はじめる

#Smile-スマイル-

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全58作品・

Star_27 流星くんとお買い物
『あ、李緒ちゃん!』

『どうしたんですか?圭吾さん』

『ちょっと買い物行ってきてくれない?あ、流星も一緒に』

『え、俺も?』

『お願い!李緒ちゃん一人じゃ、危ないでしょ?』

『……わかったよ』


『……なに買うの?』

『あ、春雨サラダ作るから、春雨を買ってきてって言ってた』

『そっか』

『……流星くん、』

『ん?』

『流星くんって、わたしを避けてる?』

『…え?そんなことないけど、』

『そっか、だったらいいんだけど…』

『俺、そう見えてるの?』

『……わたしには、ね?』

『そうなんだ』

『まあ 避けてないなら良かったけどね!』

『……』


(岬家)
『あれ?李緒は?』
     ・・・
『流星と、ふたりで買い物』

『……は?』

『まあ 父さんが頼んでたけどね、』

『なんで兄ちゃんが行かなかったんだよ!』
 
『だって俺、宿題やってたんだもん』

『真面目かよ!そういうときだけ!』

『俺はいつだって真面目だけど?』

『っ………!気に食わない!李緒と流星がふたりで買い物行ってること
 気に食わない!』

『やきもちだな。お前本当に好きだよな、李緒ちゃん』

『当たり前だろ!あと、やきもちじゃねーし!』

『はいはい、もうすぐで帰ってくるよ!いい子で待ってな、?』

『俺は犬じゃねえー!絶対に流星も、李緒のことすきだよな…』

『…、っ…』

『ただいまー!』

『……ほら、帰ってー』
(玄関までダッシュ)
『ただいま、凱星ー?!』
(抱く)
『うわっ!なに?どうしたの?!』

『おかえりふたりとも』

『あ、凱星くん。どうにかして!』

『おっけー』
(力づくではなす)
『おいっ!いてーよ!』

『しらねーよ』

『っ……』
(凱星と流星がにらみあう)
『っ、…………』
“李緒は、絶対にわたさない!”

🫧☁Yuzu✖shio🫧☁・2023-08-03
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Star_31 もう、いいよ…
『ただいまー…あれ?誰も居ない?……凱星のくつはあるか…、』
(リビングのテーブルのうえに)
『……なにこれ、苺…?』

(トントン)
(凱星の部屋に入る)
『凱星…、これ凱星の?』
(苺のキーホルダー)
『あ…』

『これって、……苺花ちゃんの?』

『……うん、今日会った』

『そうなんだ、』


『凱星、帰るか』

『うん』

『……あれ?』

『どうしたの?』

『先に行ってて!』

『わかった』

『あの!』

『はい、……、苺花?』

『凱星ひさしぶり!』

『よ、』

『これ、まだ持ってる?』
(苺のキーホルダー)
『……うん』

『よかった、捨てたかと思っちゃった!』

『………』

『はい、これ持っててよ』

『…なんでだよ、だってこれ、苺花のだろ?』

『だからだよ!今度また会うから、そのときにわたして!じゃあーね!』


『もしかして、李緒ちゃんと、なんかあった?』

『………』

『そっか、』

『ただいまー』

『っ…!』

『おかえり、李緒ちゃん。』

『あ…うん』
(凱星と目が合う)
『楽しかった?お祭り』

『え………あ……』
          ・・
『……よかったよな、流星と花火見れて』
(李緒の横を通っていく)
『………なんで…、ていうか、そっちだって、女の子とたのしそうに話してたくせに!』

