#大好きで尊敬してる人

私のひいじぃちゃんは

60代の若さで亡くなったんだけど、

もちろん私と会ったことなくて。

私が生まれる40年ぐらい前に亡くなってる。

それなのにひいじぃちゃんは

お母さんに『____』と呼んでたみたい。

それが今の私の本名で、

『月』が大好きになった理由の一つ。

ひいじぃちゃんはまるで私が生まれるのを

"知っていた"みたいに母に話してたんだって。

『月のように優しい子だよ。

傷つきやすくて、周りに敏感な子。

お前にそっくりだよ。子供は安全に産まれる

だけじゃない。危険も伴う。赤ちゃんにも

自分にも。その時はじぃちゃんが助けてやるからな。

だからひ孫の顔しっかり見せてくれよ』

母が自分の誕生日に毎回話してくれる。

『きっとひいじぃちゃんは___が

産まれるのを知ってたんだね』と。

私安産じゃなかったんです。頭が反対で

へその緒に首が絡まってたんです。

そんな危険な中で産まれてきた時

母はひいじぃちゃんが助けてくれたんだ

そう思ったらしく、今の名前を付けてくれた。

死ぬ間際でさえ私の名前を呼んでくれた

ひいじぃちゃんはきっと私のことが大好きだね