#炭酸のように弾ける恋がしたい

レモン、グレープフルーツ、初恋

初恋は柑橘系の女王

1番甘酸っぱくて1番ほろ苦い。

どんな一言でも君が言えば

一生の宝物になるんだろうな＿＿＿＿

私の彼氏はツンデレだ。
いや、ツンツンツンデレかもしれない。
デレるのはほんの一握り。
それでも私は“愛”を感じている。

誕生日の日も、クリスマスの日も、バレンタインだってそう。
彼は必ず、私にプレゼントと手紙をくれる。
手紙の内容は相変わらずツンツンしてるけど、笑

それでも嬉しかった。
ちゃんと愛されてるんだなぁって実感できたから。

けど、それは数日前までの話。


最近彼はゲームばかりで、いっこうに構ってくれる気配はない。
一度はまったら、クリアするまでとことんやる性格な彼。
それは私がよーく知っている。
だけど、少しくらい相手してくれてもいいじゃんって。

『.....ねぇ、』

思いきって声をかけてみる。

「.............なに｣

なにとは。
彼女が構ってアピールをしてるのに関わらず、君はゲームをすると？
へぇ、そうですか。

『.....別に、』
「..よっしゃっ、｣

あ、今嬉しそうな顔した。
ゲームクリアでもしたのかな。
って、そんなことどうでもいい。
もういいや。
私はベッドに横たわった。

「ちょっと出かけてくる｣

1時間後、背後から声がした。
やっと話し掛けてくれたと思ったら、ゲームの次はお出掛け？
意味わかんない。

『....』
「行ってきます｣

彼は私を横目にﾊﾞﾀﾝとドアを閉めた。

『っ、もう知らない、』
「....ただいま｣
『っ？！』

早っ、え、もう行ってきたの？
てか今の聞こえたかな、まぁいいや。

「なにないてんの｣
『.....別に、』
「さっきのこと、怒ってる？｣
『.......』

勘だけは鋭いの、ムカつく、。

「.....ゲーム、あれ友達のたがら｣
『....は、？』
「いや、盗んでないから｣

何いってんの？言い訳？

「............ゲームと引き換えにチケット奪われたんだよ｣
『.....なにいってんの、』
「遊園地の。お前言ってただろ、行きたいって｣
『...うん』
「それ、取り返すのに全クリしろとか言うから｣

ねぇ、それって...

『私のため、？』
「....別に、金が無駄になんのが嫌だっただけ｣
『...ふふっ』
「なに笑ってんの｣
『いや、かわいいなって、笑』
「は？意味わかんない｣
『今日は許したげる』
「..別に悪いことしてない｣
『遊園地一緒に行こうね！』
「.....ん、｣

許したげる、なんて可愛がってる私だけど、実は最初からその友達とグルだったりして、笑

「まじ？それやばくね？笑」
“なー笑”
『(カッコいいカッコいいカッコいいっ、)』
「....なに見てんだよばぁーか、」
『っ、//』