灯 ともか・2025-05-26
呟き言
カサンドラ症候群
空を飛び交う鳥を見て
翼が欲しい、と願う。
身体にも、こころにも。
翼を懐かしむのか
持っていない故からか。
暮れゆく夕空の下で、
私は、そんな想いにふける。
ひかりが織り成す
空のいろ。
夕方、仕事帰りに見られる
私の楽しみのひとつ。
水底の泡が
いくつも、浮かび上がる。
海か、水の民
あるいは
はるか遠い昔に沈んだ
大陸に残った想い。
それらの寂しさと、希望が
泡となっていく。
泡とともに
水の上へ、光のもとへと
届け、と祈りながら。
本を読み終えると
読んだ時に感じた
考えさせられた事
共感、感動などが残る。
読み返すと
その感覚を思い出したり
また、新たな発見が
見つかったりする。
私にとって、本は
「私」の成分として
培われるもの
そう思っている。
「大丈夫。」
雲っていたって
まだ、光があるじゃない。
人を大切にすること。
生きる、という意味や在り方
たくさんの大事なことを
教えてくれた父。
夕方、父との散歩を
時々思い出す。
何よりの大切だったのは
私を、認めてくれたこと。
未熟児で生まれてきた私に
大人になってから
「ごめん。」
と、言ってきた事は
驚きつつも
今、思えば
それを言ってきた事は
改めて凄いな、と。
数年前に、逝ってしまったけど
父が教えてくれた
たくさんの大切な言葉や
思い出は
今も、私を支えている。
はるか遠き
果てまで続く星々に
想いを馳せ、
私は夢をみる。
恋の神秘を込めた月に
祈りを捧げる。。。
今夜は
ストロベリームーンの
満月だそう。
私が住んでいる処では
曇っている為、見えないのが
残念です。。。
黄昏時に聞こえてくる
ささやかな遠き声。
ー おつかれさま。 ー
そうして風が
私の肩を、そっと叩いて
通り過ぎていく。
私の中の世界で
新しい木が、成長している。
希望と、強い想いを秘めて
ゆっくり、少しずつ。
混沌の中から
咲き始める花。
その花の美しさは
対でありながら
惹かれるものがある。
「ありがとう」を
伝える気持ちも大切だけど
受け取る側になる
と、いう意味は
もっと深くて、大切で。
私は、世の中の
あらゆる可能性を探し
巡りながら
旅を続けている。
私が「私」で在りたいと
願いながら。
傍にある小さな希望。
ささやかに、そっと。
希望へ
空から差し込む光へと
登っていく。
ふと、振り返った高みを見て
それから
また、私は登り始める。
光を追いかける様に。