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#恥ずかしがり屋

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全78作品・

「お前、俺のこと好きだろ」



ある日、彼は幼馴染のあなたに

いたずらするつもりで聞きました。



赤くなって


何言ってんの!馬鹿じゃないの!?


そんな言葉が返るものだとばかり

思っていましたが、

あなたは読んでいた本を閉じると

真っ直ぐに彼を見据えて言いました。




「うん、やっぱバレてたか」



すると彼の方が

林檎のように紅くなって

あたふたと焦り始めます。



「は!?え、マジ?え、それヤバくね」


「何、ヤバくねって。てか自分で自信満々に聞いたくせに…。私が冬弥を嫌いなわけないじゃん」


あなたは彼を見つめます。

彼は目を左右に震わせて

腕で顔を隠すように言いました。



「み、見んなしっ」


なんて、可愛らしいのでしょう。

あなたは彼が心底愛しくなります。



「あー、もう、可愛すぎる」

彼の反応が面白くて

あなたの悪戯心がほんの少しだけ

顔を覗かせました。



彼も慌てふためきながらも

負けじと食い下がります。



「す、好きってただの好きじゃないぞ!お、俺と手……手繋げるか!」

「うん」

あなたは彼に歩み寄って、彼の手を握ります。

彼の手は男らしくゴツゴツとしています。

逞しい手…小さな頃とは大違い。



「あ、やめ。繋いでいいって誰が言っ」

「だってずっとこうしたかった」

「…手ぇ繋ぐくらい普通だしっ」

「そうなの?」

「そ、そーだよ、好きって言うならだ、抱き締めるくらいしてもらわないと。出来ねえだろ、参ったか!」


素直じゃなくて意地っ張り。

いつも彼はこうして

ドツボに嵌っていく。


あなたは小さく息を吐きました。


いつかとんでもない失敗を

してしまいそうです。


この辺でお灸を添えておこう

と、あなたは思い立ちました。



顔から火が出るほど

恥ずかしいけれど

あなたは体が大きな彼の首に

そっと腕を回して



ぎゅっ



と、抱き締めたのです。



「や、ちょっ、おい、人!人が見てるかも」


彼の精神はもはや、崩壊寸前なのでしょう。

男の力ならあなたを退けることだって

出来るはずなのに

声を大きくあげるだけでした。



「私、冬弥のこと抱き締められるよ、だって好きなんだもん」



そう伝えると、ようやく彼は抵抗をやめました。



「てか、調子……狂う」

「ごめんね」

「いつも通りの冗談だったのに」


冗談、その言葉が

あなたの心に寂しさを運んできます。



「…冗談で、済ませた方がよかった…?」

涙が滲んで前が見えにくくなりました。

格好悪いことに、声だって震えます。



彼はそんなあなたをおずおずと

抱き返して、小さな声で呟きました。



「だってさ…失いたく、ねえじゃん」

「え?」

「俺、お前のことずっと大好きだから、下手に付き合って幻滅されて別れたりして、もう幼馴染にも戻れないとか…、嫌じゃん」



ああ、同じだったんだ。



生まれた頃から同じ道を歩いてきました。

物心ついた時から好きでした。

その感情は

当たり前のことだとすら思えるほど

しっくり心の鍵穴に嵌るものでした。



「幻滅なんかしないよ」

あなたは大きな彼の頭を

爪先立ちで撫でながら言いました。


「なんで言いきれんの?」

「だって私知ってるもん」

「何をだよ」

「かっこわるい冬弥も気持ち悪い冬弥も冬弥の悪い癖も変態なところも、全部知ってる…だって幼馴染みだもん」

「ひど」


彼は落胆したように息をつきます。

あなたはそっと微笑んで

何をがっかりしているの?と

彼に問いかけて、もう一言。



「そんな冬弥が好きなのに」



すると彼は

もっとあなたをきつく抱き締めます。


服を通して互いの温もりを分け合うと

あなたはとても満たされました。



「急に……可愛いこと言うなよ」

「へへ。……ねえ、冬弥」

「ん?」

「もう1回大好きって…言って?」



彼は腕を緩めて

あなたと見つめ合うと



「……だ、大好きだよっ、これでいいんだろ!恥ずかしいやつっ」


また照れくさそうに目を泳がせます。



本当に、愛しい人。


あなたは満面笑んで


彼の不意をつき彼の唇を奪いました。



ファーストキスを

女の子に奪われた彼がこの後

どんな行動に出たのかは



あなただけが知る宝物ですね。

ひとひら☘☽・2019-12-08
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𝜗𝜚꙳.*𓂃はじめまして𓂃‪𝜗𝜚꙳.*‬

愛來

20代

生徒だった私は
先生と結婚💍して
専業主婦をしています


期間限定の活動ですが
よろしくお願いします

愛來🌸𓂃⚮̈ .゜・2025-03-18
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まる(前の名前→朱)・2019-08-24
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ひとひら☘☽・2019-09-20
月霞
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キミは恥ずかしそうに
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言ってくれたね。

次もまた遊びに行こうね、
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✩.*˚樹里✩.*˚・2019-08-06
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