#涙

休んだって今までの積み重ねは消えないの

不意にでた涙は君を想ってじゃない

もう今の君を僕は知らないから

あの頃の2人は居なかった

涙で歪んだ声と視界が夜に溶けたの

どれだけ呼んでも返事は無いと知る

愛しさと苦しみが鳴き声に変わって

手を伸ばすほど遠ざかってゆくの。

背伸びしたって逆立ちしたって

何をしたって叶わない恋がある

今日も笑ってるけれど

涙の雫で心は曇ってる

星々が一斉に泣き始めた

零した涙は未来の流れ星

濡れた笑顔を拭ってしまったら

泣いてたことに気づかれるよな

フリでも笑ってることにしてね

心が視えなくてよかった

きっとこの不安が

不信に変わってしまうから

掬える涙があるのなら

虚無な指先で

風のように触れるだけ

水分不足の花の悲鳴が聞こえるかい

咲いてても笑ってるとは限らないね

色を持たない感情が

生と死の狭間を生きる

誰にも響かない音に耳を塞ぎたくなった

奏でても悲しみ誘うなら演奏のやり直し

涙が固まれば気づかれようと零したくなる

泣いた後には痕跡を残さずに笑うくせにね

泣けない私の代わりに星は泣いてくれました

「泣いてもいい」と泣く星は震えていました

拭ってくれなくてもいいから

溜まるまで零してもいいよな

涙はそっと置いて行くからさ