はじめる

#堀田麦

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全13作品・

吾輩は猫である
名前はまだない
何処で生まれたかとんと見当がつかぬ………



いやいや、
覚えておりますよ
吾輩には沢山の兄弟がいた
お母っさんもいて、生まれたばかりの吾輩を
愛しそうになめてくれていた

だが、
そのうち兄弟の1人、また1人といなくなっていき
とうとう吾輩1人になってしまった
お母っさんは1人になった吾輩をたいそう可愛がってくれた
が、ある時とうとう引き離される時がきた
お母っさんと離れた寂しさで
吾輩は「ミャーミャー」泣いていたのを覚えている

吾輩の新しい住みかは独り暮らしの婆さんの家だった
ボロ布を敷いた菓子箱が吾輩の寝床となった
「ミャーミャー」泣く吾輩をずっと抱いていてくれたことは今でもハッキリ覚えている

婆さんとどのくらい一緒に暮らしたか7年か8年か…
昨年、婆さんは天国へ逝っちまった
吾輩は施設に行くはずだったが、運ばれる途中で逃走した
そして、今がある

吾輩の今の暮らしは割と
のんきである
野良猫が大変ってのは誰が決めたことなのか
吾輩は料亭を住みかとして、日中はあちこちをハイカイしている
料亭の下働きの兄ちゃんはいい奴で内緒で飯を持ってきてくれる
これがめちゃ美味い!
吾輩も兄ちゃんに迷惑は掛けたくないので食べたらサッと姿を消す
昼間は学校に来ていることが多い
最近の学生は吾輩を見ても"猫だ猫だ"と騒ぎ立てる事はない

ところがである、ひとりの女が吾輩を見つけてしまった…
それが「堀田麦」である

むぎ茶・2020-11-23
吾輩は猫である
堀田麦
松坂くん
短編小説

吾輩は猫である
名前は「ネコ」
のんびり気ままな野良猫である

昼間は学校に来て日向ぼっこをしている事が多い
そんないつもと変わらない午後だった
吾輩のまったり時間を邪魔してきたのは「堀田麦」の大きな声であった
吾輩はいつもより1つ校舎寄りの生垣の下にいた
ここの方が顔に日光が当たらないので昼寝しやすいのである

いや、そんな話よりも「堀田麦」である、尋常でない様子はすぐに分かった
「ネコ、ネコ、ネコ…」とすがるような声で吾輩を探している
吾輩は「ニャー」と呼んでやった
「堀田麦」は吾輩のもとに駆け寄り、堰を切ったように喋り出す
「松坂くんに彼女が出来た!」
「もう、想う事も見つめる事も出来ないっ!」
「何であたしは話しかけなかったんだろう…」
「あたしは明日からどう生きればいいのぉー」
と、まぁこんな感じ
後は言葉じりをちょっと変えて、同じ事を繰り返す

要するに振られたんだな…
仕方ない、気の済むまで聞いてやるか…

やれ、やれ…

むぎ茶・2020-11-27
吾輩は猫である
松坂くん
堀田麦
短編小説

泣いたのが分からないように

下を向く

あなたが通り過ぎるまで

むぎ茶・2020-11-27
涙を隠して
つぶやき
松坂くん
堀田麦

これらの作品は
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