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#恋と世界とこの世の運命

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全3作品・









今日は付き合って一ヶ月の日




でも、まだ君からの返信は無い






困ったものだ、本当に




急に消えるなんて、




想像もしていない状況な事を悔やむ





悔やんでも、無駄と分かりきっているのに








「どうせ、来ないしなぁ、」





少し重くなった瞼に身を委ね、



柔らかい月夜に頬を濡らし眠ってしまった



























































___





目が覚めるとあれから4時間が経過していた





スマホの電源をつける










そこには、廉くんからの返信が来ていた














「え、え、なんで、え、、?、」









思わず声が漏れてしまった





帰ってくるはずはない、そう思っていたのに





付き合って一ヶ月の日に彼は帰ってきた





































私には計り知れない過去を持って





















































___







「咲彩へ



暫く来れなくてごめんな。



実は、2日に緊急入院をしました。



俺には幼い頃からの持病があります。



2日に行った手術は失敗。



突然の悪化で、万全な状態じゃなくて、



ほんと、最悪だよな笑



今も、俺の言葉を親が打ってくれてる



次の手術が失敗すれば俺は死ぬ。



上手くいかなかったら



死んだ俺との想い出をもっていたら



ずっと忘れられないかなって思った。



話さなくてごめんね。



短い間だったけど愛してた。



俺の人生で最愛の人だった。



満足させてあげられる恋じゃなくてごめんね。



おやすみなさい、愛してる。」














そんな、言葉が綴られていた


















































___






「病名は何?」





知りたくて、聞いてみた





「教えられない、ごめん」





彼はその一点張りだった












「写真も、電話も、駄目ですか」








「ん、だめかな、笑」









私が、傷つかない様に彼は想いを変えなかった







































___





「病名、教えてくれないの、?」






何度か聞いていたある日






「そんなに知りたい、?笑」





と言われた






「うん、知りたい」






「いつか教える笑」







その、いつかが怖かった








「いつかっていつ、明後日には教えて」






そんな、駄々をこねた






「ん、分かった」







彼はようやく、そう言ってくれた











「絶対約束だからね、」



























彼は写真を2枚くれた









1枚は白い壁




病院の壁らしい





2枚目は曇天




知り合いに撮ってもらったらしい










私は彼に、晴天の青空と




落書きを送ってあげた













「この空、廉くんみたいだ笑」







「俺は違うな、白だから」






「え、お日様だよ」






「そうかな、笑」






「そうだよ!!!」





「なら、咲彩もお日様だよ笑」














後にも先にも



彼から写真を貰うのは



これが最初で最後だった





























次の日、彼からの返信は無かった




























































___




彼から返信が来なかった次の日の月曜日





私はいつも通りの道を





いつもより少し速い速度で歩いて帰った






朝から、嫌な予感がしていたからだ





何故かは分からない





ただ、とにかく、嫌な予感がしていた









急いで走って帰っていると、






晴れやかな空とは真逆に





優しい雨が降りそそいだ





そして、何故か笑っていた





何故かは分からない





特にその日は憂鬱だったし





笑う理由など無かった





でも、笑みが溢れていた





降りそそぐ雨と私の笑い声が混じり合って




不思議な空を描いていた














































私の勘は当たった。












家に着くなりスマホを見ると





そこには、





君からの最期の言葉が贈られていた

























































___





「昨日から、呼吸が苦しくて、




今日も気付いたら寝てて、




昨日返信できなくてごめん。




俺の人生で最も最愛の人でした。」









その言葉と共に綴られた遺書には










幼い頃からの持病の名前






その中でも重症例だったこと






初恋の人を病気で先に失ったこと






そして、私への感謝と謝罪だった










そして、最後には













___







「一緒に生きられなくてごめん。




一緒に歳をとれなくてごめん。




俺が咲彩の最後の恋人でいたかった。




薬指に指輪をはめたかった。




来世では俺がはめさせて下さい。




今世では咲彩を幸せにしてくれる人と




幸せになって下さい。




あー、自分で言ってて悔しいな笑




愛してる、ずっと。




俺のために泣かないで




笑ってる咲彩が好きだから。




あー、ほんと、死にたくないな。




ごめんな、長生きできなくて




一緒に歳をとれなくてごめん、




咲彩が俺の最後の恋人でよかった




俺が咲彩の最後の恋人になりたかった。




あー、もう死ぬんだろうな、嫌だな




咲彩、1ヶ月ありがとう。




早いけど、誕生日おめでとう。




幸せな人生を送ってください。




俺の事を忘れないでいてくれたら




俺は永遠に君の中で生き続けるので




忘れないでいてくれたら嬉しいな。




短い間だったけど、ありがとう。




永遠に、愛してる。」


















___




叫んだ



泣き叫んだ




神様を恨んだ




この世に神様なんて居ないと、思った





彼を奪わないでくれ




何度そう思ったことか




毎日毎日泣いて




毎日毎日彼を想って





流した涙も、笑顔も、全部





彼が好きだったからで










最期の会話だって




「なんかあったでしょ、」




なんて心配させて




君が消えるのが怖くてしんどいだなんて




「離れないで、そばにいて」




なんて言えるわけがなくて




君の背負っているものを




更に重くさせてしまうだけだったから




その言葉を全部呑み込んで




案の定、神様は彼を攫って




私と彼を三途の川で結んで







"まるで織姫と彦星ね"





