#神秘の夜空に花が咲く

この窮屈な世界に嫌気がさしたから

繋いだ手の温もりだけを感じて

君と共に飛び降りたいなんて

　君は笑うだろうか。

月は翳り夜空に咲き続ける花火

二人の曖昧な関係を照らし出す

綺麗と見上げる君の声に切なく

手を繋ぎたいから終わらないで

悲しみや寂しさに

海の奥底深くに沈んだ君の心

僕が潜って見つけられたなら

君は笑ってくれるかい

ﾁｶﾐﾁ　　　　　　　　　　　　　
最適解を探してばかりのこの人生。

本当に探すべきだったものに今頃気づいた。

今にも泣き出しそうな『大丈夫』

もう二度と溢れない様にと願いながら

そっと口を噤んだ今日も、信号は赤だった。

"永遠"に手を伸ばしても

届かないと分かっている

それでも、君が"また明日"と

微笑む夕暮れは優しくて

　　君がくれた時計と、君にあげた時計

　　　二つの時計のちぐはぐさに

やっとの思いで目をやれたのに。　　　　　

　　　　　　　心がどんなに急かされたって

もう君に追いつけない事を知ったんだ。

一気に飲み干した朝のコーヒー。

君が乱雑に開けたドアと靴の音。

希望の灯る夕日が奪った着信音。

まだ暖かい気がするマグカップ。

部屋に漂う君とコーヒーの残り香。

スマホの光と歪な虚空に錯覚した夜。

夏の始まりに繋いだ手の愛しさ

恋だと気がつけないままで

好きです、なんて言えなくて

それはひと夏の恋だった

君の背中が焼き付く夕暮れと

埃まみれの夢を掌に乗せて

　走り出さずしてなんと言うのか。

何もないヒビの中。

憂いた目の中、淡い記憶の中。

深淵の淵に雫は落ちた。

見えないはずの明日に　

君の亡骸が、見えた気がして。

暁に焼けた君の頬。

例えこれがひと夏の恋でも

君への想い、捨てられない。

二人で居ても別々の夢を追いかけていた

君が居なくなっても想い出は忘れられず
ﾚﾓﾝ ﾌﾞﾙｰ
僕は涙を流し紅茶は"暁"に変わっていく

君の好きな"マロウブルー"捨てられない

海の奥底、眠り続けて。

見えるはずのない君の瞳に　

呟く愛は揺れゆく環に溶けた。

夜が咲いたら『また明日』

　君の手を取り月と共に駆ける。

　触れた闇の暖かさに　

　気づいてしまった、終点間際。

君が孤独の深淵に沈むなら

"大丈夫？"って心配するより

"死なないで"って言うより

"ひとりじゃないよ"って

救い出せる僕でありたい