#希望

愛するほど

哀を感じるのに、

藍を忘れようとすると、

逢が心から遠のいていくんだ。

7ー2

そしてキミは突然

ボクの頬をつねります

いつものことだけど

今日はとても強くて

痛いからやめてと

ボクが叫んだら

やっぱり夢じゃないよ

キミはまだ本当のことと

思いたくないようです

だいたいいつも

さんざん逃げた末に

味方が少なくなったら

ボールをぶつけられて

頭をかきながら

コートの外へ出て行くのに

キミは今日の体育の授業を

思いだしています

あの日をもう一度

逆再生

だから…

今から繋がれる手

7ー4

キミはそんなことを

嘆いていたけど

授業を聞いてないのも

テストを受ける前から

あきらめるのも

いつものことだと思います

でも本当にキミが

ショックを受けているか

確かめたかったので

じゃあ今日の給食も

覚えていないんだね

キミにたずねました

7ー5

そうなんだよ

ソフト麺と

コロッケ以外は

何を食べたか

覚えていないんだよ

休んでいる子の

コロッケをもらったのに

誰が休んでいたか

思い出せないんだよ

キミはそう言って

タメ息をついたけど

やっぱりいつもの

キミなので

ぼくは安心しました

夜を輝く星のように私もいつの日か煌めいて

苦労した先に貴方の隣を照らせますように

7ー7

そしてキミは

ワタシにもマグレって

起こることがあるのかな

ボクに聞きました

誰にだって

マグレは起こるから

期待すれば良いよ

ボクが答えたら

じゃあワタシも

勉強せずに

テストで100点を

とれる日が来るんだね

いつものキミに

戻りました

これまでずっと

「光」

と

「希望」

に、向かって
走り続けていたけど

この先は

それらに
惹かれる様な感じで
向き合って

ゆっくりと歩んでいきたい。

君より遅れたって目の前のことやっていたら

いつかは私だって人生開けてくるよね

ゆっくり歩んでいるんだから幸せだって

自分さえ見失わなければそのうちやって来る

やる気が再燃した回数分

どん底に突き落とされてる

絶望した回数以上に

新たな希望は抱けない

7ー3

まさかクラスで

一番速く投げる子の

ボールを受け止めるなんて

みんな信じられないんだよ

だいたいアンタに

ボールをぶつけたら

もう勝利は確実なのに

みんな焦って

負けてしまうなんて

しかも体育は一時間目だから

後の授業は

何にも頭に入らずに

また次のテストは

あきらめるしか

ないんだよ

7ー6

でもボクが

ボールを受けられたのは

実力ではなく

苦しまぎれに

のばした手に

ボールが挟まっただけです

だからボクは

あれはマグレだから

今度はいつ受けられるか

分からないよ

キミを落ち着かせるため

そう言ったら

マグレってあるんだね

キミはやっと

マグレだと信じてくれました

料理に、ひと足し。

生活に、ひとプラス。

新しい事を始める
1歩を踏み出す瞬間。


楽しみが広がる期待を込めて、
希望が動き出す。

心の熱さに溶けた希望に照り輝く蝋に

にじり寄られた灯した明かりは

風のように、静かに静かに消える

その様、自身の熱により魘され砕ける人の如し

蝋の海に溺れる間際

弱ったり強がったりするしかできない明かりは

どこか、私に似ている

微かな希望と
ひかりが見えてくる。

あと、数メートル。

もう少しで
現実に変わる。