はじめる

#第2話

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全79作品・




『現代っ子の神楽くん』第2話です( '-' )!!!



いや、書いちゃったよ。



昨日今日と連続で投稿するのは今回限りだけどもう続けんといかんやつやん( '-' )




取り返しつかんくなってしもた...((バタッ



という事で今回も語彙力なんてものは存在していませんが



最後まで読んで下さると嬉しいでございます( '-' )ノ✨


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


前回
 ̄ ̄ ̄

受付人『み、水鈴殿...!大変なんですっ、、あ、アイツらがっ...勝手に地球へ...!』




水鈴『...!!』



______________________






〝SFファンタジー小説(仮)〟



作者 : 紅李夜 律花
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄




『現代っ子の神楽くん』





第2話


かぐや反組織
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄






〝アイツら〟と呼ばれたのは




この月華町では悪名高い





〝かぐや反組織〟の事であった






些細な事ではあったが




前々から色々と厄介事を起こしていた為




月に住まう者は皆よく思っていなかったのだ





注意しようにも、面倒事に巻き込まれたくないが故にどうする事も出来ず




仕方なく出来るだけ関わらない様に




見て見ぬふりをして過ごしていたその矢先





噂のかぐや反組織が



今回ばかりは見過ごせない様な




大事態を招いてしまった







そう、奴らは受付場の管理人達の目を盗み




〝無断〟で地球へと降りて行ったのだ





こんな事、決してあってはならない




幾ら忌み嫌われた地球とは言え




管理の管轄内にあった地球に不祥事があれば




宇宙のカルマに反したとされ、意図的でなくとも、事態を止められず




事を招いてしまった管理者も咎められてしまうのだと言う





勿論、それを知った上での犯行だったのだろう





だが奴らは、そんな事が目的では無かった





寧ろ、これはほんのオマケに過ぎなくて




かぐや反組織の真の目的は別にあったのだ





〝人間を奴隷にし、地球を支配する事〟





これこそが奴らの真の目的であった





かぐや姫が月を統べている今、皆平等でお互いの得意分野を生かし




ある人にとっては〝苦手でやりたくない事〟を、〝得意で好きな事〟だと言う人にして貰い




お互いの得意分野を活かして楽しく支え合って生活の出来る世を創っている時代だった






しかしそれは、奴らにとってあまりにも気に入らない事だった





皆平等では優越感を得られないからと__





かぐや反組織が地球へ降り立つのは




地球時間で約1年ほどかかる




それまでにどうにかしなければ




きっと取り返しがつかなくなるだろう






神楽『...行って来る』




水鈴『...!か、神楽様!いけませっ...』





神楽『水鈴』




水鈴がそう言いかけた時、神楽は遮るように名を呼んだ





神楽『水鈴も分かってるだろ、これ以外解決策なんか無いって』





水鈴『っ......』





この最悪の現状を打開する為にたった1つだけ方法がある事を神楽も水鈴も知っていた





逆に言えば後にも先にもその選択肢しか残されてはいなかった




神楽『俺が地球に先回りして1年後に来るアイツらを止める他無い』





水鈴『......っ』






普通であれば、地球へ行く為には約1日程度(24時間)かかる



因みに、此処で言う1日は地球にとっての約1年だ




しかし、かぐやの遺伝子を引く神楽だけは地球へ降りようと思えば、タイムラグ無しに降り立つ事が出来たのだ





だからこそ、生まれ持ったその特徴で地球へ先回りし、かぐや反組織を止めようという方法だった





水鈴『...かぐや姫様だって苦しまれた地球です。何が起こるかなんて想像も付きません、それでも地球へ行かれるんですね?』





水鈴は神楽に真剣な面持ちでそう尋ねた




神楽『あぁ。』





帰ってきた神楽の答えに迷いは無かった






神楽『言っただろ?俺は地球に行ってみたかったんだ、寧ろ楽しみなぐらいだ。当然、今回はそんな理由で行くわけじゃねぇけどな』




水鈴『神楽様...』





神楽『母さんは月女神の務めとして此処を離れる訳にはいかないからな』





『こんな適役無いだろ?』と笑う神楽を見て水鈴も、やれやれと言う様に笑みをこぼした




水鈴『神楽様、ご健闘をお祈りします』




最後は笑顔でそう告げた水鈴に、神楽は『お前もな』と笑い返して地球へと降りて行った






続く
 ̄ ̄ ̄






【終わりに】


さぁ、次回からかぐや姫というお話の現代版っぽさが出てきます( '-' )多分ね←ゑ



ただこれ以降の投稿は日をかなり空けて投稿すると思うのでご了承下さい


(って言っとかないとしんどいもん( '-' )((殴)



まぁ、気長にゆっくりと待って頂けたらなと思います



とゆか神楽のプロフィールとかって書いた方がいいんかな( '-' )迷い過ぎ中



ではでは〜( '-' )ノ))

夜白妖 律双・2021-01-16
旧/現代っ子の神楽くん
第2話
次回からは日を空けます
神楽のプロフィールって作った方がいいんかな...((
400人突破❁⃘*.゚


?)なにしてんの?

