#藍秘ちゃんに贈る

月は翳り夜空に咲き続ける花火

二人の曖昧な関係を照らし出す

綺麗と見上げる君の声に切なく

手を繋ぎたいから終わらないで

悲しみや寂しさに

海の奥底深くに沈んだ君の心

僕が潜って見つけられたなら

君は笑ってくれるかい

"永遠"に手を伸ばしても

届かないと分かっている

それでも、君が"また明日"と

微笑む夕暮れは優しくて

夏の始まりに繋いだ手の愛しさ

恋だと気がつけないままで

好きです、なんて言えなくて

それはひと夏の恋だった

二人で居ても別々の夢を追いかけていた

君が居なくなっても想い出は忘れられず
ﾚﾓﾝ ﾌﾞﾙｰ
僕は涙を流し紅茶は"暁"に変わっていく

君の好きな"マロウブルー"捨てられない

君が孤独の深淵に沈むなら

"大丈夫？"って心配するより

"死なないで"って言うより

"ひとりじゃないよ"って

救い出せる僕でありたい

泣き出しそうな空を見て

さよならの後に漂う雨の匂い

もうここにいない君の

残り香が漂う一人の部屋

僕は泣き出しそうに君が恋しくて

夕凪に この場所で君に逢った

振り返ると何もない空なのに

夏の想い出は眩しく掌を翳した

急かされるように夕日は沈まず

君と僕の時間が永遠なら

君はさよならに泣かなかった

けれど、僕にはそんな魔法のような

力はなかったよ、ごめんね

二人の時計は二度と

同じ時を刻む事なく

過去に、追いやられ

暗闇に、堕ちてゆく