そんな事を思った















君と恋したのはたった十五日




振り返れば短いけれど、長い恋だった




あの恋は私の呪いである




彼を未だに愛している




寧ろ、愛していない訳が無い



























































































___




拝啓、今も尚愛している貴方へ





今、何をしていますか



私を空から見守っててくれてますか



私は溜め込む人間で



人の頼り方も知らなくて



貴方に我儘を言う事も無かった気がします




だから、この場で伝えさせて下さい






愛していました、この世界で最も



離れないで欲しかった、無理な話だけれど



貴方は、泣いているよりも



笑っている私が好きと言ったけれど



私が泣く理由は



"貴方に恋をしている"



からなのです




だからね、今も思い出して泣く事はあります



君がいつの間にか私の最愛の人になっていて



でも、もう何を送っても返ってくることは無い



そんな簡単な事を受け入れられないからです



貴方は私の生きる理由であり、



死ぬ理由であり、



お日様みたいな光だからです




あの日、私を恨みました



何故、約束をしてしまったのか



何故、ごめんねばかりを言わせたのか



最後まで心配させてごめんなさい



貴方は倒れる時に、



私の事が一番に浮かんだと言っていたけれど



死に間際にも私を想ってくれたのなら



それは貴方の何かになれたと言えますか



見ていたかもしれないけれど



貴方の悪夢が正夢になっていました



泣かない訳が無いからね、笑




永くは生きられないと言われても



涙を流さなかった君の事を



私はとても尊敬しています



貴方のように強く、優しく、暖かく



誰よりも人を想いやれる人は居ないと思います




でもね、貴方は1つ間違いをおかしました



想い出が多い分、忘れられないから



そういって、顔も声も何も知りませんでした



でもね、何も知らないから



更に忘れられなくなってるんですよ



一度でいいから、見たかった、聴きたかった





来世でも、死後でも、天国でも、地獄でも



貴方がいる場所に私はいきたい





今世は貴方の分まで幸せになります



誰かを幸せにしてみせます



でも、心の片隅にはいつも貴方がいて



貴方を愛している事に変わりは無いことを



少しでも許していて欲しいと思います






だから、来世は、




君の薬指と私の薬指に



幸せの証をはめましょう







私が貴方を幸せにします









その為に、何度でも





















君と恋するために来世を旅する
















今も尚、貴方を愛している現在の私より











Fin.


恋と世界とこの世の運命
____________

椎名_限定小説・6時間前
小説
恋と世界とこの世の運命
少し雑かも、分かりにくいかも















恋と世界とこの世の運命
_____________






























私達に出逢いなどない



惹かれあった理由はいつの間にか、


というよりは




"好きにさせたから"