声の主は陸人だった。

男子達)すいませんでした!

男子達は青ざめた表情で走り去った。

桜)大丈夫だった?

男の子)は、はい。

その子は唇が切れていた。

陸人)なにされた?

陸人は優しく男の子に尋ねる。

男の子)総長、すいません。ちょっと殴られただけです。

陸人)そうか。

桜)総長?

陸人)お前雷鳥って知ってるか?

桜)名前は知ってるけど、なにかはわからない。

男の子と陸人は口をあんぐり開けていた。

先生)おい!誰かいるのか?

陸人)ヤバイ!ちょっと来い!

陸人は私の手首を掴んで走った。
どんどん走ってみたことのない場所に着いた。

陸人)桜、雷鳥の姫になれ!!!

〈3話に続く、かもしれない〉

結衣☆♡🌸小説読んでね!・2020-03-14
暴走族の総長が恋をした!?
第2話


緑豊かな自然が残る街

山の麓に軒を連ねる住宅からは

時折、子どもの遊ぶ声も

聞こえてくる



誰が想像するだろう

この場所が

来週末、土砂被害に遭うなどと…



「…来て、どうするって言うの」

思いもよらない自分の行動に

ため息さえ出る



「あのぅ、何かご用ですか?」


その声に振り向くと

鈴音が首を傾げて立っていた



厄介なことに

鈴音には私が見えるらしい


「…知り合いの家を探していたの」

「案内しましょうか?」


純粋無垢な目で

見つめてくる鈴音に

私は尋ねる


「この辺、土砂災害はある?」

「あー、昔はあったみたいですけど

今は舗装もされてて無いですよ」

「そう…」


真新しい制服に身を包んだ鈴音

この春

高校生になったばかりなんだろう


「あなた、高校生?」

「はい!高一です」

「そう」

「お姉さんは?…剣道か、何か

してるんですか?」



なるほど

そうきたか


純粋無垢な子は

黒袴をそう捉えるようだ


鼻まですっぽりと覆う黒マスクも

ある意味ファッションとでも

思っているのかもしれない



「そうね」

「かっこいいですね!」


キラキラした瞳


声も、顔も

あの頃の妹の面影と重なる



これ以上、言葉を交わせば

私はもっと

この子を狩れなくなりそうだ



「そろそろ行かなきゃ」

そう言って不自然に

踵を返す



すると突然背後から聞こえた

怒鳴り声


「おいっ!鈴音!

お前どこほっつき歩いてんだ!」

「ご、ごごごめ、んなさ…っ」


その声に振り向いた私は

目を見張る


鈴音の腕を強引に引っ張る男は

時折鈴音を蹴り上げながら

家の中へ入って行った



今にも泣き出しそうな

怯えた目をしていた鈴音の顔が

頭にこびり付く



「やっぱりここに居たか、涼風」

「漣っ、どうしてここに」

「あの子は、お前の前世の妹だろ?」


漣は横目で私を見下ろすと

じっと答えを待った



「…そうだよ」

「やっぱりそうか」

「……」

「じゃあお前、あの男のことも

覚えてるんじゃねぇのか?」



漣のその言葉に

私は一瞬で落胆する



あぁ、なるほど…

そういうことか



「…あの男は、鈴音の悪縁?」

「…そうだ」



だらしない腹、清潔感のない身なり

ギロっとした鋭い目

そうか…

前世のあの男にそっくりだ



運命とは

どうしてこんなにも

残酷なんだろう…

Mari・2020-04-19
物語&小説/from:Mari
小説
涼風に揺られて
第2話
死神シリーズ
独り言
ポエム
大切な人に伝えたい事
あの日に戻りたい

これらの作品は
アプリ『NOTE15』で作られました。

他に79作品あります

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あなたが来なくなってから

随分と永い間孤独の時を過ごした。

いや、永いなんて思うのも

私の思いすぎかもしれない。

でもあの頃はあなたがいてくれたから

寂しいなんて思わなかったのに

あなたの温もりを失ってから

私の世界は白黒になってしまった。

毎日が、つまらない。

私に、どこか嫌われる所があったのかしら。

もしかして、

知らず知らずのうちに

あの人を傷つけてしまったのかしら。

質問をしても

面影のあなたはただ

優しく微笑むばかり。

私のどこがいけなかった?

