#夜へ逃げよう

あの夜から私は
弱くなったよ
泣き虫になったよ
我儘にもなったし
寂しがり屋に
妬いたり拗ねたり

今までを振り返れば
お互いに泣かせ合い
妬かせ合ったり
すれ違う時もあったね
笑い合うばかりじゃなかった

それでも貴方と出会えて
幸せですと心から言える

だから今夜も一緒に寝よう
抱きしめ合いながら

夜へ逃げるように
2人だけの夜に

全てはわからないよ
君の辛いも苦しいも
僕のとは違うから

どうか傷つかないで
どうか苦しまないで
もう君は僕の一部だから

戻してあげるよ
どんなに逃げたくなっても
大丈夫だよ
独りにしないから
僕がいるから

「愛しているよ。」
どんな君だって

拗ねて甘えて妬いて
泣き虫で素直じゃなくて
弱音を隠して冷たくなって
闇に落ちて独りになるの

私の知ってる君

意地悪なのに優しくて
ふざけ合って笑い合って
抱きしめ合って
一緒に眠ろう、今夜も

君だけが知ってる私

しっかり鍵はかけたよ
どこにも行けないよう
離れられないように

忘れないでいてよ
目の前にいる僕の事を
いつものように撫でてよ
その手で優しく

夜へ逃げよう
2人で一緒に
どこまでも堕ちて
泥沼にハマってもいい

僕以外に君を満たせる人
いないでしょ？

君は僕のなんだから

教えてあげるよ
僕の汚い欲望を

他じゃ物足りないって
欲しがるなら

「君が他の誰かと
同じように抱き合えたら
わかるんじゃない？」

…なんて嘘
信じてるわけじゃないよね？
その顔、見てると泣かせたくなる

舐めてあげるよ、その涙も
だからもっと鳴いて
聞かせてよ…その声

甘えるように擦り寄って
撫でて欲しそうな瞳で
見つめてくるから
つい意地悪したくなる

わかってるよ
尻尾振りながら
触れられるの待ってるのは

だからすぐには触れない
もっと欲しそうにしてよ

誰に可愛がってもらいたいの？
君の主人は誰かわかってる？

ちゃんと答えられるなら
撫でてあげるよ
恥ずかしがらずに言ってよ
ご褒美もあげるから

君の全てが欲しくて
我儘になって
独り占めしたくて
誰にも渡したくなくて

その瞳に映すのも
その心の中にいられるのも
その腕の中で眠るのも
どんな時だって僕だけにして

その声で名前を呼んで
余裕なくなってしまうくらいに
乱され戻れないくらい
壊してくれていいから

｢来て///上｣
君は僕の上に乗って
優しく深く沈み込む


｢手､手ぎゅーして?//｣
手を重ね､指1本1本を絡める


｢ん､ちゅして?//｣
優しい雨のように降り注ぐ甘いみつ､
吐息まで飲み込まれるように
舌を絡める


｢ん､もうだめ。///｣
全身を伝う痺れに襲われて
身体がびくびくして止まんなくて
でも、君はもっと締め付ける
そして、もっと動くから
もう何も考えれないよ
ずっとしてたくなっちゃう


僕はもう君じゃないといけなくて
君のせいでおかしくなっちゃったんだよ

僕を泣かせるのは君だけ
なんて甘かったのかな？
放っておいても平気なら
優しくなんてしないで

どんなに泣いても
届かないなら
流した涙も意味を持たない

だってその腕は
僕を抱きしめる為に
あるわけじゃない
その手は
僕の頭を撫でてくれる為に
あるわけじゃない

逃げたくなるんだ
この夜に溶け込んで
いっそ消えてしまいたくなる

僕は臆病者です
そして卑怯者で
自分勝手で我儘でしょう
君を独り占めしておきたいなんて

どうしようもなく
君を好きになってしまった
言い訳を並べ正当化してしまう
こんな僕を叱って

夜へ逃げるように
夢の中でだけでいい

君だけの僕でいさせて
僕だけの君でいて
それだけで幸せだから

ねぇ、私だけの為に泣いて
君を泣かせるのは私だけで良い

教えて欲しかったんだよ
どんな言葉よりも安心できて
その心の中にいられる気がして

あのね、君だけの為に鳴くの
私を鳴かせるのは君だけで良い

いつからかそうさせたのは君で
離れないようにさせたのも君で

夜へ逃げるように2人で
どこまでも溺れて
この夜をずっと続けていたくて

また私は君を泣かせ
君は私を鳴かせるのでしょう

数えきれないほど触れ合って
擦り切れるほど求め合ったのに
おかしくなりそうなほど
貴方が欲しくなる

好きだと言ってくれたこの声で
狂ったように鳴かされて
服も着れないまま腕の中で眠る

夢の中でも会いたくて触れたくて
また私は溺れていくのでしょう
この夜に
そして貴方に

ねぇ、君は私のだよ
これからもずっと
だけどね
時々ひどく寂しくなる

分けて欲しくて
痛みも苦しみも全て
我儘になっていくの

生きていたいって
思わせてくれた君に
私は何ができる？

夜へ逃げるだけじゃなくて
一緒に泣くだけじゃなくて
もう少し近づきたくて

だから教えてよ
私の知らない君の全てを

君と話している時が1番楽しいんです

汚してしまいたくなるの
あまりにも綺麗だから
私はもう失っているのに

絞めて痛めつけて傷つけて
泣かせて苦しめて痕つけて

君が意地悪になればなるほど
同じ色に染まっていくようで
安心しては後悔するの

綺麗なままでいて
なんて矛盾した本音
隠したまま夜へ逃げる