講演
消費者が求める3つの価値_①
消費者がどんどん求めてる価値は、
変わっていきます。
だから、今いきなり、リーダーがね?
"あー!そんなことはねえ!
気合と根性があればなんだって売れるんだ!
よし!ポケベル売ってこい!"
っていう社長についていったら不幸でしょ?
無理無理w
そんなの無理w
ちゃんと、お客様が求めてる価値を、
提供するっていうリーダーシップを、
社長とか店長が発揮しないと、
従業員は不幸にしかなりません。
気合と根性じゃないです。
"正しい努力の方向性を示すこと"
もう一回言いますよ?
気合と根性をやめて、
正しい努力の方向性を示すこと。
これがリーダーシップです。
じゃあ、
正しい努力の方向性とは、
どこにあるか?
それが、消費者が求める3つの価値を、
指し示すことです。
まず、本題に入る前に大前提をお伝えします。
それは、
"物が売れる時代は終わった"
です。
物が売れる時代終わりました。
何故かって言うと、物の価値が下がったから。
価値とは、
余ると下がり、
不足すると上がる、
っていう特徴があるからです。
例えば、皆さんどうですか?
テレビのCMで、こんなCM流れてきたら。
今売れっ子の女優さんが出てきてね?テレビで。
"皆さん!いよいよ!今年の夏に向けて、
素晴らしい!超高性能!冷蔵庫が、
発売されまーす!"
っていうCMが流れたら、皆さん、
"うわー!欲しい!"
なった人いる?
ならないっすよね?
何故ですか?
あるからですよね?
皆さん、冷蔵庫ありますよね?きっとね?
野菜だったら、野菜室とかがあったりとか、
一杯飲みたかったら、
氷ジャラジャラ出て来ますよね?
だから、あると価値を感じないんすよ。
だから欲しくならないんすよ。
じゃあ、今どうですか?
物足りてないですか?
日本って、今、空前の、
物余り時代なんです。
今一番ブレイク、いや、
もうブームじゃないなトレンド。
断捨離ですね。
"断捨離"
断捨離って何かっていうと、
"物が沢山あると心が、
ザワザワして落ちつかないよ!
だからいらないものを捨てましょう!
すると心がスッキリするよ!"
っていうものが今トレンドなんすよ。
意味わかります?
つまり、
物の価値が下がって、
心の価値が高い。
それが今の時代です。
あってますよね?
昔は違いましたよ?
例えば、松下電器産業っていうね?
日本で最も大きな組織を、
松下幸之助さんが作られましたね?
あの時代、
松下さんが作った企業理念を言います。
"水道の蛇口をひねったら、
水が出てくるかのように、
世の中に便利な製品を生み出し続ける。"
っていう企業理念です。
何故この企業理念であんなに伸びたか。
物が無かったから。
あの時代は、みんな便利なものが、
欲しくて欲しくて仕方がなかった。
"扇風機が欲しい!"
"冷蔵庫が欲しい!"
"洗濯機が欲しい!"
"テレビ欲しい!"
なかったからです。
だから作れば伸びたんです会社は。
今作っても伸びません。
物が余ってるから。
でも、心は、不足感でいっぱい。
だから、皆さんの店舗が、
日本人の心の不足感を満たす、
お店だったら伸びます。
ただ、料理を出せば良いんじゃないんです。
ただ、物を販売すればいいんじゃないんです。
どうやって届けるかなんです。
そういう観点から見ると、
すごくわかりやすいので。
その前提で聞いてください。
消費者が求める3つの価値、1つ目。
①元気
ですね。
元気。
は?元気で売上、上がるんですか?
はっきり言いますけど、
元気めちゃめちゃ売れますからね?
元気ないから。
めちゃめちゃ元気は売れます。
例えば、皆さん知ってる会社。
オリエンタルランドっていう会社があります。
まぁ、東京ディズニーランドを、
経営してる会社ですよね?
東京ディズニーランドは、
オープン以来、
1度も、とどまることなく、
動員人数を上げ続けてる、
唯一のテーマパークです。
中々ないですよ?
しかも!
入場料いくらか知ってますか?
めちゃめちゃ高い!
7,400円払わないと、入場できないんすよ?
意味わかります?
どうですか?
皆さんの店舗、
入場料取ってる店舗あります?
取りましょうよ!
