#青春のスケッチブック

君と蒼空に溶けていきたい

虹色を抱き締めて

瞳に映る景色を､キミを

僕だけのものにしたかった｡

君が塗り残していた色を

私が塗る

私が塗り残していた色を

君が塗る

2人で互いの世界を補完し合いたい

ハート型の人参に憧れたあの日。

横断歩道の白を踏んで帰ったあの道。

頑張って覚えたあの歌。


青い、青い晴天も

時間が経てば暗くなる。

スケッチブック描いた青も

いつかは忘れてしまうもの。

あ、月が出てる





手で輪っかを作り覗き見た





気が付かなかったなぁ





なんて 独りごちてみたりして





夜、人目につかない所に行き






夜風にあたることが好きだった






父さんと母さんが死んでから





仮面を付けて過ごすのが日常になった





クラスメイトとは付かず離れず、





可もなく不可もなくといった





いわゆる｢普通｣を貫いて数年＿






次の日の夜





いつもの場所へ向かうと





煙草をふかしながら





空を見つめる青年がいた





私はいつもの様に仮面を付け声をかけた




｢こんばんは、今夜は月が綺麗ですね｣




青年は目線だけ向けひとこと




『あんたも吸うか？』




(私未成年なんだけど… てか貴方も)




興味はあったし1本もらってみた





初めての煙草はほんのり苦い味がした




煙が目に染み咳き込む私を見て




ははっと笑い声を上げる青年




最初見た時の無愛想を忘れさせる程の




青年らしい笑顔だった。





『あんたイメージと違うのな笑』




と、青年から声をかけてきた




『嘘っぽい笑顔張りつけてたから
ヤバい系のやつだと思ってたら』




…ふっ とまた笑い始めた





…そんなに面白かったかな





私が少しムッとしていると






『悪かったって。普通の奴で安心した』





…普通。




ﾋﾟｼｯと仮面に亀裂が入る音がした




初めて言われた。





皆は私を親を失った可哀想な子





として同情しているから。






｢ありがとう｣ ﾆｺｯ





『…あんた普通に笑えんだな』





｢え？｣





『…いい。その方がいいよ笑った顔
　無理に笑ってる感じしないからさ』





ﾊﾟｷｯ…。私の仮面が欠けてきた





彼の優しさで溶けだす私の心






初めて｢私｣を見てくれた





伝う涙が一緒に仮面を流す




｢突然ごめんなさい｣





そう謝る私に





青年は立ち上がり隣に腰掛けた





『いいから気にすんな』





｢ごめんなさ…『謝んな』





『泣き止ませ方とかしらねーから
これで勘弁してくれよ』





そう言って頭をぽんぽんする青年




やっぱり優しい人なんだ




まだまだ夜は長いから




青年と語らうことにしよう




彼となら素の私を見せられそうだから




私も変われるかもしれない



『あ、』




と青年が思い出したように声を出す




｢どうしたの？｣




『さっき言い忘れたけど
今夜は月が綺麗だな。』




月の輝く夜に仮面が解けた＿

この雨が止むまでは

君を想い涙を流して

雨が止めば

空を見上げて笑おう

風にのせた季節の色香

鮮やかにスケッチされた青春を

まだかまだかと待ちわびる私達に

笑顔の花を咲かせてください＿＿

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使って欲しいﾃﾞｽ…( '-' )

贈り物しに行きます

君と見上げた空

別れるのが寂しく感じた。

君を想って見上げた空

ずっとずっと眺めていたかった。

君を身近に感じるのが空ならば

僕は空へ何度でも愛を叫び永遠を願う

それが突然消えてしまった君への贈り物

君はコバルトブルーのクレヨンで

私はさくら色の色鉛筆で

君が空で

私が桜で

いつか2人で

“そんな綺麗な世界が描けたらなんて”＿＿。

それは


淡い桜色だった


ドキドキしてさ

君の姿ばかり

描いていた

ある日見つかって

桜色の頬がちかづいてきた

ありがとう…
って言われ…

また1ページ世界は広がった

辛い、苦しい、悲しい。
全てが一瞬で、全てが愛しい。