#貴方と過ごす3年間☁나루

僕：せんせー泣

貴方：なにぃー

僕：帰りたいです泣

貴方：なんでぇ

僕：だって、頑張って

走っても先生に

会えないんですよ？

貴方：何で走ったら

先生に会えるん

僕：だって、いつもは

掃除の時間に

会えるじゃないですか泣

貴方：？？？

僕：持久走です泣

今から4キロ走るんです泣

貴方：今日からなんやぁ

そうやなぁー

今日は、おらんかなぁー

頑張って、怪我せんようにね

｢どしたん｣と聞く貴方に

｢持ってきました｣と言うと

｢何を？主語がない｣

そう言われて

手紙の訳でもないし

嘘を付く訳にもいかないから

必死に悩んだ結果

｢気持ちです！｣と言うと

貴方が笑ってくれた


｢怒ってないって

言ってくれたけど

先週、文理選択の事で

うじうじ言ってごめんなさい


生徒会誌に○○先生が

だって、○○先生の

教え子だもんって

○○イズムは、必ず

社会に出て生かされますって

書いてるの読んで

ちょっと残ろうかなって

気になったんです

それに面談で何になりたいか

考えてって言われて考えたんです

私、○○先生みたいになりたいです

色んな所で先生の事

凄いなぁって思うし

自分に持ってないものを

沢山、持ってるなって思うから


しんどいし、頑張れる気しないし

迷惑かけるのも嫌だけど

でも、頑張ります

それだけ伝えておきたかった｣


貴方は、読みながら笑ってた

｢そっか、分かった｣って

読み終わった貴方が

そんな風に言ってくれた

これから貴方と頑張って行く

6時間目が終わって

トイレで髪を整えて戻って来ると

廊下に貴方が立っていた

貴方が着ていた上着の裾が

チョークの粉で汚れていたから

僕は何も言わず、それをはらった

すると貴方は、僕の方に振り返って

｢有難う｣と言ってくれた

英語の時間、体操服の

胸元のチャックを少し下げて

済ました顔で前を向くと

遠くに居た貴方がチャックを

締める動作をして来て

何だか幸せだった

帰りのSHRが終わって

貴方が前のドアから

出ていくのが見えたから

僕は、急いで後ろのドアから

飛び出すと貴方と丁度会った

僕：癒しを下さい

貴方：それは、先生も言いたい

らっこ抱いとんとか見なよ

僕：らっこ？？笑

貴方：え？見んの？

可愛いー！ってならん？

私、良く見るんやけど笑

僕：私は、先生見て癒されとんで

貴方：笑笑


僕：ヘアゴム可愛いですね

貴方：秋を意識しとんねん笑

おたまじゃくしから

かえるに成長したって

貴方は、言ってくれたね

何かしらは、しとった方が良いって

貴方のその言葉に引っかかる

いつもより早く学校に着いた

１時間目が体育だったから

朝の時間に着替える事にしてた

貴方が学校に来る時間に

貴方と一番会える

確率の高いルートを通って

更衣室まで行ったけど

貴方に会う事は、出来なかった

一旦、中に荷物を置いて

出入口の所まで戻って来た

全開にしていたドアを閉めながら

何故か、ふと視線を右にやった

すると、そこには貴方が居た

貴方は、いつも別の所から

入って来てるから

こんな所で会うなんて

全く予想もしていなかった

貴方は、凄く優しい声で

おはよーと言って

僕の目の前を通り過ぎて行く

おはようございます

そう貴方に返したけれど

驚き過ぎて、声は小さいし

カスカスだし裏返るしで

凄く恥ずかしかった

だけど、凄く嬉しかった

僕：私、先生に

迷惑かけてますか？

貴方：何そのざっくり

とした質問笑

僕：昨日、言われたんですよ

貴方：誰に？

僕：昨日、前の担任から

電話かかって来て

担任の先生に迷惑かけて

ないやろうなって笑

貴方：こっわ笑笑

僕：かけてますか？