直すから、帰ってきてよ____。

はっと、した。

いつの間にか眠っていたみたいだ。

頬を伝う涙を拭ってため息をつく。

しばらくして肩にかかった重みを感じ

肩を見ると

誰かの上着が被せられていた。

大人の人が羽織る上着じゃなくて

小学生くらいの、

柄や生地からして

男の子が羽織るようなもの。

「_____目が覚めた?」

いきなり頭上からかかった声に

びくっと過剰反応してしまう。

「あなたでしょ?木の幹の精霊さん

リズって呼んだ方がいいかな?」

木によじ登って私を見下ろし

にこっと笑う、男の子。

その子の笑顔に、

あなたの面影があるような気がした。

「沢山探したんだよー

母さまに怒られるくらい。」

少年は一人でブツブツと文句を言う。

「どうして私を探していたの?」

私が問うと少年はまたにこっと笑った。

「おじいさまの遺言があるから!」

「オジイサマ?なぁに、それ」

「えっおじいさま知らないの?!」

「知らないわ。私にオジイサマなんて

ないもの。」

少年はびっくりしたような顔をしながら

説明してくれた。

「おじいさまっていうのは、

僕の父さまの父さまのことだよ。」

あの頃の無知な私に人間の生活を

優しく教えてくれた

あなたとの会話が脳裏をよぎる。

『ええっ!リズ、食事を知らないのか?』

『知らないわ。なぁに、それ。

ショクジ?変な音ね。』

「……え!ねぇ!ねぇってば!」

「えっ」

はっと現実に戻される。

「ごめんなさい。なんの話だったかしら」

「おじいさまの話」

「あぁ、オジイサマね。

それならもういいわ。

よく分かったから。」

「それで、

おじいさまから遺言があったの。」

「ユイゴン……?」

「おじいさまが死んだときに

僕に言ってくれた言葉だよ」

少年はまだまだ無知な私に

優しく単語を教えてくれた。

「おじいさまはね、死んじゃう時に

僕の手を握って笑って言ったんだ。

"この村の大きな木に

綺麗なリズっていう女の子がいるんだ。

その子はね、今もひとりぼっちで

寂しいんじゃないかな。

だから、おまえが見つけてあげなさい。

そして、友達になってあげなさい"って」

「そう」

「それとね、このことも言ってた。

どうしてその人を知ってるのって

僕が聞いたら

"私も昔大好きだったんだ。

でも私は村長にならなければ

いけなかったから

おばあさまと結婚して、

お父さまが産まれた。

それでも毎日行ってたんだ。

リズの元へ。

でも病気になって

歩けなくなってしまった。

さようならも言えずに

私はリズの元から去ることに

なってしまった。

私は本当にリズのことが好きだったんだ。

これ以上ないくらい

無知なリズが好きだった。"