"いらっしゃいませ!
7,400円ですー"
みたいなwww
すごい会社だとは思わないっすか?
いや、そういうのを勉強しなきゃダメなんです。
もっと言いましょうか?
この感覚を、アルバイトスタッフまで、
知ってる会社は絶対潰れないからね?
このビジネス感覚って、経営者レベルじゃん。
この感覚。
ほんで、実際あるわけですよ。
7,400円で伸び続けてる会社が。
え、しかも、7,400円って、
千葉県とか東京都の人の話でしょ?
愛知県から行ったらいくらですか?
往復の交通費で?
3万弱でしょ?
んで、入場料を足して、
4万弱でしょ?
ほんで、
食べたりとか、
お土産買ったら
1万円以下。
最低でも、
5万円かかりませんか?
家族4人で行ったら?
20万かかるんすよ?
海外旅行より高いって知ってました?
ディズニーランド行くより、
海外に行った方が安いんすよ?
一応質問しますけど、
今までの人生、ディズニーランド、
1度でもいいから行ったことあるっていう人、
どれぐらいいます?
もし行ってる人はお金持ちだよね?w
あんな高いのにw
すごいですよね?w
全国からほとんどの人が行ってる会社なんすよ?
すごいっすよね?w
それは何でか。
例えば、
夏休みの始まりにですよ?
家族4人が、8月の終わりに、
ディズニーランドに行くって決めたとしましょう。
7月の中旬には、子供達はこういうんすよ。
子供
「ねー!ねー!
来月ディズニーに行くんだよねー!?」
っていうんですよ。
そしたら、もう、
お父さんお母さん。
両親
「そうだね。
だから、今のうちに、
宿題早く終わらせておこうね?」
っていうんですよ。
1週間前ぐらいになったら、
また子供が、
子供
「ねー!ねー!
来週ディズニーだよねー!?」
両親
「そうだね、
だから風邪ひかないように、
気をつけようね?」
って言うんすよ。
前日になったら、もっと興奮するよ?
子供
「あっ!あっ!
明日ディズニーだよね!?」
両親
「そうだね、
今日は早く寝ておこうね?」
って言うんすよ。
当日の朝になったらね、
親もブレイクするんですよw
子供
「今日ディズニーだよね!?」
両親
「そうだねー!!楽しみだねー!!」
って親も言ってるんすよ。
もう凄いですよ?
東京ディズニーランドの、
1番、最寄り駅の、前浜駅とか降りると、
大人まで、耳つけてスキップしてるんすよ?w
いあいあw
皆さんが進んでる場所の、
1番近い駅で、そんな人います?w
いないよね?
まだ何のサービスも受けてないっすよ?
そうですよね?
敷地にすら入ってないのに、
もう元気になってるんすよ。
ほんで、ゲートくぐった瞬間に、
7,400円払ってめちゃめちゃ嬉しそう。
何のサービス受けてないのに、
7,400円払って嬉しそうなんすよ?w
しかも、中に入ったら、
くそ高いコーラとか、
くそ高いポップコーンとか、
俺、飲食店めちゃめちゃ詳しいんで、
原価率から考えたら、
おかしくないか?あれ?w
ぼったくりでしょ?w
あのコーラとか、
ハンバーガーとか、
くそまずいのに、
めちゃめちゃ高いでしょ?
ほんで、ですよ?
ヘトヘトになるまで、
歩き回されて、
また、くそ高いお土産とか、
買わされてですよ?
ありえないでしょ。
原価率から考えたら。
原価率1桁ですよ?
飲食店のみなさん、どうですか?
原価率9%とかで営業してみてくださいよ!
あそこ原価率9%ぐらいですから!w
ほーでしょ?w
見たらわかる!
食べたらわかるでしょ!
飲食店だったら!
原価率10%いってないって絶対!
それで、もう1日中、
親御さんは、歩き回されて、
"あー…!これもう…
明日絶対マッサージに、
90分8,000円かかるわ~"
っていうぐらい歩き回されて、帰り際、
ゲートで家族は、こんな会話するんです。
"また、ここに帰ってこようね?"
って。
あってますよね?
ディズニーランドの、
リピート率って、
何%か知ってますか?
1度来場された方が、
2度以上来場される確率。
なんと…97%以上だそうです。
皆さん、どうですか?
