ハルユー・2023-09-09
秋点
寂しくなんかない
孤独なんかじゃない
ただ風が吹き抜けてゆくだけ…
風の行方は
わかっているから
時に追われ
仕事に追われ
自分を忘れてしまう
あなたを忘れてしまう
いっそ全てを
忘れてしまえたなら
すべてを笑い飛ばして
しまえるのに…
自分の無い自分に
苦しまないですむのに
風光る
木の葉揺れる
水が踊る
夏の名残りに…
赤い夕日を追いかけ
明日にキミの名を叫ぶ
何も隠さず
何も飾らずに
流れる雲を
虚ろな秋が彩る
ワタシの心は
置き去りのままに…
夏の光に
落とした影を
そっと置き去りにして
振り返らずに手を振ろう
またいつか…
素直なキモチでこの夏の日を
思い出せる…その日まで
少しだけ背伸びした私を
優しく笑える
そんな日がいつか来るから
色づく街にとけてゆく
変わってゆくワタシを
見つめていて
窓辺のマグカップ
秋色の光映して
雲が流れる
波立つ心に
寄り添うように
キミが思うより
キミのことが好きで
自分でも驚くほどに
キミが僕の世界の真ん中に在る
でも素直になれなくて
今日も友達という枠を
飛び越えられずに
秋の風の中にいて
目頭を押さえてる