#背伸びしても届かない恋

ハク　　浪人生

低身長　　黒髪マッシュ
ストリート

恋愛観とか拘らないかな
それでもいいなら話しかけて











_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _

春になって、会えなくなった。
寂しさや不安で泣きそうな時
ふと思い出す
あなたの｢大丈夫！｣

貴方と逢えなくなって

コーヒーが飲めなくなりました
あの本が読み進められません
プロレスの良さとかまだわからないし
理系は壊滅的にできません
２人で話した番組も見なくなって
落語への興味も冷めました

先生との共通点は
私が背伸びしていた分だったようです

もう背伸びは疲れてしまいました

君に会うからちょっと背伸びするんだ
可愛いネイルして
ちょっとヒールが高い靴履いて
新しい服きて
可愛い髪型して
イヤリングして
最後にちょっとリップなんか付けちゃって
せっかく二人で少しだけ出かけてたのに
頑張ったのに
もう手遅れだったみたい

前までは私の背の方が高かったのに

いつの間にか君に抜かされて

時の流れは早いね

背伸びしないと君に届かないや

もう、夕方。

青空はだんだん、夕焼け色に染まりつつある。

屋上には、私たち二人しかいない。


ドキドキする胸を押さえて、君を見つめる


君の名前を呼んだら、優しい笑顔で振り返った君に。
私は、少し背伸びをしてキスをした。

私は、幸せに浸っていた

いつまでも、いつまでも。

この、幸せが続きますように、と願いながら。

手を繋いで
ずっと一緒にいたい

会いたい
でも会えない

どうしようもなくキツイ時がある
その度にあなたの声を思い出す

あなたに会えない今
あなたがくれた言葉達が
私を支えてくれてる

名前を呼んで笑いかけてくれるのが
当たり前だった毎日が
懐かしくて眩しくて涙が出る

2019.4.7 入学式
ちゃんと笑ってないと心配かけるから！
ってお母さんに撮り直して貰った写真
先生に送ったら
｢表情もよくいい写真ですね
ナイスショットです！｣
といつもより早く返信が来た

先生は異動先の学校で
私は進学先で
場所は違うけれど
それぞれの新しいところで
また、1年がはじまる

｢プレゼントのお返し｣
ってあなたがくれた
小さなスノードーム

好きな人というわけじゃない
気になる人がいるってだけ

そう言って次の恋に
なかなか踏み出せない
自分がいる

周りが冷たいんじゃなくて
あなたのとなりが暖かすぎたのね

泣き疲れて寝た夜
ずっと会いたかったあなたが目の前にいた
驚いた顔をしたあなたはふっと笑って
｢元気か？｣と言った
私は、うなずいて
｢会いたかったですよ｣と笑って返した