おじいさまはそう言うと涙を流して

死んだんだ。」

まちがいない。

この子のオジイサマはあなただったのね。

「それから僕は一日一本、

村中の木に喋りかけてきた。

おじいさまは死んじゃう寸前、

僕に苗を一つプレゼントしてくれた。

もし、リズを見つけたら

その木のそばにこの苗を植えて

その下におじいさまの骨を

埋めてほしいって。」

そう言って少年は苗とスコップを

取り出すと私の依代の木の

横に苗を植えた。

「明日、おじいさまの骨を持って

また来るからね。」

いつの間にか太陽は傾いていて

オレンジ色の陽の光を浴びた少年の笑顔は

あなたにそっくりだった。

そうか、あの子は

あなたの子供の子供なのね。

「時が過ぎ去るのは悲しく辛い。

時が止まった私が

一分一秒を刻み続けるあなたと

同じ時を共有なんてできないのにね。

ねぇ、○○○。

これからは沢山お話できるかしら?」

あの子が植えていった苗のそばに

あなたの木に精霊が宿った気がした。

海月。🥀・2020-02-15
木の幹の精霊
第2話
続けるつもり無かった笑
感想教えて
小説
ポエム
完結
好きなだけなのに
好きな人
海月。🥀


翌日、何をしても手につかない


ご飯を食べていても

スマホを触っていても

検査の時でさえ


昨晩のことが頭から離れなかった


夕陽の見える病院の中庭で

オレンジ色の空を見上げる


「…クレハ…か…」


真っ黒の袴に黒いマスク

薄いグレーの瞳が印象的な

死神と名乗る男



あぁ…

誰かあれは夢だと言ってほしい


芝生に寝転ぶと

雲の流れが

時の流れのようにも見えてくる


10日なんてあっという間だ


「…天地がひっくり返れば…」


ありもしない事を考える

天地がひっくり返ることがあるなら

死は免れるのだろうか



「…天地はひっくり返らねぇ」

「っ…!」

突然顔を覗き込み

視界に入ってきたクレハ

驚きのあまり

私は勢いよく上体を起こしてしまう


ゴツンッ


「いっ…っっ…」

声にならない痛みに

額を押さえ悶えていると


「…お、前っ、馬鹿かっ」

顎を押さえている

クレハが声を荒らげた


「ご…ごご、ごめんなさいっ」


ひと睨みされながらも私は

クレハの様子を窺う


「なんだよ」

「いえ…、…あの、そんな格好してたら

目立ちませんか」

「……お前にしか見えてねぇよ」

「あ…、そう、ですか」


クレハは一度夕暮れの空に目をやると

おもむろに立ち上がった


その立ち姿は

死神とは思えない程

凛として勇ましい



「クレハさん…」

「…クレハでいい、さん付けには

慣れてねぇ」


クレハは真っ直ぐ前を向いたまま

言葉を返す


「クレハ…」

「なんだ」

「どうして…私は

死ななきゃならないの…」

「……人には定められた死期がある

ただそれだけのことだ」

「もっと…やりたいこと

たくさん、あったのに…どうして」


またひとつ、涙が零れた


「お前は、何のために働いた」

「…え?」

「自分の身体を壊す程

やらなきゃなんなかった大事なものか」

「…それ、は…」


何も返す言葉がない

きっとどこかで限界を感じていたのに

倒れるその時まで

自分自身を大事に出来なかった



「お前は、頑張りすぎたんだ」


クレハの思わぬ言葉に

涙は滝のように溢れる



「…喋りすぎたな」

そう呟いたクレハは駆け出し

タンッと地を蹴ると

オレンジ色の夕陽の空へと

姿を消した



ひとり、中庭に残った私は

"定められた死期"という言葉を

思い出し

絶望に暮れた

Mari・2020-02-13
物語&小説/from:Mari
小説
死神のクレハ
第2話
死神シリーズ
独り言
ポエム


今までに

何万という人間が

この地獄に飛ばされた



戦争や飢えの無い今の日本でさえ

地獄へ飛ばされる者が

増え続けている



それだけ

己を殺める者も

他人を死に追いやる程の

苦痛を与える者も

減ることはないということだ



情けないことよ……



どう足掻こうが

地獄の神の裁きは

免れることは出来ない



嘘をついても、無駄なのだ



「津田伸一」

「なんだよ

俺は何もやってねぇぞ、おっさん」



なんとも図太い野郎に

俺の頭の血管もはち切れん程に

腹が立つ



「お前の嫉妬や僻み、妬み

そこから相手を

陥れようとする心の汚さ

全てお見通しだぞ」

「言ってくれるねぇ」

「手に入れたいものは

力ずくで奪い

それが友であろうが

暴力をも振るうその行いは

どれほど人の心を傷めるか

お前には分かるか」

「分かんねぇな」


神は一瞬、伸一を睨むと

言葉を続けた



「人を殺め、友に罪を被せたことも

分かっておるぞ」

「俺はこの世に制裁を下したまでだ」



甚だ、馬鹿馬鹿しい


制裁を下されるべきはお前だ



「分からぬのなら仕方あるまい」

「おっ、話が早ぇじゃねぇかおっさん」

「お前は、その心改めるまで

地獄の牢で過ごすと良い」

「……は?」



番人が鼻で笑いながら

伸一を力ずくで連れて行く


罪が分からない奴は

心を改めるなど

出来はしない



一生、牢の中だ




人を陥れようとする心は

いずれ自分自身をも陥れる



二度と日の目を見ることが

出来なくなる前に

気付くことが

大事だというのに

人間に生まれておきながら

なんと勿体ない……




俺はこの地獄の神の元で生まれ

地獄の門番になるべく

育てられた


外の世界など知らない



人間が羨ましいとも思う



だからこそ

腹立たしいのだ


ここへ飛ばされてくる人間が……




「ねぇねぇ」


不意に俺を呼ぶ声に

振り向くと

一人の女が木陰に座っていた



「お前……」


こいつ、ここで制裁を

受ける者ではないな……


なぜか紛れ込んでいた人間に

俺は目を見開く



「何をしている、ここは

お前のような人間が

来る場所ではないだろう?」

「人を探してるのよ」

「誰だ」

「その昔、ここに来た人」



…………意味が、分からん



「そいつの名前はなんと言う」

「葛西正蔵」



な……、なんて昔のことを

言うんだこの女は!



