麗儚・2024-11-16
心の白表紙
歌詞投稿☻
名も無き手紙
今更悲しいと叫ぶには
あまりに全てが遅すぎたかな
もう一度初めから歩けるなら
すれ違うように君に会いたい
どれだけ背丈が変わろうとも
変わらない何かがありますように
くだらない面影に励まされ
今も歌う今も歌う今も歌う
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希望なんてもの全部無駄だ
だって人はいずれ消えるから
それに一早く気付いた
僕らは何だって出来る
蝉が鳴く田舎道を
蝿が舞う街灯の海を
僕らは死に場所を探し旅をする
ルピナスの胸に眠って
雨空の熱と踊って
蜜の匂いが奏でる道を歩く
君の眼鏡は吹き飛んで
寂しさを肌にすがって
ここにいる証明を探している
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学校なんて嫌いだ
仕事なんて大嫌いだ
本当に求めるものは
一体どこにあるんだ
やりたいこともできない
それはお前のせいだ
そうして嘆く合間に
ゆるやかにシワを重ねた
歳をとるたび思い出すんだ
裏切られたこと
どうしようもなかったこと
楽しい思い出もあったんだよな
そう思えないのはなんでかな?
僕らはさ
願ってもさ
叶わないことばかり愚痴りあって
そのくせにさ燻るばかり
口だけだなんて馬鹿にするなよ
夢を知らないだけなんだよな
今が一番好きなんだよな
泥だらけの肌で渇望する
姿を馬鹿にするな
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常識なんてわからない
人の痛みもわからない
そもそも自分の痛みも
うまく言葉にできない
人間になりそびれた
そう思う方が正しい
形のないことばかり
染みるように積もるばかり
すれ違う人全て
自分と同じことを考えている
そうだったらいいのにな
そうじゃないのはなんでかな?
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僕らはさ
願ったりさ
叶わないのなら歌ったりする
そのくせにさ
馬鹿にしてさ
わかり合うフリして
ガムを吐く
愛した人
許した人
その全ても時に零れ落ちる
心が荒んでいくのがわかる
でも今は僕ら叫ぶしかない
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償いなんて嘘だ
間違いがあって当然だ
神様は君だけだ
それ以外全部ゴミクズだ
死に場所を探し歩いた
今だけはまだ死ねなかった
僕らはみんな選択の自由があるから
泥にまみれて笑った
野犬を食らって嘆いた
言葉に価値はないけど
君だけは真実なんだ
線路を歩く姿が
映画のカットみたいで
これがドッキリなら本当笑えるよ
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今更だけど辛かったんだ
そのともしびが消えそうなほど
そのまま散って降らした涙
そしてまた会いましょう
僕らはいつもどこか痛くて
それも季節の前じゃ無力
見上げた先に花びらだけが
今日も夏に近づいてゆく