『は?』

『わたし見たもん、椿の花の浴衣きてた子と、喋ってるとこ!』
      あいつ
『……お前は、流星と行って楽しかったんだろ?』

『っ……、な、なんでわたしの意見は、聞いてくれないの?』

『………』

『もう、いいよ…』


『凱星、それでよかったの?』

『……しらねーよ、』

『……あっそ、今回はお前の味方…ていうか、凱星の意見は聞きたくないわ…』

(李緒の部屋)
『っ………な、なんでよ……どうして…こんなこと……になっ……ちゃった……んだろ……』

(凱星の部屋)
(李緒にLINEをしようとしている)
『今日は、ごめん』
(全部消す)
『はぁ……なんでこんなことに……』


それから、2週間も経ってしまいました。
口も聞かないし、喋りかけもしない、会っても目を合わせない
そんな日々が続いていました。

(教室)
『みんなー、すわれー』

まさか、これからもっと
わたしたちの関係が崩れていくことを
だれも想像していませんでした。

『今日から転校生が来た。入ってきて』

『……みなさんはじめまして、眞柄苺花です。今日から、よろしくおねがいします!』

『じゃあ、席は…』

『凱星の隣がいいです』

『あ…知り合いなのか?』

『はい…』

『じゃあ、岬の隣な』

『はい!』

『じゃあ、今日の予定伝えていくぞー』


『ねぇ、やばいってさ!』

『すごいやつがきたよ!』

『どうしたの?芽依、絢音…なにがやばいの?』

『凱星の元カノが転校してきたの!』

『え……?』

🫧☁Yuzu✖shio🫧☁・2023-08-04
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Star_30 ずっと前からすきでした!
『はぁ…はぁ…、凱星ー!凱星ー、!どこ行っちゃったの!』

『……李緒?』

『あ、流星くん!』

『どうかしたの?』

『凱星とはぐれちゃって、凱星みた?』

『みてないよ』

『そっか、いたら、LINEで教えて!それじゃあ、』
(腕を掴まれる)
『流星くん…?』

『今夜、俺と一緒に花火みない?』

『え……?』


『あ…!翔星!』

『……?芽依』

『あのさ!花火みるひといる?一緒に』

『あ…いるけど、』

『そ、そうだよね…』

『……まあ、最後だから一緒に見ようって言われたけど、あいつらとは
 これからも会えるし、会いたくてもこれからは、会いに行けないから、
 一緒に見よっか芽依。』

『え……、いいの?』

『うん。』

『……それで、伝えたいことがあるの!』

(アナウンス)
花火開始まで残り5分になりました

『なに?伝えたいことって』

『わたし、ずっと前から翔星すきでした!』

『えっ…!』

『もし、もしよければ、わたしとー』

『それ以上、言わなくて大丈夫。……考えさせて、
 めちゃくちゃ、時間がほしい…』

『うん、そうだよね!なんか、ごめんね!』

『大丈夫…花火見よ?』

『うん、』


『今夜、俺と一緒に花火みない?』

『え……?』

『だめ?』

『…………、いいよ』

『わかった』

(アナウンス)
花火開始まで3!2!1!
(ドーンッ)
『綺麗ー!』

『そうだね』
(見ている)
『……え、李緒?と、流星?………なんなんだよ、あいつ』


『あ、凱星!』

『優真…』

『李緒は?見つかった?』

『……流星と一緒に見てた、』

🫧☁Yuzu✖shio🫧☁・2023-08-03
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これらの作品は
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Star_37 なんにも知らないくせに
『おめでとー!』