「そいつは、江戸時代に

自害させられた男だな」

「そうそう」

「とっくに、ここを出て

生まれ変わっているぞ」


俺の言葉に、女はあんぐりと

口を開け固まった



「えー……せっかく迎えに来たのに」

「お前、天界からわざわざ

来たのか」

「そう」

「どうしてここに入れた?」


そう問うと

女は、もう一人の門番を指差す



「あの人が入れてくれたの」


呑気に肉を頬張る門番、空海を見て

俺は大きく溜め息をついた



「とにかく、天界へ戻れ」

「どうやって戻るの?」

「…………待っておけ」


俺は天使に電話をかけると

迎えの要請を出す



「ねぇ、門番さんは

ああいう人たちたくさん見てきた?」


女は視線を制裁の場に移すと

悲しそうに見つめた



「ああ、飽きるほどな」

「そっか」

「いつか、この地獄の忙しさも

なくなるといいがな」

「……仕事なくなっちゃうよ?」

「……それはそれで良い」


少しばかり惚けた女に

調子が狂う



「お前、正蔵をまた探すのか」

「うん、探すよ」

「会えたら正蔵に言っておけ」

「なんて?」

「もうここには来るな、と」


女はキョトンとした表情で

俺を見上げた


「なんだ」

「大丈夫、来ない来ない」

「そうか……」


格好つけた自分が

恥ずかしいじゃねぇか



「幽鬼さん!」

「おお、来たか、悪いな」

「いえ、ありがとうございます」


女を迎えに来た天使のバンビに

天界までの道案内を託す



帰っていく女を見送りながら

俺は胸を撫で下ろした



たまにはこうやって

地獄の扉を開けなくてもいい日が

あればいいのにな



地獄の門番らしからぬ戯言を

心の中に押し込める



気を取り直して

制裁の場へ目を向ければ

神の裁きを

面倒臭そうに聞く戯け者が

目に入った

Mari・2020-07-05
物語&小説/from:Mari
小説
地獄の扉へようこそ
第2話
独り言
ポエム
愛するということ

ほら、またこの時間

気が付けば

私はまた同じ場所に居た



快晴の空を見上げ

想いに耽る



「…この時間に、この場所で

死んだってことなのかなぁ」


昨日、突然現れた

死神と名乗る夕凪は

下校途中に事は起きたと話していた


「正解ー」

「ぅ、わぁっ

びび、びっくり、した…」

「失礼な子だなぁ」


真後ろから声を掛けられ

心臓が飛び出そうな程

ドクンドクンと脈打つ



…心臓は生きてる感覚と同じなのにと


不意に疑問が過った



「ねぇ、君さ」

そう言って夕凪が

ストンと私の隣に腰を降ろす


「死ぬ前に戻ってみる?」

「…え?」

「記憶を辿りに行くんだ」

「記憶…」

「知りたいんでしょ?」

「…知りたい、けど…怖い、やだ」



私の答えを聞いた夕凪は

じっと目を見つめ

そして、呟いた



「じゃあ君はずっと

ここに居るんだね」


それがどういうことなのか

未だに理解が出来ない



きっと、忘れている記憶には

思い出せない理由があるのだろう

だからこそ

怖かった



「いいこと教えてあげよっか」


夕凪のゆっくりとしたその口調に

身体が強ばる



「君、本当は

死ぬはずじゃなかったんだよ」

「……え?」

「俺の仲間がさ、本当はある男の命を

迎えに来たんだよね」

「…ある男の命?」

「でもさぁ、死神も

寸でで運命変えられると

その仕事は任務遂行出来ずに

終わるだけ

そして君は、ここに残されるだけ」



私が、運命を変えたというの?

なんのために?

頭は混乱状態だ



「Do you understand?」


そう言って

顔を覗き込む夕凪に

「…No」とだけ答える



頭では理解出来ても

心が追いつかない



夕凪は、大きな溜息をつき

話を続けた



「死神の任務から除外された君は

記憶を思い出さない限り

ずっとここで彷徨う」

「……」

「苦しくても、受け止めなきゃ

君があの世へ行く道はないんだ」



成仏出来ていないと

嫌でも思い知らされる言葉が

胸を締めつけるようだ



「まぁ、俺には関係ないけど」


吐き捨てるように

そう言い残して

夕凪は姿を消す



記憶を受け止めない限り

あの世へ行く道はない…

夕凪の言葉が

頭の中で繰り返された




死ぬ運命じゃなかった私は

死神に連れて行かれることもなく

ただこの世を彷徨う


記憶を思い出し

受け止めることで

成仏出来ると夕凪は言った



…なんのこっちゃ

って、ほんとは笑い飛ばしたい


だけど

どうして運命が変わったのか

知りたいという気持ちは

徐々に私の中で高まっていった

Mari・2020-03-19
物語&小説/from:Mari
小説
夕凪の空
第2話
死神シリーズ
記憶
独り言
ポエム
あの時伝えたかったこと


「んん……」


真っ暗な部屋に

デジタル時計の灯りが

ぼんやりと目に映る


「……えっ、零時過ぎてる!?」


どうやらあのまま

寝てしまったらしい


「……にしたって、六時間以上も

普通寝る?……お母さん

起こしてくれたっていいのに」


着替えもせず、制服のままだ


「そういえば、変な生き物……見たな

夢だったのかな……」


月明かりに誘われるように

窓の外に目を向ける


煌々と輝く今夜の月は

満月のようだ





「ごめんくださーい」




……はい?


今、何か声が……


続いて、僅かだがコンコンと

窓をノックする音まで聴こえてくる



いや、でもここ、二階なんだけど……



「花柄のおパンツ女子は

起きてますかぁ?」



……あの小人、あの時ちゃっかり

見てやがったな!


ひとつ溜め息を零し

私は窓を開ける


「うぅ、寒っ!」

「おぉ、やっと開けたな」

「ちょっと、人のパンツ勝手に

見ないでくれる?」

「なんだ、開口一番パンツの話か」



……お、ま、え、が、なっ!!



