#手をとって

ふぅ。ふぅ、ふぅー。


神様が息を吐きました。



息を吐いたら


生命は芽生えます。




神様はたくさんの命が芽生え


笑顔で助け合い


生きてくれる事を願って



たくさん



息を吐きました。






生まれた人間は



神様の思惑通り



助け合い支え合って



懸命に生きましたが



時折


いがみ合い


争い合い


自分のことしか考えず



奪うようになりました。




私利私欲に溺れ



暴力の限りを尽くし



弱き者に手もかさない



そんな人間たちが増えました。




神様は


悲しくて


寂しくて



私があんなにも願い、


息を吐かなければと


苦しくて嘆き哀しみ


ため息を何度もつきました。




すると


野は裂け


地は震え


涙に満ちたその星では


病が流行り


たくさんの人間が


亡くなり始めたのです。




病を恐れず


大丈夫とたかをくくり



外に出る人間は


病を撒き散らし



病を恐れ


閉じこもる人間は



外に出る人間を


責め立てました。








神様は


涙を落としながら


言いました。






｢これでもまだ自分の事だけ考えるのか｣





神様は問いかけます



｢この試練どう乗り越えるか｣




大切な誰かが亡くなることで


人間たちは


その身の行いを悔います。



悔いるだけでは



何も生まれません。




儚くも散った生命は


次に繋げる糸口を


必ず遺しているはずなのです。







神様が人間たちに


生命の息吹をくれたあの時の


願いのように



助け合い


笑い合えるように



誰かに


病を移さぬように



誰かと


いがみ合わぬように



笑顔で肩を叩き合えるその時まで



じっと静かに春を待つこと。





今許された、



最大限のものを使い



喜びを得ること。









人間たちは気付きました。





愚かであったと。









手を取り合い




助け合って




いがみ合うことなく




暮らす準備を



はじめました。












神様は笑いました。




するとどうでしょう。




蔓延っていた病は



その姿を消し始めます。





そして神様はまた



地上に向かい



吹き掛け始めました。

底なしの恋の沼に溺れてしまった私を

助けられるのは君しかいないのに＿

そっと

差し出された

暖かい掌を掴んだら

自然と涙が溢れてしまった

さっきの投稿の続き。
彼氏東西線の方が近いけど半蔵門線の九段下（下り）の発車メロディ｢手をとって｣って言うんやでそれが流れた時に彼氏の手をとろうかなって思ってる。彼氏にはお手数おかけしますけど笑