『やっとだね、かなったじゃん!』

『うん!芽依、絢音。応援ありがとう!』

『うんん。李緒が幸せそうでよかった!』

『絢音…』

『私もその気持ち。本当によかった』

『うん!よかった』


『ねぇ、李緒ちゃん』

『なんですか?』

『凱星と…付き合ったって本当?』

『そうだけど…』

『凱星のこと、なんにも知らないくせに』

『っ…、苺花ちゃんこそ、わかるの?凱星のこと』

『わかるよ、付き合ってたんだもん』

『……』

『凱星の、初めては、全部私がもらった。キスだって、全部!』

『………』

凱星の、初めては全部…苺花ちゃんがもらったんだ。わたしのファーストキスは、凱星とっては、
初めてじゃないんだ…

『なに?別れたいって思ってくれた?』

『思うわけないじゃん!わたしは、凱星と一緒に…これからたくさん!苺花ちゃんより、
 思い出つくってやる!』

『っ……なによ、なんであきらめないのよ!』

『凱星がすきだからだよ!』
                 ・・・・・・
『………、いいよね…、あんたたちは、本当の両思いで…』

『え…?どういうこと?』

『……私と、凱星は…私の告白からで、付き合ったの』

『……え、?』

(1年前)
『私と、付き合ってください!』

『……ごめん、すきとかそういうのわかんない』

『私がわからせてあげる!』

『………それじゃ、付き合うってこと?』

『うん!』

『まあ、いっか。いいよべつに』


『結局は、わからせてあげられなかった。でも、思い出は、たくさんたくさんつくった』


『ねぇ、見て!』

『ん?』

『かわいくない?苺のキーホルダー』

『……うん』
           ・・
『……あ、凱星!見てよ、快晴があるよ!』

『……っ、あはは!お前、名前にかけてんの?』

『う、うん』

『おもしろ、これ買うわ』

『いいの?』

『だって、お前が選んだろ?』

『…、ありがと!私も買おう!』

『うん』


『でも、別れ告げられた』


『ごめん、やっぱり、別れよ』

『なんで?』

『お前のこと、友達としてしか、みられない』

『そ、そっか。わかった』


『私、あなたになりたい』

『え?』

『私、あなたになったら、凱星と仲良く毎日いれるし、喋れるし…羨ましい』

『……わたしは、べつに…家族だし。彼氏だし、あいつのことまだわからないけど、
 これからたくさん知っていくの。あなよりたくさん!だから、羨ましいなんて言わないでよ、
 あなただって、がんばってよ』

『…………』
この子のこと、凱星がすきになる理由が少しわかった気がする

🫧☁Yuzu✖shio🫧☁・2023-08-05
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Star_28 流星もすきなの?李緒のこと
(流星の部屋の前)
(トントン)
『どうぞ』
(扉を開ける)
『……流星』

『凱星、どうしたの?』

『流星もすきなの?李緒のこと』

『……なんで?』

『確認だよ。正直に言え』

『…、すきだよ?』

『……』

『なんか文句あんの?』

『っ……』

『ないだろ?お前だって李緒のことすきなくせに、すきになるなとか、ひとのこと言えないよな?』

『…李緒は、絶対にわたさない!』

『あーそうですか、それだけ?』

『……夏祭り、李緒たちと行くことになった。それで俺、告白するから。いいよね』

『……勝手にすれば?』

『うん、そうする』

(翔星の部屋)
『……いやなら、いやって言えばよかったのに』

『……は?』

『だから、流星はそういうことがよくないんだって。』

『……え?』

『自分の気持ちをはっきり言ってこいよ』

『……』

『自分の気持ちを素直に伝えるのは、簡単なことじゃないけど、そこを乗り越えていいことが
 まってるかもしれないだから、がんばれ!』

『うん』

🫧☁Yuzu✖shio🫧☁・2023-08-03
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Star_29 届け、この気持ち
『屋台、たくさんあるねー!』

『ねー!』

『花火の時間、何時からだっけ』

『8時30分じゃなかった?』

『じゃあ、あと、1時間半か』

『……その時間だけど、李緒とふたりで見てもいい?』

『いいよ!』

『もちろん』

『え…?!』

『じゃあ、決まりね!』

『あ…、なんであんなこと言ったの?』

『……李緒に、伝えたいことがある』

『え…?』


『あ、そろそろやばい時間だ!』

『そうだね、じゃあ、わたしたちはこれで!』

『またあとでな、』

『うん。』

『ちょっと、芽依!優真!』

『…行くか、』

『うん』


『めちゃくちゃ人いるなー……李緒?李緒!』

(LINE)
『李緒とはぐれた』

『まじかよ、どうすんだよ!』

『探すわ!』

『俺たちも見たら、言うわ!』

『ありがと』


『よし行くぞ!』

『どこに?』

『李緒と、はぐれたんだって。凱星から連絡きた』

『えー!?どうすんのよ!』

『急がなきゃな!あと何分?』

『10分!』
(優真が立ち止まる)
『……ていうかさ、』

『なに?早く行こう!』

『翔星くんと、行かなくていいの?』

『は…?なに今さら!』

『だって、最後だろ?翔星くん、今年で高校』

『え……?』

『いつ…会えるかもわからない。だったら、今、気持ち伝えてこいよ!』

『……でも!』

『李緒は、俺に任せとけ。』

『……、わかった、翔星くんのとこ、行ってくる!』

『うん。』

(走りながら)
『こんなときにまで、かっこつけてんじゃねーよ!優真ばか!』

🫧☁Yuzu✖shio🫧☁・2023-08-03
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Star_42 先輩だー!
『ねぇ、わたしたち先輩になったの?!』