私は、迷惑かけてると

思っとんですけど

貴方：そりゃぶつかられたり

したら迷惑やけど

その時は、よおるけん

大丈夫ですよって言っといて笑

3時間目の授業が終わって

生徒指導室に行った

貴方は、｢おいで｣と言って

職員室の中にある椅子に

座らせてくれた

貴方に全部、話した

｢木曜日にぶつかってくるなって

言われて落ち込んでて

7時から塾があったんですよ

それで私が家出る寸前くらいに

お母さんと次女がもめてて

それにお父さんがキレたんですよ

それを私は、玄関くらいで

聞いたんですけど

私に対してキレられた

訳じゃないけど

何か色々、思い出しちゃって

死ねって暴言吐かれたり

頭とか普通に殴られて

暴力振るわれたりしたの

でも、それもあったと思います

落ち込んでたの

塾が終わって、帰って来て

また先生の事、考え出して｣

『何で先生の事、考え出すん笑

勉強しろよ笑』

｢何か塾は、勉強してたから

考えんで済んだんですよ

でも、1人になったから

考えちゃって笑

私、先生の事好きなんですよ

だから、笑ってて欲しい

って思うけど私は

先生に嫌な思いしか

させれないって思ったんです

だから、離れなきゃ

いけないって思って

明日、会いたくないなとか

思ってたんですよ

その日の夜と金曜の朝に

めっちゃ腕切って

そしたら朝、○○先生から

今日、○○先生は

出張でいませんって言われて

めっちゃショックだったんです｣

『何で、ショックなんよ笑

来月も私、おらん時

ようけあるわ笑』

｢いや、何で会うの嫌とか

気まずいとか思ってたのに

ショックなん？とか思ってて

もう、やる気なくなって｣

『貴方、テストやで？笑

会いたくないとか思われるんも

どうかと思うけど笑』

｢そのまま、1時間目の

自習になったんです

余裕が出来たって

訳じゃないですけど

こういう時、先生どうしろって

言ってたんだっけとか

考えれるようになってて｣

『凄い成長やん』

｢前、話した時に

置いておかない？って

言ってたのを思い出して

でも、今日聞きにいけんやんとか

昨日の放課後、聞きに行けば

良かったんかなとか思って

凄い泣きそうになって｣

『そうやなぁ』

｢私は、先生に嫌な思いしか

させれないっていうのも

また、決めつけ過ぎって

言われるなって思えたんです

怒ってないっていうのも

決めつけ過ぎって

言われる事も分かっとんのに

もとの自分の体調というか

テンションに戻れんくて

だから、何で？ってなってて

もう、嫌ですって言ったんです

話しても元のテンションに

戻れん時って沢山あって

それが、凄い申し訳ないんです

だから、どうしていいのか

分からんって電話で言ったんです

電話切ってから明日

断ろうかなって思ってて

でも、先生は自分以上に私と

向き合ってくれる人だなと思って

ずっと、逃げて来たんです

自分もそうだし親とも

でも、先生のおかげで

自分とか親と向き合おうって

少し思えたから今日

全部、話そうって思ったんです｣

そう話し終えると貴方は

『すっごい分かりやすい』

そう言ってくれた

貴方が隣のクラスで授業をしてたから

7時間目が終わって急いで廊下に出た

ドアを開けると貴方と目が合って

僕が驚いて体が震えたのを

貴方は、真似して来た

生徒指導室に帰る貴方の後ろを

｢せんせー｣と言って歩くと

｢先生、忙しいんや

今日7時間中、7時間授業やった｣

そう貴方が小さい声で呟いた


僕︰今日、テニスしたんですよ

○○、今日上手かったんですよ

6試合くらいしたんですけど

5試合勝ちましたよ！！

貴方︰それ相手が弱いんちゃん

僕︰違いますよ笑

他のチーム3人なのに

○○のチーム2人ですよ