その言葉がぴったりなものだった



























___









「咲彩可愛い」









「え、何、急に」








「ん?、いや、咲彩が可愛くて、つい笑」







「あのさぁ、照れるんだからやめてよ」







「はいはい笑」








「だから笑うなって言ってるでしょーが、



うん、ダメだなこれは笑」









「諦めてね」









「諦めますよ、笑」










そんな言葉を交わしながら



この時間が永遠に続けばいいと思った











彼は今日から『恋人』という関係になった相手




一つ歳上の割に子供っぽい所のある人で




いつも私を笑わせてくる




私にとっては、彼と話す時間が




ここ最近の幸せだったりする











「明日で学校終わりなんだよー」




私は明日迎える終業式のことを



得意げに報告した




「俺ん所は明後日で終わりだな、一日遅い」




「えぇ、あんま話せないのか」




「まぁ、すぐだし、冬休みは毎日話そ」




そんな彼の言葉が嬉しくて



思わず頬が緩んでしまった


























































___








…………これで、終業式を終わります












「よっしゃー、やっと終わったー」




クラスの男子達が口々に叫び出す








「ねね、咲彩はこの後用事ある?」





割と仲のいい怜来に声を掛けられた





「あー、悪いけど早く帰らないといけなくて」




「いいよいいよ、笑 また今度遊びに行こー」




「うんっ、ごめんねー、またねー」





なんて、嘘。




本当は早く廉と話したかっただけ




小さな嘘に少し胸が苦しくなった















学校から家までは徒歩20分



走ると約10分くらいの場所にある



雨の日は走れないから少し大変だ



まぁ、寝坊しなければいい話なのだけど







家に着くなり、すぐさまメールを送信する





返信がいつ来るかは分からない





しかし私は待っていたかった



























ポロン






返信が来たのは午後八時




私がメールを送ってから




約2時間後だった













「学校お疲れ様」






「ありがとー、廉くんとこは明日で終わりか」






「うんうん、頑張る笑」






「明日イブなんだけどなー」






「あ、ほんとだ笑」







「え、忘れてたの、?笑



私明日ケーキ作るんだよー」






「え、そうなんだ笑」







「上手く出来たら写真送るね」







「えぇ、ありがと笑



もう眠いから寝るね、おやすみ笑」






「ん、おやすみー」















彼は寝るのが早い




前に一度聞いたことがあったが、




睡眠欲がねー、凄いの笑




とだけ言っていた






だとしても、夜に話せないという事は



一日の中で話す時間が殆ど無いという事で







「んー、寂しいな、」






届かない想いを呟きながら、




顔をそっと毛布で隠した































































___







……よし、できた






なんてカッコよく言ってみたけど、



この有り様は酷すぎる








「溢れすぎじゃない?」




なんて姉に言われてしまった




「カップに入れる分量間違えただけだし」




「目分量で入れすぎるって、下手すぎ」





そこまでからかわれたら、



送る勇気なんてないよ、、、


















ポロン







その音に身体が反応してしまった




もちろん、相手は廉くんからだ








「ただいまー、終わったーー」






「おかえりー、ケーキ失敗した笑」






そういって、カップの原型すら見えない



不格好なフォンダンショコラを送った








「え、美味しそう、食べたいー笑」





「絶対うそ、無理しないでよ笑」





ほんっと、いつもこうなんだから




絶対あんなの食べたくないでしょ





「咲彩の作ったものなら食べたいよ」




……、、いや、急にこんなの、ね、?、




「でもこれはダメです笑」





少し高鳴った胸を抑えるように



平静を装って返事を打った











































___






「おはよう」




「おはよう笑」





そんなやり取りを交わしたのは




朝と言えるか言えないか、という




午前10時頃の事だった











今さっき起きて着替えを済ませ、




少し形の崩れた目玉焼きを食べ終えた私は




突然の"おはよう"に少し戸惑いつつも




すぐさま返事を返した






















「今日ってクリスマスだね」





「だねだね、ハッピーメリークリスマスっ」





「え、まって、可愛い」





「いやどこがだよ笑」





「全部だよ笑」





あー、ほんとに、




「叶わないなぁ笑」












私達の会話速度はゆっくりで、




彼は返すのを忘れていたりする




でもそんな時間も幸せで




時計の針がまるで私達の間にだけ




流れていないような気がした






















「ねぇ、廉くん」





「どーしたの咲彩」





「神様最高だよね、笑」





「え、どうして?笑」





「だって、クリスマス前に



廉くんと付き合うプレゼントくれたから笑」





「おぉ、確かに笑」










神様って、運命だなんて



本当にいるんだと



私は幸せに浸って、信じきっていた















































____







クリスマスから6日後




世にいう大晦日という日









「今そっち何してるの?」




と送った返信に既読がついた




午後6時のことだった







「今はね、断捨離ってやつ」






「部屋の片付け?」






「そうそう笑 咲彩は何してるの?」






「今からね、ご飯食べるんだー」






「お、いいね、おせち?」





「そうそう!それとオードブル」





「わぁ、豪華で美味しそうだね笑」





「廉くんは何食べるのー?」





「母さんがラーメンって言ってたな笑」





「ラーメンっ!!!!いいなーー」





「咲彩、ラーメン好き?」





「好きって程じゃないよ、大好き!!!」





「なるほど、笑笑」
































































___






今年も残り一時間という所







「よし、できたっ、」







私は1人自分の部屋でお手紙を書いていた





もちろん、送る相手は廉くんだ





リビングへ入ると




家族皆が待機していた











____





『5ー』




『4ー』




『3ー』




『2ー』




『1ー』






ハッピーニューイヤーーー





「あけましておめでとう笑」



「今年もよろしくお願いします笑」









そんな言葉を家族と交わしたあと




廉くんにお手紙を送った










「廉くん、あけましておめでとう」







「あけましておめでとう、咲彩



え、まって、字綺麗すぎない?




ほんとに手紙ありがとう笑」







「そんな事ないよ笑 いーえ笑」






「俺より何倍も綺麗だよ笑



今年もよろしくな」





「うん、よろしくね」









最高の新年だった



いつもは早く寝る廉くんと



新年、初めに話せるなんて




私は、最高の1年になると思った




























































しかし、これ以降返信が来ることは






無かった

黒萩 映凪・4時間前
恋と世界とこの世の運命
凪いだ想いに広がる波紋
小説

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