ハルユー・2024-02-10
道化師のなみだ
音もないスポットライトの下
ひとり踊る
拍手も喝采もない
一人芝居
語るのは美しい言葉で
飾られた嘘の世界
それでもいい
それでもいいから
あなたには
微笑っていて欲しい
私の愛を涙にかえても…
夜明けの月に
何を思う
呑み込んだ塩っぱさが
頬をつたう
朝のひかりが
星を隠す前に
今のこのキモチ
そっと時の風にのせて
何処からか聞こえる
哀しげなメロディ
それでも
ほんの少し懐かしいと
思えるのは
大人になったからだろうか
少し苦い思い出も
笑って語れる
今ならば…
寄りかかってもいいですか?
あなたの肩を貸してください
寄り添ってくれますか?
私の弱さに
私は何も持たない
哀しいピエロ
あなたの両手が
私の頬を包む時
創り笑顔が泣き顔に変わる
涙が優しさで満たされた時
素顔の自分に出逢える
そんな気がして
この腕から
滴り落ちる真紅いナミダは
絶望と後悔への抵抗
運がよければまた会えるかな
見果てぬ夢を追いかけてた自分に
このまま眠れたなら
深い深い透明な闇に漂い
ホンモノの空しさの中で
愚かな自分を浄化できるのか
真っ当な生き方ってなに!
常識さえクルクルと変わる時代に
心の中まで土足で踏み込まないで
カラダから抜け落ちてく
生命のしずくは何故か
薄れゆく現の中で笑う
キミを魅せる