97%の最大店のお店あります?w
すごくないっすか?w
なんで、こんなにバカ高くて、
原価が安いにもかかわらず、
97%以上のリピート率かっていうと、
お客様が、あそこに行けば、必ず、
"元気になれる!"
と、イメージできてるからです。
ということは、皆さんの店舗が、
お客様が、あそこに行けば、
必ず元気になれるっていうイメージを、
持たせることができたら、
他のお店に行く理由が、
なくなるってことです。
違いますか?
元気が不足してるからですよ。
食べ物に困ってるんだったら、
食べ物を提供してください。
今、日本人で食べ物に、
困ってる人なんかいません。
良い体験をしたいんです。
だから体験を提供しないとお店は潰れます。
何業であっても同じです。
もっと言いましょうか?
店舗っていうのは、
体験を売らないんだったら、
もう、不必要です。
皆さん、あのー、
楽天とかAmazonで、
なんか買い物したことがある
って方います?
ありますよね?
今、地球の裏側からでも、
ワンクリックで買い物できるんすよ?
じゃあ!
なんで!
わざわざ皆さんの店舗に!
交通費をかけて!
わざわざ歩いて!
わざわざ電話をかけて、
予約までしてくるんですか!?
それで、物だけ提供したら、
ふざけんな!
ですよ。
違いますか?
インターネットが、
色んな物を売り始めて、まぁ、
ECサイトっていう、
販売するサイトが立ち上がった時に、
経済学者は、こう言ったんすよ。
"将来、全ての商品が、
インターネット商品になって、
店舗はなくなる"
といった経済学者がいた。
でも、はっきり言いますよ?
絶対なくなんないから。
店舗ビジネスはなくならないです。
それは心配しなくていいです。
絶対!なくならない!
今でも、
インターネットの商品っていうのは、
6.7%で止まってるんです。
インターネットビジネスが始まって、
ぶわーって上がったんすよ。
もちろん、6.7%って、
最初からしたら、すんげー上がってるけど、
もう最近止まってます。
6.7%で横ばい。
なぜだか分かります?
買い物の楽しさが味わえないからです。
便利さは店舗より上です。
インターネットの買い物より、
便利なサービスできないでしょ?
皆さん。無理ですよね、店舗って。
わざわざ行かないといけない時点で、
もうね、不便だから。
お客様、
行かないといけないから不便でしょ?
ほんで、お店の空間とか決まってるから、
それ以上使えないから、
"今日は満席ですー"
とか並んだりとか。
ね?品物いったら、
"今日、売り切れですー"
とか、不便極まりないっすよ。
違います?
書店が潰れている理由は、
在庫数が少ないからですよ。
あってますよね?
"うちは在庫が多いですよ!"
とかって、
"4万冊もあります!"
っていうけど、
Amazonは、
数100万冊ありますから、在庫が。
Amazonの方が便利に決まってるんすよ。
しかもAmazonは、
クリックしたら持ってきてくれるんすよ?
書店は、
"この本欲しいです!"
つったら、
"あっ、じゃあ注文してください。"
つって、
"2日後にまた、
取りに来てくださいー"
っていうんすよ?
どっちが便利?
Amazonでしょ?
だから、はっきり言うとですね、
全国の書店が0店舗になっても、
世界中の人は困らないんです。
Amazonで買えばいいから。
書店1店舗でいいんですよ。
なぜならば、書店は、
元気を届けようと思ってないから。
いらないんですよ。
だから、書店は、毎年300店舗潰れます。
これからも潰れますよ。
消費者が求めてることは、
元気っていうことに気づかないからですよ。
何にも変わんないじゃないですか、
インターネットで買うのと、
本屋で買うのと、
だから価値がないんですよ。
だから、もしも皆さんの店舗が、
普通に来たお客さんに、
店員
「いらっしゃいませ。」
て、
お客
「これ注文。」
店員
「はい、分かりました。
お会計いくらです。
ありがとうございました。」
いらないです。
インターネットの方が便利だから。
そうなっていくってこと。
でも、インターネットでクリックして、
"うわーありがとう!"
ってアイドルの顔でて来ても、
全然嬉しくないもんね?
"こんなん、
コンピューターが、
言ってんじゃん"
みたいな感じ。
でも、お店に行ったら違いますよね?
