🌸🌻🍁❄️・2025-03-19
未練がましく恋焦がれ
想封手紙
↬3月
愛したかった君の声も
もう届かないほどに遠くて
そこに居ないってわかってても
まだ君の名前を呼んじゃうんだ
目の前で可憐に笑う花を
吸い込まれるように抱きしめて
一際目立つ何か
辿り着いた見つけたのは
昔恋した君でした
一人に慣れたらもう戻れない
君と笑っていた世界へは
もう手も足も出せないほどに遠くて
こじ開けた穴から見える世界は
普通に眺めるより綺麗に見えて
ここから見えていた景色を
次からは違う人が見ること
独り占めじゃなくなっちゃう
空を飛びたいなんて本音言っても
無理でしょの一言で冗談に変わる
じゃあ空に還りたいならアリかな
信じたかったあの記憶も
信じたくないあの言葉も
全部全部信じなきゃって
重みに潰れて泣いちゃって
今日は昼から活動しております
おとんに起こされるまで寝てました
公立の合否発表で
そのあとココスに来ております
僕はダブルハンバーグ
おとんは……僕は372番でおとんが371番やったんで探してください
エビフライかなんかついてるやつでした
ダブルハンバーグにオニオンついとってさ、それ付けて食べてみたらなんと美味かった!!!!
だからめっちゃ食べた
美味かった
ちなみに受かった
血の涙で腫らした聲が
貴方の耳に届くまで
私は声も上げられない
あれからツンデレくんとは
なかなか時間が噛み合っていない
一緒に帰ることも出来ていないのだ
そろそろ春になるということで
新しい自転車に乗って
清々しく帰路を駆けていた時
「 あ 」
「 ん? 」
「 元気? 」
「 うん、元気 」
「 ならよかった 」
「 確認だけ? 」
「 うん、確認だけ 」
「 隣いい? 」
「 いいよ 」
久々に見かけたツンデレくんは
草むらに寝っ転がって暗い曇り空を
ぼんやりと見上げていました
隣に座って様子を伺う
いつもより元気の無い
ツンデレくんに話題を振る
「 そろそろ学年が上がるね 」
「 …うん、そうだね 」
「 クラスも変わるよね 」
「 うん、変わる 」
「 やなの? 」
「 …正直言えばやだ 」
「 わかる、気持ち一緒 」
「 わかる? 」
「 うん、わかる 」
いつもより元気がなくて
しょんぼりしているツンデレくんに
寄り添うように言葉を掛ける
まだぼーっと空を眺めている
その目には寂しさが宿っていて
「 私は離れたくないよ、君と 」
「 僕も、キミと離れたくない 」
「 えへへ、一緒だね 」
「 うん、一緒 」
のんびりとした暖かな風が
二人の髪をなびかせる
二人とも遠くを見つめていて
何かを想っているようだった
「 あのさ 」
「 ん? 」
「 私ね、君のこと好きになっちゃったの 」
「 …えっ 」
「 今年4月からはさ
3年生になるわけじゃんか 」
「 だから恋はしたくなかったの 」
「 でもね、心が君を逃したくないって
暴れて言うこと聞いてくれないの」
「 僕、は、…うん。キミが好きだよ 」
「 今年から受験生じゃんか 」
「 そうだね、大変だ 」
「 じゃあさ、恋も勉強も
両立出来るように頑張ろ 」
「 …それはいいかもね 」
「 でしょ? 」
どうする?と言わんばかりの
熱い眼差しで見つめてくるキミ
何も言えずに時間だけが過ぎてゆく
「 お試しに、
付き合ってみるのはどうですか 」
「 …うん、そうしよう 」
自分から誘って
キミが頷いてくれたから
帰り道を歩むことにした
「 連絡先、教えてよ 」
「 はい、どーぞ 」
画面を見せてもらい友達登録完了
したらなんだかな
心がポカポカと温まってきたんだ
「 なんか温かい 」
「 同じく 」
ふふ、と見つめあってゆっくり歩く
他愛のない会話をして
ドキドキを目を見つめてキスをする
高校生の恋愛はこれくらいに
積極的でいいだろうと思う
「 好きだよ 」
「 うん、僕も好き 」
ふへへ、と見つめあって笑う
そんな幸せな空間が
今までの帰り道以上に
愛おしく感じて守りたくなった
そして無事クラスも替わったのですが
二人は見事に同じクラス
急いで付き合う必要もなかったね
なんて笑いあって教室の空気を和ませる
そんな優しいカップルになるのだった
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これにて完結致しました
「ツンデレ男子に恋をしました」
全3話!
全て読んでくださった方
ありがとうございます!!
1話だけでも気に入ってくれた方
ありがとうございます!!!
久々に小説を書いたのだけれども
納得いくかどうかは明日決まります
ではまた!!
あともう少しで届きそうな
青い空に腕を伸ばして翳す
僕はどうしようもないほど
この暗い部屋が憎いようだ
どしゃぶりの雨に打たれながら
声を殺すように涙を流したあの日も
今までのことは何も忘れてはいない
けれど自分に自信が持てるように
強くなったよって伝えられるように
3年後の春に大きな桜を咲かせたい
あなたの笑顔にコロンと落ちた
そんな私の恋は一目惚れですか
自ら遠くに願った
君が無事に帰ってきますように