天国への手紙
あなたは、今はどこにいますか?
こちらへ、帰って来てたりもするのですか?
この頃、私を心配あまりしなくなりましたね
いつだったか、天国の大きなお薬を
もらってきてくれて
「はい、あ~んして」なんて
急に飲ませてくれました
私は夢の中で「仏さまの手?」と思い
目を白黒させながら
「ごっくん」しましたね
目が覚めてから
そんな言い方を私にするのは
あなたしかいないと気がつき
本当にびっくりしました
薬をもらってきてくれたんだって……
もう10年前にもなるでしょうか?
時々
私が本当に具合の悪い時には
そばに来てくれてるように
思えた時もありました
ありがとう
でも、この頃、全然来ないのね
何だか、あなたが、嬉しそうに
笑っている気がするわ
私の幸せを、守って祈ってくれてるのね?
私に、夢中になる人ができてるのが
嬉しいんでしょう?
あなたを追いかけそうにならなくなって
安心したんでしょう?
天国では、先に行ってた元カノさんとも
仲良くできてる?
男友だち何人かと、すっごく楽し気で
健康そうな顔してたのは
私が会いに行った時、見て知ってる
いつも、私を守ってくれてありがとう
私、きっと幸せになるからね
えっ?
「そんなこと俺の方がわかってる」?
そうかもね
ごめんね、最近、忘れてたり
気持ちが整理されて
過去にすっかりなってしまったわ
「それでいいんだ。それを待ってた」?
本当に、百人力の背後霊なのかな?
私、きっと幸せになるからね
ふふふ
とっても嬉しそうに笑ってる
そんな気がする
彼、いい人でしょう?
もう、心配要らないからね
いつも、ありがとう
ちょっとは、部屋片付けるわね
きれい好きのあなたには
愕然と……あ、もう慣れてしまって
びっくりしないの?
この部屋?(笑)(笑)(笑)
うん
とにかく、私も頑張って生きていけそうよ
お願いがあるんだけど
いいかな?
彼に、私の気持ち、伝えてくれない?
(笑)「やなこった!」って?
(笑)(笑)(笑)
そうよね、これだけ、私自身が
恋文、書いてるものね
でも、信じてくれないのよ
「お前らで何とかせい」?
あ~ん!もお!また、笑う~!
また、会いましょうね
ずっと先の将来に
あなたからは、私はいつも見えていても
私からは、あなたは
たまにしか、わからないもの
でも、もう、淋しくないし
大丈夫よ
彼がいるもの
ちゃんと、生きてる彼がいるもの
フランソワ
2019年8月12日 5時56分
*