#羞恥

君は、よく怪我をする人だった。

転んだり、階段から落ちるなんて普通のこと。

指や足を切って血を流すこともよくある。


だから、そんな君を手当するのは

他の誰でもない、私の仕事。

これからもよろしくね。

君の手が冷たくて気持ちいいから

頬にあてて遊んでいた。


よくよく考えたら

かなり恥ずかしいことをしていた。


今となっては思い出すだけで熱が出る。

彼はいつも全てを拒んでいた。

なぜなら彼は

何かに裏切られることが怖かったからだ。

自分のことも信じられないくせに

神なんてものを信じるのか

図々しいと思わないのか

浅ましいと思わないのか

恥ずかしくないのか

ねぇ どうして？

君はまた僕を試すんだね
その言葉を聞く度 僕は自問自答する
その意図を探り 自己の心理にダイブする
深く深く時間と記憶を遡り 過去の私と対峙する

暗い水底で蹲る私 戯れる私 怒り狂う私
見たくない私を見て 話しかける
何故ですか？ どうしてそれを望むのですか？と

まるで全裸でステージに立たされる様な羞恥
磔にされ隠す事もかなわず秘部を晒す
諦めと受け入れ 古傷に染み込む痛み
それでも前を向き 私を私が見据える

羞恥と勇気の燃え上がる炎の内から
真っ直ぐに君を見詰めて本能を晒けだす
君の慰めと癒しが欲しいんだよ
お願いします 貴女の愛をください

あなたが図書室に入ってきた時
友達に心配されるくらい顔赤くして
そしたら案の定
一緒にいた友達に私の知らないとこで
『○○顔赤かったけど熱でもあったの？』

誰のせいだと思ってんの？
心配してくれる優しいとこも大好きだけど
大好きだから顔
赤くなったんだよ

この鈍感

早く気付け

裸で外歩いてみたい

深海の中で愛を伝う、
僕は愚かでしょうか？

生きる歯車を停止したいと思う、
僕は愚かでしょうか？

やりたいことにチャレンジ
しても失敗し、羞恥に呑まれる
僕は愚かでしょうか？

誰にも相談できず、
偽りの姿でいる
僕は愚かでしょうか……。