#波

身体を蝕む毒は


いずれ私を飲み込む

大きな波になる

君への想いも、波と一緒に攫ってくれよ

静かな波に耳を澄ませば

遠くから、集団の笑い声が耳に届く


音楽のように聴く波音

その中に混じる楽しそうな声


波音が更に静かに聴こえて

心疚しい

心音と沈む音に

体の奥から蝕まれる感触が心地良い__

あなたを見ると
増えてしまいそうで

眩しくもないのに
直視することもできないの

朝露が木の葉を滴るように
キミの頬を一筋の涙が溢れる
ボクは後悔する
なみだって
心が傷つき透明な血が流れること
ボクはキミを傷つけた
キミを愛してるから謝りたい
心の傷を癒したい
だから
ボクはキミを抱きしめる
キミの不安が消えるまで
だから
ボクの腕の中にずっといていんだよ

いつか2人で海に行こう
波の渚に心打たれながら

唯一無二の君と

今夜、あの日の蛍の光を
貴方の窓の近くに送ります
愛してるということです
私たちの初めてのキスを思い出す
そして、いつでも目を閉じて
一番遠いところに行くの
私は波が押し寄せた砂の上に
書かれた文字のように
貴方が遠くに消えてしまいそうで
いつも恋しい 恋しい
この私の心の中の全ての言葉を
取り出すことはできないけど
愛してるということです

どうやって私に貴方という
幸運が訪れたのかしら
今、私たちが一緒にいたなら
どんなに素敵でしょう
私は波が押し寄せた砂の上に
書かれた文字のように
貴方が遠くに消えてしまいそうで
また恋しい 恋しい
私の日記の中ですべての言葉を
取り出すことはできないけど
愛してるという言葉
今夜あの日の蛍の光を
貴方の窓の近くに飛ばします
いい夢でありますように

Through the night/IU

波のように

私の心はずっと不安定。

ザブザブ　ピキピキ　ザブンザブン
まるでひび割れたビー玉のように
波が　風にふかれて割れてゆく

強くてリンとした波でさえ
傷付いてしまう時があるのね

それならなおさら　人の心なんて脆いもの

どれだけ傷付いても
丸には変わりないビー玉は
ユルユルコロコロ　転がり続ける下り坂

いっそ　砕けて壊れてしまえば　楽なのに


『白波とビー玉』

きらきらと
海面はざわつき

波は静かにさらって
浜辺を打つ

翳る空から
黄昏が舞い降りて

切なく空を
にじいろに染める

不規則な
感情を沈めて

あなたは
優しく包んでくれる

肩をそっと抱いて

からだごと
抱きしめてくれる

力強く響く君の声は

僕の前に押し寄せる波を跳ね返した

渚を踏んだ足跡が波にさらわれ

水しぶきが
ふたりの背中を追いかけてくる

スイカの赤…

潮と鉄のにおい…

波の音…

朦朧とする意識のなかで

私は

あの魔女の幻を見た

誰のためでもなく
ただひたすらに
前だけを見て

批判に足を取られ
つないで手は離れ
そしてまた一人に

波打ち際での一人遊び
思い出す幼い時
あの頃に戻れたら

波は引く
やがて満ちるために
　　　　　　　かほ