#物語の終わり

「愛してる」

そう言ったら君は泣いた

「さようなら」

そう言えば君は笑ってくれたかな

終わりにしよう、私達の物語の全てを
もうこれ以上、私達には必要は無い

部活に入ったから私は先輩に出会えました。

最初は「怖いな」なんて思ってました。

「極力話したくないな」って思ってました。

その頃の自分に「バカ」って言ってやりたいです。

あの時はまだルールもよくわからなかったです。

でも1つだけ理解することができました。

「カッコイイな。私もあんなの打ってみたい」

そう思いました。

今では少し話せるような関係になれて凄く嬉しいです。

まだまだ照れて話せなくなっちゃう時もあるけれど先輩は私の運命を変えてくれた凄い人なのです。

凄く尊敬しています。

大好きです！



しかし、この物語も終わりに近づいてきてしまいました。



先輩はあと7ヶ月程で引退してしまう。

あんまり考えたくなかった。

引退したらこの物語もおしまい。

この先の物語はもう続かないのでしょう。

それでいいのかな？

いつしかその物語も忘れ去られてしまうのでしょうか？



ホントは嫌だよ。

物語を終わらせたくない！

でもそれは仕方がないことなのですか？

止める方法はないのですか？

水の中でぼんやりと人のざわめきが聞こえた。

瞼が落ちる頃、私は頭の中で今までの出来事が走った。

そして、何も聞こえなくなった。

目の前が真っ暗になった。

どう足掻いても僕の物語の終わりは
bad endしかなかったの
物語全てがhappy endとは限らない
happy end
bad end
他にも沢山種類はあるけれど
本当の『happy end』なんて訪れない

恋の物語の終わりの感情は
雨模様に似ているのかもね

哀しみの思いを包まれる霧小雨の様にも
怒りの感情が溢れる激しい雷雨の様にも

窓越し眺める雨の様子の世界

様々だね


でも


何時かは晴れるよ


次に行くその時までには


そんなものかもね