周りの子が"普通"に出来ることを
僕は出来なかった。
勉強なんて高校生にもなってるのに
小4の頃で止まったまま。
差がつき始めたのは小学校入って数ヶ月後。
「やりたくない」とか「ダルいからしない」
って訳じゃなくてやってもやっても
追いつかなかった。
漢字の読み書きは
だいぶ出来るようになったけど
計算は九九止まり。
運動は好きだったけど
体育の授業でのドッチボールや
学校の行事の運動会は
何やっても全然出来なくて
それが原因で「あの子とやりたくない」って
クラスの子が言っているのを聞いてた。
「あの子と同じ組だと負ける」って
自分なりに頑張ってたつもりなのに
邪魔者扱いされ続けた。
コミュニケーションだって
周りの子みたいに
上手に取れてた訳じゃないって自覚してたから
話すのが苦手だった。
友達も少なかった。
沢山のことが重なって
ずっと
"自分はなんで周りの子みたいに出来ないの?"
って
"僕は普通じゃないからなのかな"
って
原因も、訳すらもわからず
何年もの間、自分を責めてきた。
「ダメ人間なんだ。」って
責めて、責めて、責めて、追い込んだ。
みんなが出来ていて
自分だけが出来なくて
取り残されてる気がして
パニクって暴れることもあった。
そのうち学校も行かなくなった。
学校に行けば
僕はみんなのように出来ないからって
周囲の目や声も怖くなって
逃げてた。
親からは、
「なんで学校に行かないの?」
「元気なら行きなさい!」
「ズル休みばっかするな!!」
「お兄ちゃん達は行ってるのにあんただけだよ?」
って
追い詰められて
比較されてた。
"理由を言った所で理解してくれないくせに"
毎晩1人で泣いてた。
居なくなりたいって
心が張り裂けそうで
苦しかった。
毎晩泣いて
その度、自傷行為を繰り返してた。
解ってもらえない苦しさ
原因がわからず自分を追い込む日々。
次第に朝が来ることが怖くなった。
学校に行かないからまた怒られるって
怖くて
辛くて
泣くことしか出来なかった。
そんな日々の中
高校生に持ち上がり
高一の頃、今までのことを
当時の担任の先生に打ち明けた。
今の高校に通うことになったのと
今までの自分自身についてわかった。
今の高校に入ったのは
高校受験シーズンの頃の担任から
ここしか受からないって言われたから
今の高校に入った。
その事も、
高一の頃、担任の先生に打ち明けた。
先生は言いずらそうにしていたけど
「パニック障害、軽度の知的障害
そして学習障害がある」
パニック障害は
幼少期に発覚し
何度も聞いていたから分かってた。
知的障害と学習障害は初めて聞いて
家に帰ってから色々調べてた。
障害の種類や軽度、重度と色々あった。
ずっと1人で悩んで自分を攻めていた。
やっとわかったとたん、
すごくホッとしたのと同時に
もっと早く分かっていたら
何か変わってたのかなって
こんな辛い思いせずに済んだのかなって
親からも理解されてたのかなって
今更ながらも色んな思いがこみ上がったとたん
涙が止まらなかった。
自分の障害についてしれたのと同時に
"人として"
じゃなく
「障害者」として扱われるのかなって。
見た目なんてみんなと変わらない
同じ人間なのにな。