「てぇか、お前、着替えてねぇじゃん」

「あー……、寝落ちしてた」

「人を追い出しといて、なんてぇ奴だ」


窓は開けたものの

ドラコンは部屋へと入って来ない


「何か、用なの?」

「振られて落ち込んでるお前を

放っておけなくてな」

「……余計なお世話です」

「ほれ、俺の背中に乗れ」



くるっと背を向けたドラコンは

その小さな背中に乗れと親指を立てる


いや、いやいや……



「どうやって乗るのよ」

思わず笑いが噴き出した


「乗る前に、潰れるよ?」

「おぉ、そうだった、危ねぇ危ねぇ

ちぃと、待っとけな」


そう言ってドラコンは

ベランダの柵の隙間から

ピョンと飛び降りてしまう


「えっ!?」

あまりに衝撃的な出来事に

心臓がドクンとひとつ音を鳴らした


すると、次の瞬間


信じられない光景が目の前に広がる




「……っ!!」

心臓はバクバクと激しく脈を打ち

言葉は出ない


「ほれ、背中に乗れ」

「……え、……え?待って……

ドラコン……なの?」

「そうだ」



なんと、私の目の前に現れたのは

ほんのりシルバーブルーに輝く

龍の姿だった



「どっ、どど、どどどど……」

「なんだその

間抜けな轟音のようなものは」

「どら、ドラゴン!!」

「俺の名前は、ドラコンだ

そこ間違えるなよ?」

「いやいやいやいや、おかしいって!」


見たことのない光景に

驚きを隠せない


しかしこのドラコン

平然と言い放つ


「なーんもおかしくねぇぞ

龍なんてなぁ、その辺にうようよ

飛び回ってらぁ」


うようよ飛び回ってたら

世界中大混乱だ



「乗るのか、乗らねぇのか

どっちだ」

「……ど、どこ行くの」

「ジュコンを見に行くぞ」

「はい?」

「ジュコンが見てぇんだ、俺は」



ジュコンとは……何ですか?


「ほらあれだ、人魚のモデルに

なったやつだ」

「……それって、ジュゴンでしょ?」

「……まぁ、そうとも言う」



何故ジュゴンなのか

何故私を連れて行くのか

甚だ疑問は残るが

ゴクリと喉を鳴らした私は

ベランダの柵に手を掛ける


「これ……まさかドラコンは透けていて

私、落ちたりしないよね?」

「俺を触ってみりゃあ分かるだろ」


ゴツゴツとした肌触りに

硬く逞しいその龍の体


人間の体より遥かに大きな背は

安定感さえ齎した


「や、やば、なにこれっ」

「しっかり掴まってろよ」

「いや、ちょっ、待って」


制止も虚しく、ドラコンは

上空へ高く風を切る



私は必死でドラコンにしがみついた

Mari・2020-11-22
物語&小説/from:Mari
小説
ドラコンは小さな恋人
第2話
コメディ
短編/Mari
この僕に愛を
好きな人
独り言
ポエム