あっ、余談なんですけど、
俺、名古屋に、
出張で行くことがあるんすけど、
時間さえあれば絶対に行くお店があるんすよ。
JRタワー13階の、
"天"
っていう、鉄板焼屋に行くんです俺。
あのグループ、飲食店のみなさん、
絶対チェックした方がいいですよ。
半端ないから、人材育成。
もう凄い少ない人数で、
大体お昼のランチの売上、
大体俺把握してるんすけど、
24万円ぐらい売るんすよ。
ほんで従業員の人が、何か、
ヘトヘトになってるところ、
1回も見たことないね。
めちゃめちゃ元気ハツラツ。
めっちゃいいサービスです。
あそこに、ウジモリさんっていう方が、
凄いんすよ。俺が行った瞬間に、
ウジモリさんが見た瞬間に俺に何つったか。
"あー!!"
って言いましたから。
え?イチコロです。
分かります?
お店に入った瞬間、
"あー!!"
って言われたら、
指さされて、
"あー!!"
って言われたらどんな気持ち?お客さん。
"あー覚えててくれたんだー。"
元気になるんすよ。
"もう、いつも、
ありがとうございますー!
あっ!今日お2人なんですか?
珍しいですね!"
いつも1人で行ってたからね?
分かります?
いつも1人で来てるって、
全部把握してますから。
"あー、先週すいませんでしたー…
いらっしゃったのに、私いなくて…"
って言うんですよ。分かります?
引き継がれてるんすよ。
ウジモリさんがいない日に、
俺が行ったことを、
他の従業員が、
ウジモリさんに報告したってことっすよ。
分かります?
これでお客さん、
他のとこ取られますか?
もう絶対行かないっすよ?
もうあの店しか、俺食べたくないっすもん。
www
他のとこ行く理由がないっすよw
だから、お店ってそういうもんでしょ?
それだけで売上げいくら上がるんすか?
月に4回行くことあるんすよ。
ランチ4,800円www
ウジモリさんだけで上げてますこの売上。
他のお客さんも来た時に、
"あー"
って。
彼女は、入ってきた瞬間に、
席案内もすれば、
注文の受注も来れば、
商品も運んでくるし、
お会計もするし、
ちょっと回らなくなると、
厨房に入ってデザートのサーブもします。
分かります?
むちゃくちゃマルチタスクなんすよ。
そんな中、お客さんが、
常連のお客さんが入ってきたら、
"あー!!"
って言ってます。
俺以外にもいっぱいいるの。
分かります?
俺1人で4万円上げるとするならば、
10人いたら40万のセールスです。
彼女10人ぐらいじゃないと思うよ?多分。
年間でいくらですか?
480万、彼女は、あげてますよ?最低でも。
この同じレベルの従業員が、
5人いたらどうなりますか?
2億5,000万です。
これが店舗ビジネスですよ。
違いますか?
こういうビジネスをやりましょうよ。
せっかく店舗やってるんだったら。
楽しいですよ。
働いてる人だって楽しい。
お客さんだって嬉しい。
経営者も、
"良かったー"
って、
"地域に貢献できてるー
従業員も楽しそー"
って言いませんか?
たまたま、銀座シックスに、
同じグループの、
違う店名の鉄板焼屋があって、
俺知らないで行ったんです。
そこでも、ウジモリさんと、
同じレベルの、
サービスしてる子がいたんで、
あれ?と思って、
"もしかして、
ここって名古屋のJRタワーの、
天と同じグループ?"
って聞いたら、
"はい、そうです!"
って言ってました。
俺
「あそこの店でさ、
ウジモリさんってすごい人がいて…」
店員
「私、同期です!」
つってましたね。
そういうお店はね、絶対潰れないっすよ。
潰れるわけがない。
俺潰れそうになったら助けに行きますもん。
そういう気持ちに、
お客さんを差し上げるってことですよね?
だってあそこ行ったら元気になりますもん。
それが店舗ビジネスですよ。
元気にしないんだったら、
店舗はいらないです。
インターネットにしましょう。
インターネットいいですよ?
人件費2、3%に落とすこともできますから。
ね?Googleの社員なんて、
1人当たり、何億稼いでるか、
わからないっすもんね?
インターネットビジネスを、
やらないんだったら、
店舗ビジネスを、
どうせやるんだったら、
やっぱり人を元気にする、
ここは絶対外しちゃダメですね。