『そうみたいだね』

『先輩だー!よっしゃー』

『なんでそんなにうれしいのよ、優真は…』

『え、だって年下ができるじゃん。それで、いろいろピーーーーーしたり、
 ピーーーーーーーしたりできるじゃん』

『最低すぎる』

『自分でやれよ…』

『凱星』

『そんなのべつに自分で早くやればよくない?』

『そうだよね、購買とか、年下に行かせるなんて、ばかみたい』

『…すいませんでした。調子にのりました』

『ていうかさ、みんな同じクラスでよかったね』

『ね、それはそうだよね』


『そういうことで、男女4人組になってください』

『なんで、俺たちが学校を紹介しなきゃならねーんだよ』

『小学生で言えば学校探検』

『小学生と一緒にすんなー!』

『でも、ただ伝えればいいんじゃね?』

『そうだよ!この学校いいとこ言えばいいと思う。』

『よし、がんばるぞー!凱星、李緒、芽依!』

『優真もな?』

『うん』


『はじめまして、1ーC組の中原紗絵です』

『同じく橘雪葉です』

『水島秋斗です』

『俺は、佐原優真です』

『私は、西森芽依です』

『わたしは、佐藤李緒です』

『岬凱星です』

『今日はよろしくねー』

『はい』


『今日はありがとうございました』

『ありがとうございました』

『ありがとうございました』

『こちらこそ』

『わかんないことあったら言ってね』

『いつでも教えてあげるから言って』

『この学校来てよかったです。ありがとうございます』


『なんか最後 嬉しいこと言ってたな』

『気がつけるよ、あの子』

『名前何て言うんだっけ、』

『水島秋斗くんじゃなかったっけ?』

『そうだそういう名前だ!』

『………』


『ねぇ、李緒』

『ん?』

🫧☁Yuzu✖shio🫧☁・2023-08-08
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Star_35  きみがすき
『凱星、プレゼント!』

『ありがとう。うれしい』

『っ……』


『ねぇ、李緒ちゃん?』

『はい!あ、眞柄さん』

『苺花でいいよ』

『わかりました』

『……あのさ、李緒ちゃんさ、凱星のことすきでしょ?』

『え…あ、……』

『隠さなくていいのに』

『……すきです』

『やっぱり、そうなんだ』

『……なにか……ありますか?』

『私と、凱星の間に入って来ないで!』

『え…、?』

『私はいまでも凱星のこと、想い続けてるの!あなたとはちがって!』

『……』

『そう簡単に近づかないでくれない?』

『なんでそんなこと、李緒に言うの?』

『凱星…』

『凱星、どうしてここに…!』

『俺の誕生日会で喧嘩しないでくれない?』

『……』

『……ごめん、でも、李緒ちゃんが先に言ってきたんだよ?!』

『え…?』

『……お前は、もっと罪を増やしたいのかよ!』

『っ……』

『最初からちゃんと聞いてたから。嘘なんてつかせない』

『っ……』
(走っていく)
『李緒、こんなときで悪いんだけど…』

『なに?』

『……俺、李緒がすきだ』

『え…、?!』

『っ……あいつ、』
(流星が聞いている)

🫧☁Yuzu✖shio🫧☁・2023-08-05
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Star_33 凱星と私の間に入ってこないでよ
(李緒の部屋)
『はあ…いつになったら、凱星と話せるんだろーー!!』
(トントン)
『はーい!』