街ゆく人たちが

僕を避けて歩く



ヒソヒソと僕を見て笑ってる



可笑しな奴だと

笑っているに違いない



だって僕は

産まれてくるべき子では

なかったのだから



物心ついた頃から母にそう言われて育った

「あんたなんて産まなきゃ良かった」

何度その言葉を聞いただろう



ねぇ、母さん

僕はどうして母さんを選んで

産まれてきたのかな



バシャッ……、そんな卑劣な音と共に

お尻の辺りに冷たさを感じて

振り向くと

同級生の男たちが

笑いながら立っていた



「うっわ、お前高三にもなって

未だにおもらししてんの?」


ペットボトル片手に

大笑いする顔は

なんとも醜い



去っていく後ろ姿

本当は走って行って

掴みかかりたいくらいだ



僕には

そんな勇気すら無い



見上げた空は

低い雲に覆われ

物憂げにも見える



「天上界が恋しいですか?」


その声にハッとした



「あか、暁っ……」

「昨夜はどうも、横山蒼太さん」

「っ……」


僕はどうやら

頭もイカれてしまったらしい


死神なんて

世界中探しても

一体何人が見えるというだろう



「おや……、御手洗に

間に合わなかったのですか」

「……見てたくせに」

「なんですか?」

「なんでもない……」


僕は踵を返し

元来た道を歩き出した



「学校は反対方向ですよ」

「分かってる」

「サボりですか」

「……学校なんて行っても

ろくなことないから」


同級生による

イジメという名のストレス発散は

日に日にエスカレートしている



教師はイジメを認めたくないのか

〝悪ふざけは程々にしとけ〟と

笑う始末だ



誰も助けてくれる人なんていない



「暁……」

「なんでしょう」

「地獄って、どんなところ?」


スラッと背の高い暁を見上げれば

刺すような視線が返ってくる



「地獄絵図をご存知ですか?」

「うん……」

「あのままですよ」


僕はゴクリと喉を鳴らした


「針の山とか……、大釜で煮られたり?」

「そうですね」

「お……鬼も、居るの?」

「居ますよ。削がれた人の肉も

地獄にはゴロゴロ転がっています」



淡々と答える暁の表情は

冷たく僕を見下ろす



「……冗談、では……ないんだよね?」

「至って真面目ですよ」

「……だよね」



この世に救いなどなく

死を求めることが

僕の唯一の逃げ道だった



「驚いているのですか?」

「……驚いてるって言うより

慄いてるよ」

「うまいですね」



暁は口角を上げて

クスりと笑って見せる


その表情は

死神とは思えない程

穏やかで、優しかった

Mari・2021-02-06
物語&小説/from:Mari
小説
暁に輝く星
第2話
死神シリーズ
独り言
ポエム
好きな人
辛い
学校






物語第2話です。

















「……ーへ?」

父親から発せられた言葉が
あまりにも衝撃的だったもので、
普段は凛としている美鈴の口からは
思わず情け無い感動詞が
零れ落ちた。

ー私が、龍様に、
指名、された…………?ー

何か龍様に特別迷惑な事など
しただろうか、と美鈴は
これまでの自分の人生を思い出す。

しかし、どれだけ細かく
思い返しても、龍に迷惑を
かけるような、ましてや
彼を侮辱するような
行動を取った記憶は見つからない。

それどころか美鈴は小さい頃から
自ら進んで米などを
彼にお供えしていたし、
年度末の黒森神社の大掃除には
毎年参加して人一倍熱心に
清掃に取り組んでいた。

それだけじゃ無い。
黒森神社は美鈴にとって
一番心が落ち着く場所なのだ。

物心ついた時から
ー最初はただ「行きたい!」
という漠然とした感情から
ー次第に「此処が心安らぐ場所」
という揺るぎない自覚から、
美鈴は何千回と此処に訪れ、
安心と、和みと、
不思議な心地良さを感じていた。

とにかく、どう考えても
美鈴が名指しまでされて
生贄になる筋合いは無い筈だ。

それなのに、何故ー。

「……俺は、おまえが龍様に
何をしでかしたのかを
深く問い詰めはせん」

無言を貫く美鈴に、父親が
少し怒りを帯びた声で語りかける。

そして叫ぶような雄叫びで
父親は言い放った。

「だがな……。おまえが龍様に
生贄になれと指図されたと
いうことは、それだけ龍様に、
そしてこの、先祖代々由緒正しく
生きてきた我々に!
とんでも無く無礼な行為を
犯したということだ!
そのことを、おまえのその
すっからかんな脳みそに
よく叩き込んでから
死ぬんだな!!」


















生贄として1ヶ月後に
命が終わることが確定し、
父親にも
最後まで愛されてることが
できなかった
女の子の話。

蓮・2019-09-19
小説
蓮の物語1作目
第2話


「〝和の心〟?」


放課後の文化祭準備で

クラスの看板作りを前に

描きかけの文字に目を惹かれた



「そう、教室に和をテーマにしたものを

展示して、和菓子やお茶も出すの」

「へぇ、楽しそう」

「当日はクラスの皆で着物着るんだよ

咲桜もお家に着物あるか確認しててね

なければ、私もう一着持ってくるから」

「うん、確認してみるね」



教室を見渡すと

和紙で作られた折り鶴や

可愛らしい和柄の布で作られたお手玉

扇子や鯉のぼり

どこから持ってきたのか和傘もある



教室の隅では

男子生徒たちが〝ししおどし〟まで

作っていた



その光景に

なんだか懐かしい気持ちと

言いようのない切なさが湧き上がる



私は、何気なく

目に止まったファイルを手に取り

それを開いた



「……ポエム?」


優しく暖かく

誰かを想う言葉が

何枚も綴られている



「あ、そのポエムも

和を感じるものにしたら素敵かなって

思ったんだけど

いいアイデアが浮かばなくて

どうしようかと思ってるの」

「そっか……、でも、素敵な詩だね」



すると梢が寂しげに呟いた


「それね、……祥太郎の彼女が

書いたものなのよ」

「佐倉くんの、彼女……、そっか」

「祥太郎の彼女は、半年前に亡くなったの」

「……え?」


思わず私は

教壇前で友達と笑う祥太郎に

視線を移す



私が見ていることなど

祥太郎は気付かない



あの笑顔の裏には

彼女を亡くした悲しみが

隠れているというの?




