#夏のせい

傘を持ってない時に限って

雨が降る

神様は意地悪だな

天気予報では晴れって言ってたのに

呆然と立ち尽くして居ると

君が優しく声を掛けた

｢ 入っていいよ、嫌じゃなければ ｣

こういうのって普通

好きな子にしかしちゃいけないよ…と

ツッコミたくなったけど

｢ お言葉に甘えて… ｣

そう言って傘に入れてもらった

入ってから数分程でさっきまでの

大雨とは異なりカンカン照りの

太陽が差し掛かり眩い雲を避けた

私は思わず｢ え？！ ｣と叫んだ

もう少し君と相合傘

してたかったのになー…って思って

………あれ

まだ傘しまわないのかな…

周りはもう傘しまってるよね

そう心の中でプチパニックを起こしていると

君が小さな声で呟いた

｢ もう少しだけ ｣

さっきまで雨の水滴で冷えきっていた

頬も一気に紅色に染まり

恥ずかしくなってしまった

君の頬も私と同じぐらい赤く

染まりきっていた

君の頬が赤いのは私と同じで

嬉しくて、ちょっぴり恥ずかしいから？

それともこの暑い

夏のせいなのかな？

神様が、外れた天気予報と共に

夏の涼しい風と共に

恋の香りを運んできたー…

手首に流れてくるアイス。

風に揺れる風鈴。

髪をかきあげる君。



頬が熱くなる感覚。


これも全て夏のせい＿＿。

夏に負けないくらい眩しく笑うから

思わず、好きって零れた

夏のせいにして、

置き去りにした君との恋


今になって君を想い

心が苦しくなるのも

きっと秋のせい

夏のせい 夏のせい

夏のせいにしたらいい

それでも ダメなら

君のせいにしてもいい

これから 季節が

冬になってしまったら

誰が 温めてくれるんだよ

なぜだか分からないけど、
眼鏡の君に恋をした。





これは、
夏のせいだ。

夏のせいにして

夏なんて早く終わればいいのに。


一緒にお祭り行きたかったなあ。

話したいこといっぱいあるんだけど。

お土産も渡したいのに。

写真撮りたかったのに。


君とやりたいことがいっぱいあるのに

夏休みのせいで何も出来ない。


君に会いたい。

君にもう自分を責めて欲しくない

君は何も悪くないんだ

全部、誰のせいでもないんだから





それを優しく抱きしめながら言える
そんな勇気を手に入れたい

あなたが輝いて見えるのはきっと太陽のせい

夏のせいにして 僕らどこへでも行こう
恋のせいにして どこまででも行こう

胸踊るものだけが 呼吸するこの季節に
取り残されて 置いていかれてみようよ

~
いくつもの夢たちが 今夜破れても
君と僕なら 勝てないわけない気がした








置いていかれていいんですか。
取り残されてていいんですか。

あなたと私が愛し合った夏に
私はずっと取り残されたままだけど

それでいいんですか、洋次郎さん。

独りぼっちに感じるのも

死にたいって思うのも

胸が苦しくて涙が零れそうになるのも


全部、夏のせいだ

あなたが私を好きじゃないなら

後悔も残らないくらい嫌いにしてよ


昨日より今日、

もっと好きだと思ってしまうのは

きっとあなたが私に優しくするから

この暑さは
夏のせいにしようー。

セミの音がうるさいことも

身体が焼けるほど暑いことも

友達がいないことも

彼氏と別れたことも

家族が死んでしまったことも



全部、夏のせいにして

無色透明になればいいのに