『李緒ちゃん、ちよっといいかな?』

『はい』
(扉を閉める)
『なんですか?はなしって』

『……芽依のことなんだけど、』
(バンッ!)
(扉を開ける)
『……李緒』

『か、凱星…?』

『どうしたの?凱星』

『……兄ちゃんが李緒の部屋の中入るの見たから』

『……やきもち?』

『は…?とりあえず、兄ちゃん出てけ。李緒に大事な話がある』

『え…?』

『はいはい、』


『………話って言うのは…、』

『……この前の祭りことで、話がある』

『…………』

『…この前は、本当に悪かった。本当にごめん』

『な、なんで、凱星が謝るの?わたしの方が悪かったじゃん!凱星、一生懸命…わたしのこと、
 探してくれてたんでしょ?なのにわたしが…』

『あれは、流星が悪い。李緒は、悪くない』

『…、わたし、ずっと気になってたの。』

『なにを?』

『凱星がわたしに伝えたいこと』

『あ……それは…』

『なんなの?言ってくれなきゃ、わからない』

『……、また今度!』

『なんでよー』

『だって…今言うことではないし…』

『言うことなの!』

『えー、……秘密だよ!』
(部屋から、逃げる)
『あ、逃げたー!』

久しぶりに、凱星とはなした。やっぱり、凱星とはなすと自然に笑顔になれる

『えっ!よかったじゃん!仲直り、できたんだねー!』

『うん!』

『李緒!』

『凱星。どうしたの?』

『……お弁当、これさ、李緒のだよね?』

『え?!なんでだろー!わたしちゃんといれたのに!』

『いれたの、李緒かよ。だからだ』

『わたしが、ばかだって言いたいの?』

『…うん』

『おいっ!』

『ごめんって!』

『やだ、許さない!!』

『えーー、許してよ』

『もう!次はもうないからね、』

『ありがとー』
(遠くから見ている)
『……なんで、あの子が……凱星と私の間に入ってこないでよ』

🫧☁Yuzu✖shio🫧☁・2023-08-04
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Star_40 ありがと、李緒ちゃん
『李緒ちゃーん!』

『っ、苺花ちゃん…どうしたの?』

『凱星の、ありがとう』

『え、?』

『それで私、また引っ越すことになって本当によかった。最後、凱星とおでかけできて』

『うそでしょ…?引っ越すだなんて』

『ほんと』

『……そっか、』

『また、どこかで会おうね!』

『うん』

『ありがと、李緒ちゃん』


『あれから、何ヶ月経った?』

『2ヶ月…』

『もう3月…なっちゃうね』

『翔星くん…卒業だね』

『……う、うん』

『返事もらったの?』

『……もらってない、ずっとまってるんだけど…』

『言おうか?翔星くんに』

『いいよ、自分で聞くから…』

『わかった』

でも実際どうするの?私に気持ちがないってわかってるのに。
それなのに、返事。聞きに行くのってどうなんだろう…

『ただいまー』

『おかえり、李緒ちゃん』

『どうしたの?めちゃくちゃつかれてるけど…』

『あ、もうすぐ俺…卒業でしょ?だから色々と考えてて…』

『そうなんだ、無理しないでね?』

『ありがとう』

『うん。じゃあわたし、部屋…行くね?』

『うん』

そろそろ言わなきゃ、俺、芽依に嫌われちゃうかな…?
答えが…ふたつあるんだ…
ひとつ、かなわない恋をしてそのまま想い続けるか、
ふたつ、俺のことをすきと言ってくれて、今でも想ってくれている子を
選ぶのか…
でも俺が一番好きなのはー


『明日は卒業式だね』

『うん…、』

『頑張ってよ、芽依』

『うん…絶対に聞く。なにがあっても』

『頑張って!』

『頑張る。』

🫧☁Yuzu✖shio🫧☁・2023-08-07
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Star_32 揺らぐこの気持ち
『凱星くんに、元カノいたんだ』

『ね、わたしもはじめて知った。まさか付き合ってたなんて』

『……芽依も知らなかったんだ、』

『うん…、ねぇ大丈夫なの?李緒』

『……わかんない、もう…わかんない』

『……』

『李緒、早く仲直りしたほうがいい!』

『え…?』

『なんかわたし、ー』

『絢音…?』

『どした、絢音』

『嫌な予感がする』

『え?』

『まあ、いろんな嫌な予感』

『……李緒は、本当にこのままでいいの?』

『……やだ、絶対にやだよ、』

『じゃあ、仲直りしなきゃねー!』

『うん』


『ただいま』

『あれ?凱星この子だれ?』

『……義妹』

『義妹さんなんだー!同い年?』

『はい』

『そうなんだ!』

『……じゃあ、これで』

『うん』


『再婚してたんだね、』

『うん』

『あの子、なんか暗くない?』

『……』

『凱星…?』

『………俺のせい』

『え、?』

『あ!苺花ちゃん!』

『翔星くん!ひさしぶりー元気だった?』

『うん、』

『(いつになったら、喋れるようになるかな…李緒と…)』

🫧☁Yuzu✖shio🫧☁・2023-08-04
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Star_38 李緒と翔星の誕生日
『2ヶ月続いて、最後の誕生日会!!今日は、李緒と凱星!』

『おめでとー』

『ありがと』


『美味しかった、ケーキ』

『な、美味しかった』

『凱星は、?たのしかった?』

『うん。めちゃくちゃ。はいプレゼント』

『えっ!』
(ネックレス)
『これ、ほんとうにいいの?』

『うん。つけてあげるよ』

『ありがと』

『前向いて』

『あ、あのさ』
(後ろを向こうとする)
『こっち向かないで、つけれないから』

『わかった、』

『……よし、つけられたよ?』

『わぁー!かわいい、ありがとう。大事にする!』

『……うん』

『これ、一生つける!』

『え?』

『凱星からもらったもの、一生大事にする!』

『ありがと』

『うんん』

『やっぱ、李緒でよかった』

『……え?』

『すきになったのが、李緒で。』

『わたしも、凱星でよかった』

🫧☁Yuzu✖shio🫧☁・2023-08-06
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Star_36 わたしもすき
『……俺、李緒がすきだ』

