梁水 紫空・2022-03-04
明くる日の悪魔
百人一首
今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを
人づてならで いふよしもがな
人 物 わ 色 忍
の や が に ぶ
問 思 恋 出 れ
ふ ふ は て ど
ま と に
で け
り
平兼盛
恋心を耐え忍んでいたが、
態度に表れてしまった。
悩みごとがあるのかと人が訪ねるほどに。
思 長 命 惜 君
ひ く さ し が
け も へ か た
る が ら め
か な ざ
な と り
し
藤原義孝
あなたに逢うためなら惜しくなかった命も
逢瀬を遂げた今となっては
長生きしたいと思うようになった
命 今 難 行 忘
と 日 け く れ
も を れ 末 じ
が 限 ば ま の
な り で
の は
儀同三司母
「いつまでも忘れまい」
とのお言葉がこれから先
あてにならないので
そのお言葉を聞いた今日、
死んでしまいたい。
本日ね、
国語の授業で百人一首をやりまして
初めてやる人が多かったから、
先生が読む前に札のヒントを言ってくれてたんですよ
ヒント「百人一首といえばあの映画」
(↑これで「ちはやふる」の句って分かる)
先生が「ちなみに」って補足しようとしたとき
「ち」って言った瞬間、友達が
バアァァァン!ってすごい勢いで下の句とって
ほんとに、みんなが注目するくらいの勢いだったのに、
あっけなくお手つき(´・ω・`)
話し下手なので話の終着点がないんですけど(
自分的にはツボだったので日記として書きました(( '-' ))
か 人 ま 冬 山
れ 目 さ ぞ 里
ぬ も り 寂 は
と 草 け し
思 も る さ
へ
ば
源宗于
山里は冬の寂しさが別格だ。
人の訪れもなく、
草木も枯れてしまうと思うと。
ぬ か あ 高 音
れ け だ 師 に
も じ 波 の 聞
こ や は 浜 く
そ 袖 の
す の
れ
噂に高い、高師の浜にむなしく寄せ返す波には
かからないようにしておきましょう。
袖が濡れては大変ですからね。
(浮気者だと噂に高い、あなたの言葉なぞ、
心にかけずにおきましょう。
後で涙にくれて
袖は濡らしてはいけませんから。)
朝 茅 生 の
小 野 の 篠 原
し の ぶ れ ど
あ ま り て な ど か
人 の 恋 し き
我が命の全けむかぎり忘れめや
いや日に異には念ひ益すとも
秋の田の
かりほの庵の
苫をあらみ
わが衣手は
露にぬれつつ
秋の田に作った
仮小屋にいると
屋根を葺いた苫の目があらいので
私の袖は
夜露に濡れてしまう
私の恋は他人には秘めていたけど
顔色や素振りに出てしまったよ
恋の物思いをしているのかと
人がたずねるまでに
川の瀬の流れがはやいので
岩に塞がれ急流の水が分れても
下流の方でまた合うように
今は人に遮られても
末には必ず逢おうと思っているよ
君がため
惜しからざりし命さへ
長くもがなと
思ひけるかな
奥山に
もみぢ踏み分け
鳴く鹿の
声聞く時ぞ
秋は悲しき
猿丸太夫
春過ぎて
夏来にけらし
白妙の衣干すてふ
天の香久山
春が過ぎ
夏が来たらしい
夏になると白い衣を干すという
天の香久山に真っ白な衣が干されている