亡くなった彼女の名前は

〝藤野椿〟


生まれつき身体が弱かったそうだ



「椿はもう居ないけど

椿の想いだけでも一緒にと思って

ポエムを借りてきたの……」

「……そっか」

「でも、祥太郎に

展示するようなもんじゃないとか

言われちゃってさ……」



梢は、目を伏せて

それから口を閉ざしてしまった



交差するそれぞれの想いが

胸に刺さるようだ



私は、椿に会ったこともなければ

話したことさえない


だけど、このポエムから

椿の想いは充分過ぎる程伝わってくる



きっと、ずっと

彼のそばに居たかったんだ



梢は、祥太郎のためにも

そして、想いを残したまま亡くなった

椿のためにも

心を尽くしたかったのだろう





〝すまぬ、許してくれ……〟


突如聴こえたその声に

私はハッとする



「え……?」

やはり、幻聴などではない


聴こえたのは、悲痛に満ちた男の声



「ねぇ、梢」

「なぁに?」

「今、〝許してくれ〟って

声が聴こえなかった?」

「…………いやいやいや、怖い怖い

咲桜、もしかして霊感強いの?」


どうやら私にしか

聴こえていないようだ



「霊感は……、ないはずなんだけど」

「空耳、とか?」

「あはは、そうかも」

「もう、びっくりさせないでよー」


梢に合わせて私も笑う

怖がらせても仕方ないよね



微かに香る桜の匂いとは裏腹な

違和感さえ感じる空気を

私は心の中に押し込めた

Mari・2021-04-22
物語&小説/from:Mari
小説
SakuraWish
第2話
独り言
ポエム
好きな人
夢を見させて

《私に夢中なチャラ男くん。》


ガチャッ
店のドアが開いた。
よし、今日もきた。
『いらっしゃい、毎日来てくれてありがとね。』
俺はいつもと同じようににっこり笑って
女の子に声をかけた。
『別に、貴方に会いに来てるわけじゃないので、あと、いつも言ってますけど声かけてくるの、やめてください。』
女の子もいつもの様に不機嫌そうに眉間に皺をよせてさっさと参考書のコーナーへ向かう。だが、俺がそう簡単にやめるはずもなく、女の子を追いかけて、
『今日は参考書?相変わらず真面目だね
何の参考書にするの?』
そう言って隣15cmくらいに立つと、
『だから、結構です。あと近いです。』
と言ってさささっと距離を開け、また本を探し始めた。俺はしばらく女の子の横顔を見つめ、隣で女の子が本を選び終わるまで、本棚を整理することにした。
しばらくすると、女の子は参考書を選び終わっており、レジへ向かおうとしていた。…よし、今日こそは聞いてやる。
『そういえばさ、まだ名前言ってなかったよね?俺 遊喜 景翔。高2なんだ。
君は?』
そうたずねると、
『名前を教える必要はありません。
じゃあ。』と言って俺の横を通り過ぎようとする。 おっと、今日こそはにがさねぇよ。
パッと女の子の腕を取ると、女の子のジャケットの胸ポケットから手帳の様なものが落ちた。
『あっ。』
女の子が慌ててそれを取ろうとしたが、
それより先に俺が拾っていた。

桜庭 真央(さくらば まお)
と名前が書いてあった。写真や学校の名前などが書いてあるし、学生証だろうか
『っ、返してください。』
女の子は、俺から素早く学生証を奪い取った。
『ふーん、真央ちゃんって言うんだ、可愛い名前だね。』
そう言って、にこっと笑うと、真央ちゃんは顔を真っ赤にして、
『バッ、バカにしないでください!』
と言ってレジへ行ってしまった。
…へぇあんな顔するんだ、なかなか可愛いかったじゃん。これはいけるかも…

真央ちゃんと出会って、二週間、
結構しぶとかったがやっと知れた名前。
ちょっとは近づけたんじゃないか?
柄にもなく俺は嬉しくて鼻歌を歌いながら、本棚を整理し始めた。

Cloverஐ♡🍀~ஐ・2020-02-10
小説
第2話

海李「は?」
那緒「え?だからあなたと私で作り話を...」
海李「そこじゃねーよ。なんで俺なんだよ。」
那緒「あなたが1番身近な方なので。」
海李「意味わっかんねーの。」
那緒「最初は私からしますね。」
海李「え?は?」
那緒「私、実は誰にも言ってない隠し事があるんです。」
海李「まじか、もう始まったのか...」
那緒「それは、学校、退学しちゃったんです。
友達がいなくて心細いから辞めちゃいました。だけど退学してから友達が1人出来ました。」
続く

実桜・2020-04-06
君と僕の作り話
第2話

―灰色の夢―
第2話(1話は1つ前の投稿へー!)




(やっぱり…姫乃なんて大嫌い…)
母と一緒に行った愛の中学校入学式。
あの頃から、姫乃は恵まれていたのだろう。
周りの保護者や新入生は、皆姫乃に夢中だった。
結局、母が来ないまま入学式は終わってしまったのだ。

(今年はあんなふうな入学式にはしたくない…。)
「お母さん、もう行こうよ!」
「愛…そんなに急いでどうしたのよ?」
「良いでしょ!別に…」
「あ!姫乃も行きたぁい!」
(は…?!)
「いや、姫乃は家に残ってなよ…アハハ」
「なんで?良いじゃん!姫乃も行くぅー!」
「そうよ愛、姫乃も一緒に行きましょうね」
(そんな…最悪だよ……)


ー入学式会場ー
青々とした空が広がり、桃色の桜の花が散っている。
正面に見える校舎は少し古かったが、味があり、
目を引きつけるような見た目だった。
(すごい…私も今日からこの学校に通えるんだ……)

enoyuri♪  病み期突入…・2020-08-14
小説書いてみた
第2話
灰色の夢

いつものように仕事へ行く。
いつものように家事を始める。
いつものように2人の時間が流れていく。
「忘れ物〜」と戻って来た僕。
「ん?」と困り顔の君。
「あ、もう一つ忘れもの」とキスをする僕。
フフッと照れる君。
付き合いたての頃の2人のように
照れ、笑いあい。

そして…

「はい。いってらっしゃい。」
とまた君はキスをして君は送り出した。

友奈 使ってないけどたまに贈り物したりする・2021-08-06
SixTONES
土曜ラジオ劇場
第2話
マスカラ
森本慎太郎

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