『え…、?!』

『っ……あいつ、』
(流星が聞いている)
『え…っ、ほんきなの?』

『うん。本気、まじで…よかったら、俺と付き合ってください!』

『……わたしもすき』

『えっ、まじで、?いいの?』

『うん!わたしでよければ!』

『…よかった』
(ハグ)
『ちょっと、!』
(キス)
『な、なによ!』

『よろしくね』


『はぁ…終わった、』

『なに?フラれた、?』

『……違うよ、あのふたり、付き合ったんだよ』

『え…?えーー!あ、よかったな凱星!』

『ていうか、翔星は、どっちの味方なの?』

『え、?どっちも』

『はぁ…翔星は、そういうとこ、直したほうがいいんじゃない?』

『…そうなの?』

『うん』

『じゃあ、悪い男から提案』

『なに?』
   と
『……奪っちゃえばいいじゃん』

『は…?』

『前だって、凱星のところ行かせないように、
 李緒ちゃんを引き止めてたじゃん』

『っ……』

『まあ、そんくらいすきってことでしょ?』

『……うん』
    と
『なら、奪っちゃえばいいよ。』

『……本当に、悪い男だな』

『お前が言うなよ』

🫧☁Yuzu✖shio🫧☁・2023-08-05
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Star_41 自分の気持ちに逃げてるだけじゃん!
『これから卒業式をはじめます。まずぱじめに、校長先生からのお話です』


『俺たち卒業しちゃったなー、もう翔星とも会えないのかよー!』

『……大学一緒だろ、』

『うん』

『ならいいじゃねーか』

『そうだな』


『翔星!』

『……芽依、どうしたの?』

『…、返事…もらいにきた』

『……うん』

『…ないの、?』

『……べつに、そんなわけじゃない』

『じゃあ、なんで、言ってくれないの?』

『…、それは…』

『……そんなん、自分の気持ちに逃げてるだけじゃん!』

『っ…、だって、俺、芽依のことがすきだってこの間気づいたんだ!
 でも、これからなんて、たくさん会えないし、直接だって話せない!
 だから、どうしようとずっと考えてた。』

『っ……、え?ほんと、なの?私のことすきって…』

『本当…なにがあっても、芽依がいつも俺のこと、
 小さいときから、助けてくれて…ずっと気がつかなくて、ごめん』

『……私も、すき!だいすき!』

『っ……これからもよろしく、芽依』

『うん!』

『いいの?たくさん会ったり話したりできないけど、』

『うん、私が、会いに行く!翔星に』

『ありがと』

『うんん』
そして私たちは、高校2年生になりました

🫧☁Yuzu✖shio🫧☁・2023-08-08
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Star_50
『絶対に、お前にはわたさねーから』

『っ、先輩…それってほんとですか?』

『あぁ』

『……』

『李緒先輩』

『あ、水島くん』

『秋斗でいいっす』

『どうしたの?電話おわった?』

『はい、ちょっと、一緒にきてくんないすか?』

『え…?』

『李緒先輩をどこに連れてくきなの?』

『……』

『水島』

『…とりあえず、ふたりではなしあってください』

『え、?』

『…は?』

『行きますよ』

『あ、うん』


『おー!うまくいったね』

『芽依…どうして?』

『あのふたり、1回ふたりだけではなしたほうがいいと思って』

『…なんで?』

『(うそ…なんでわかんないの?先輩…)』

『(これがばかっていうひと?いや、天然?)』

『…先輩、やっぱ、ばかっすね』

『はー?』

『だって、ふたり、李緒先輩のことすきなこと、知らないんですか?』

『……悠月くんも?!』

『言われたんじゃん…あんた』

『まあ、とりあえず、ふたりにしとこ』

『そうだね』


『………』

『っ…、李緒は絶対にわたさないから』

『…何回も聞きましたよ、…でも、すきなんです。李緒先輩のことが』

『今回で、終わりにしよ…ちゃんと』

『はい』

🫧☁Yuzu✖shio🫧☁・1日前
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