優希 #吹奏楽・2024-08-11
吹奏楽コンクール
吹奏楽
どんな結果で終わろうと
私にとってステージのあの一瞬が
かけがえのない幸せな時間でした
努力するほどそのコンクールは
一生に一度の大切な宝物になる
始めたばかりの頃は嫌だったのに
練習すればするほど
大好きになった自由曲
たくさん怒られて
たくさん悩んで
先輩と2人で支え合いながら
一緒に作り上げた最高のsolo
先輩のピッコロと私のグロッケンで
“相棒 ”なんて呼び合いながら
一緒に練習した課題曲
もう二度と
あのステージで
あのメンバーで
あの曲を演奏することはないけど
それでも
私の中ではきっと一生消えることのない
この夏で1番大切な思い出です
「微笑みの国」
私のグロッケンのsoloと
それに重なる先輩のヴィブラフォン
2人らしいあの4小節間が
私にとっては特別だった
本番緊張するのなんか当たり前
練習通りにいかないことだって
たくさんある
だから100%の練習なんかじゃだめなんだ
次は
中学最後のコンクールは
練習120%の努力で
私の3年間の100%を出せるように
あの日見た大好きな先輩の
絶望した表情
涙を必死にこらえる無理矢理な笑顔
ずっと頭から離れない
私たちはもっと良くなる
もっと強くなれる
そう信じてるから
まだ頑張ろうって思ったんだ
努力して結果が出てそれが自信になった
努力して結果が出なくても経験は残った
必死に努力して
それがどんな結果になろうと
私はそれが
必ず明日の何かに繋がるって信じてる
あの日の負けがあったからこそ
前に進もうと思えた
あの日の涙があったからこそ
金賞への思いが強くなった
たくさん流した涙と
銀賞で何度も感じた悔しさが
私を強くしてくれた
あの結果はきっと明日に繋がる
来年に繋がる
だから私は顔を上げて
頑張ろうって思えたんだ
先輩と過ごして少しずつできていった
お互いに背中を預けられる信頼関係が
心地よくて大好きで
コンクールのあのソロが
お互いを信じてる私達だからこそ
できるものだって証明してるようで
嬉しかった
先生に誇れるくらいの努力をする
そして来年は
先生に笑ってもらえる結果を残す
ずっと近くにいていつも守ってくれた
大好きな先輩
そんな先輩との最後のコンクールで
先輩の隣に立って
一緒にsoloを演奏出来たこと
何度も支え合って励まし合って
コンクールを終われたこと
ずっと憧れだった先輩に
追いつけた気がして嬉しかった
14年間繰り返して
あまり好きじゃなかった夏を
少しだけ好きにさせてくれた
先輩とは志望校が違うから
きっともう二度と
並んでステージに立つことはない
だから一緒に立てる最後のステージで
2人でsoloを演奏出来たことが
自分たちの1番の演奏を出来たことが
嬉しかった
4つの課題曲
この中のどれか1つが
私の中学最後の課題曲になる
3番か4番
どっちになっても私は
このスネアドラムで
できることを全部する
どんな結果になったとしても
自分の音に後悔を残さないように
「やり遂げる勇気があれば
全ての夢は実現する」
来年こそは金賞をとって
先生が残したその言葉を本物にするんだ