#吹部

私の精一杯のsoloに
すべての想いを込めて
先生に届くように

先生が私を選んでくれたあの日
私も自信を持って顔を上げて
演奏を楽しんでいいことを知った

先輩 ということ
それは後輩がいるということ

技術は今の方が何倍も上
その分、努力もたくさんしてきたから

何の為に練習しているのか、時々考える
東関東に行くため

まずそれが代表的な理由で
細かい理由たちは枝分かれして生えていく

でも根っこはきっと
終わりが来てしまうから、

卒部になってしまったら
もう二度と、この中学校の
吹奏楽部で生徒として吹くことはないから

ここで私が我慢すれば円満に終わる話
だからこれ以上は何も言わない
無理にでも納得したように振る舞えば
いつかきっと本当に納得出来る日がくる
言いたいこと全部飲み込んで
この事実を受け入れて
残った思い全部を演奏にかける
夢は叶わなくても
それでも私はこの吹奏楽部で
まだ1年間過ごしていく
残りの1年には後悔なんかしたくない
学年代表に
部長になる夢に
かけてきた熱量も何もかも
演奏に込めて
絶対1番になる
夢が叶わなかったことを
演奏が上手くいかない
言い訳にはしたくない
せめて演奏だけは
誰にも負けたくない
演奏でなら努力は
ちゃんと着いてくることを
私は知ってる
大丈夫
たしかに
代表として努力してきたことは
夢には繋がらなかったけど
真剣に向き合ってきた人を
楽器は裏切ったりしない
それだけは本当に
信じてる

課題考査１日目終了！

国語と、数学、社会でした。

まあ、苦手じゃないし、

納得できるぐらいには

できたかな～

って感じでした。

明日の理科は

まあ大丈夫だと思うけど、

英語が死んで帰ってくるかも…

終わったら、部活モードに

即切り替えて

まじで後ちょっとしかない

練習時間で

頑張ります！

〝緩んでるよ〟
きっと部長も言いたくなかったと思う
でも涙を捨てて言ってくれた
その後涙を流していた部長を見たから
私が泣いてる場合じゃない
私がしっかりしなきゃ
2年生に頼ってばかりじゃ変われない
暗い廊下を泣く友達を後ろに強がる
私は大丈夫
泣いてても仕方ないって

明日やーーーーーっと

大好きなみんなに会える！

1/12

3年生はもう引退
日常はいつまでも続かない
きっと来年の今頃は
大好きな先輩達が引退する
私はそんな苦しみに
耐えられるのだろうか
きっと無理だ
絶対。
だからせめて最後は
金賞
これを一緒にとって
悔いなく引退して欲しい
そうすれば少しは
引退する悲しみも減るかもしれない

夏祭り誘おうって
意気込んで部活に行った
部活終わり覚悟を決めて
君のところへ行こうとしたら
君の幼馴染に引きとめられた
｢あいつが澪のこと呼んでる｣
びっくりしたけど
言われたとおり君のところへ行った
でも君は先生と話してて
話しかけられる感じがしなかった
だから帰ろうと思って
鞄を教室から取ってきて
靴を取るために靴箱へ向かった
そのとき君に話しかけられた
｢あのさ、｣
話しかけられるなんて思ってもなかった
｢一緒に夏祭り行かない？｣
え、？
衝撃だった
誘われるなんて信じられなかった
夢かと思った
声はすごく震えてたけどちゃんと言えた
｢もちろん、私も行きたかった｣
君はすごく嬉しそうにしてくれた
｢細かいことはまた話そ！ばいばいっ｣
って走り去って行った君が愛おしくて
君の隣に1歩近づいたって嬉しかった
でも、母に夏祭り行くって話したら
｢彼には重荷だから一旦保留ね｣
って言われた
信じられない
ずっと前から友達と行くねって
言ってたのに今更保留？
天国から地獄に落ちた気分
でも、絶対説得して行くからね
誘ってくれたんだもん

音は裏切らない
必死に練習した人からは
努力の音が自分だけの最高の音が
必ず聞こえてくる
だから死ぬ気で練習する
全てをかけて
大丈夫、死にはしないから
今はただ全力で
私に出来ることを
ひたすらやってみる

だだ
2年生部門優勝おめでとう
信じてたよ
120%で怪我するのは
いいこととは言えないけど
それでも信じてた
きっと先輩は
もっと大きなところで
もっともっと凄くなって
音楽を響かせる
その日まで楽しみにしてる
こんな吹部でも
諦めないでくれてありがとう
だだでいてくれて本当にありがとう

3年の先輩と
私達の違い
楽器に触れてきた時間
全員の一体感
思いのまとまり
絶対的自信と
それを作る練習時間
練習の方法
顧問の指導法
全てが違う1年と3年
だからこそ超えるんだ

今日部活に君が来た
体育館からドラムの音が聞こえた
叩き方ですぐ君だって分かった
跳ねるような力強い叩き方
唯一無二の大好きな音
だから他の人よりも早く準備して
チューニングして楽譜の確認のふりして
君の音を聞いてた

すごく短い時間だった
だけど
すごく長い時間だった

負けたら終わり
1人1人の実力
ライバル
仲間
悔しさ
劣等感
すれ違う思い
上手くなりたい
まとまらない思い

強気に混ざる本音
足りない何か
金賞の一言
吹部ってある意味運動部、
いやそれ以上だ

私だけが掴める未来へ
私だけが見てきた景色を力に
好きの気持ちだけを燃料に
ただひたすら全力で