貴方︰いやー

テニスは、○○先生が上手い

○○先生もしよったやろ

僕︰強いかは、知らんけど

聞いた事あります

でも、先生の方が強いでしょ

貴方︰それは、また違うやん？

僕︰まぁ、○○が全部

返してくれるんで笑

貴方︰○○は、そりゃ強いわー


生徒指導室に着いたから

僕は、手を振りながら

｢また、来ますね｣と言って別れた

僕︙せんせー 貴方︙なんや

僕︙今日、何か可愛いなって思って

貴方︙別にいつもと変わらんけど

今日、時間なくて車で眉毛描いたし

僕︙え？！笑笑

僕︙何時に起きよんですか？

貴方︙6時30分にアラーム鳴るけど

結局、起きるん7時くらい

僕︙え、遅くないですか？笑

貴方︙家出るん7時30分とか40分とか

家まぁ遠くもないけど近くもないけん

結構、2、30分くらいあるんよ

やけん、眉毛描いたり出来る

僕︙○○に見られますよー

貴方︙来る方向が一緒やけんな


僕︙今日、教室入って来た時に

髪の毛、下ろして

片方耳にかけとったじゃないですか？

あの時に凄い"女！"って感じだったんですよ！

貴方︙笑笑笑笑

そりゃ、いちよ女やけんな笑

地理が終わって教室に戻ってると

廊下で貴方と会った

掃除に行けって言われたけど

職員室に行く貴方に着いて行った

貴方︰触らんとって

僕︰触ってないです！

貴方︰もう、触らんとって

僕︰先生が可愛すぎるから

触りたくなっちゃうんです

もう、好きです、大好きです

もう、○○の事

ぐるぐる巻きにしといて下さい

貴方︰は？

僕︰だって、ぐるぐる巻きに

してたら触れんじゃないですか


職員室に入ろうとする

貴方の後ろ姿を見て

何か言わなきゃと思って

僕がさよならって言ったら

はい、さよならって

貴方は、返してくれた

後ろの黒板に範囲表を

勝手に書いていたから

早過ぎるとか言われたり

怒られたらどーしよう

そんな事を考えて

少し不安だった

朝課外が終わって

貴方が教室に入って来た

後ろの黒板を見た気がしたけど

何にも触れられなかったから

少し安心していた

だけど、貴方が

｢明日からテスト期間だから｣

そう言いながら範囲表を

配ろうとした時

僕に頼もうと思ったのか

なんだったのか

理由は、分からないけど

後ろの黒板を見た

そしたら貴方は

凄く驚いた表情をして

｢早い｣って褒めてくれた

それに｢有難う｣って

言われたのが嬉しかった

放課後、貴方の居る職員室に行った

電話をしてると言われたから外で待ってた

しばらくして貴方が出て来たけど

荷物を全部持って、部活に行く格好を

していたから少し驚いた

僕︙英語のテスト欠点じゃなかったです！！

貴方︙なんやそれ笑笑

○○先生の授業分かっじょんか？

僕︙分かっじょる？笑笑

友達︙SとかVとか辞めて欲しい笑

貴方︙あれは、簡単やん笑笑


僕︙会いに行っても良いですか？

貴方︙何処に？

僕︙んー職員室！

貴方︙あんまりこんとって欲しいけど

先生、忙しいけんなぁ

僕︙なんか、1年の時よりは

全然安定しとるんですよ

でも、やっぱり親の事とかで

しんどくなる時が結構あって

そういう時、○○先生に

会いたくなるんですよ

貴方︙顔見に来るくらいなら良いよ

話し聞くんは、なぁー

僕︙話聞かんでも良いんですよ

なんか、大丈夫って笑って言ってくれたら

それだけで元気になります


そしたら貴方が

僕と向き合って僕の目を見て

大丈夫や、成長しとるって

少し微笑んだ優しい表情で言ってくれた

そんな貴方を見て僕は、大好きです

そう言ったけど何も言われなかったから

大好きですの返事はー？！と言うと

せんきゅーって笑いながら言ってくれた

また、会いに行きますねー！

最後にそう言って別れた