#暗涙を呑む

『会いたい』気持ちは

何年経っても

過去形になんて出来なくて

枯れた花にどれだけの愛を

注ぎ込めば前みたいに笑うかな

本音を全て飲み込んだら

吐き出し方が分からなくなって

息が出来なくなっちゃった

誰かに相談したい

誰かに助けてもらいたい

でもその"誰か"が分からない

冷たい布団に潜り込む
布の匂いに満たされ、湿り始める袖
体温で温まり始めた毛布が
夢の世界へと連れていってくれる

ザワザワする日も

モヤモヤする日も

見上げてごらんよ

今夜も月は

キミを見守ってる

雨上がりの泣き疲れたような

弱々しい太陽が堪らなく好き

涙は袖の裏側に溜めて

夜のために残しておこう

# 暗涙を呑む

⇒あんるいをのむ


暗涙とは人知れず流す涙のこと


解釈・使用自由

贈り物ゆっくり行きます

手を伸ばした先に一番星

届かぬ願いに緞帳下がる

今宵もまた雲隠れの月だ

人が居なくなった教室で
授業が始まっているというのに
しゃがみこんで立てない

頭が痛くなって自然と涙が出てきて
でも誰かに知られたら心配かけちゃうから
静かに流れてくる涙を流すだけで
声はあげないよう我慢した

声にならない声は時々出てくるものの
誰にも気づかれていないようで良かった

そして涙が乾いた頃
トイレに入って顔を洗って
今出ました感溢れさせながら
移動教室に入っていくんだ

誰にも気づかれていないと踏んで

高い空に向かって
泣くのは

見られるのが
苦手だから

でも
あなたになら
手の内を
見られても
平気