閖紗莱・2022-02-11
黒衣の語り屋*
愛のある叱責ならば
喜んで受け入れよう
悪意のある叱責なら
喜んで刃を向けよう
"誰もが幸せな世界"とは
最初から"無効の願い事"
自分が惨めだと知っている
頑張っていると知っている
第三者の承認を求めている
馬鹿馬鹿しくて反吐が出る
中途半端な距離感の
人間が語ることなど
所詮ガヤにすぎない
器が揺れると水が溢れるのなら
それは正しくない量なのだろう
『生きるも死ぬも勝手にすればいい』
そう俺に言われたくなけりゃ
"死にたい"なんて二度と言うなよ
泣けない理由が強がりなら
笑えない理由は何なんだよ
"世界は冷たい"
そりゃそうだ
じゃなけりゃお前死んでんだろ
馬鹿も一つ覚えりゃ傲慢に
呆れるほどの知ったかぶり
嘲笑してるのは鏡の中の君
外野の声は響くのに
内野の声は響かない
生と死に挟まれて迷う
天国と地獄を選ぶ瞬間
深く薄暗い霧が問うた
虹って本当に綺麗ですよね
淀んだ空から降った雨粒が
太陽光に反射して描く絵画
まさに、自然の芸術ですね
草原地帯を抉り取って
花冠ならぬ草冠を作り
キミの上に乗せたいね
無自覚な意識に強制侵入
彩り飾られた不正行為等
枯れ葉集めて焚き木して
ギラギラ太陽、熱は今も
癒えぬ傷を作りつつある
冷却は生々しく残る傷跡
大量生産かき消す化粧品
理想を語るのは
馬鹿でもできる
当たり前を語ったところで
綺麗事と突き放されるなら
互いに孤独と葛藤してる証
現実逃避が板についた
線路を踏む毎日に嫌気
自暴自棄も大概にしろ