#水たまり

足音が君を呼ぶ

手に添えられた運命を

転がすための

水溜まりに映る僕

約束に花を

再会に種を

別れに水を

これが最後の口付け

傘で隠したその姿

知るは足元、水鏡のみ

雨雫が水溜まりに降りそそぎ波紋を

幾つもの波紋が重なり様々な模様に


人も同じかもね


感情の起伏が重なり歪みが

想いの大きさが揺らぎに


人の心は様々


でも


誰でもあること


今は心のままに


心に嘘はつけないから




あなたの見つめる心に

ポッカリと穴が空いている

いつからなのか
どうしてなのか
考えても思い出せない。

君の言葉は
その穴を埋めてくれる
優しい雨のよう。

無意識のうちに
いつも求めてしまうんだ。

水たまりに映ったもう一人の私 ―あの魔女― に、なぜ練るのか聞いてみた。
あの魔女は何も答えず、ニヤリと笑って、頷いた。

雨上がりに見た、

水たまりに映る

もうひとつの世界

踏み潰されても、

どんなに汚くなっても

上にあがらないといけない。

どこにも行けない。

どうせ惨めにきえるなら、

何色にでもなってやりたい。

“美しい夕焼けの赤に染まりたい”

水たまりを踏むと

ねるねるねるねのように

波紋が広がった。

そして

色が変わった。

この水たまりに映る世界にいる僕は
ここにいる、この僕と同じ僕かな？

孤独な暗闇から

強引に僕を

連れ去ってくれる人が
いればいいな。



願わくば、


それは君であってほしい。

俯きしゃがむ私


目の前の水たまりに写って見えていたのは


キミが笑顔で手を差し伸べてくれている光だった

花弁の窪みに
溜まった水たまり

流した涙は
幾ばくか

あじさいが
雨でしなだれて
切なく映るのは

あなたに逢いたくて
この胸が締めつけられるから

雨の音が聞こえる

赤い傘をさした君を見て

靴が濡れるのなんて気にせずに

水たまりにも気付かずに

周りの人の声すらも聞こえなくて

ただひたすらに

君を追いかけてたのかもしれない

帰り道に水たまりを覗いたら

何故か水たまりが青に染まった。

その水たまりは特殊だった。

それは、映った者の

感情を表してくれる水たまり。

青⥤悲しみ

赤⥤怒り

オレンジ⥤楽しい

黄色⥤幸せ　etc.

そう、今私は悲しいんだ。

誰か私を慰めてくれる人はいますか。