#君の背を追って

嘘でもいいから約束しようよ


「また(会おう)ね」ってさ

ひらりひらり、枯葉が舞う

覆い隠された路の果て

君のいない此の世に

何を追って来たのやら

みるみる小さくなっていく

夏の景色に彷徨って

最後の晩餐のような気持ちで眺めている

満月の空の下、君が見つめる海の底。

9月、10月、11月、寒くなるにつれ

凛とした姿に変わっていくと

涼んでいて感じる事ではある。

真ん前の太陽がとても眩しく

水平線を超えてしまいそうな勢いで

退屈な日々を燃やして欲しかった

のこのこ成長していく恋の種は

静かに揺れ倦怠のようだ、

『ん』なんて一言も話さず

電気のように痺れるこの暑さに

崩れ落ちたその恋の種。

寂しく儚く虚しいその種には

いつか実って欲しいと強く願うばかりだ。