はじめる

#第7話

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全34作品・



あれ?この声聞いたことある!
声のした方に目を向けるとそこには
親友の麻乃と莉愛がいた!
桜)麻乃、莉愛、なんでここに?
麻乃)陸人に幹部として入らないかって言われて入ったの。
莉愛)私も!!
桜)麻乃は強いからわかるけど、莉愛は?
莉愛)私は、ハッカーだよ!
桜)ハッカーって?あのハッカー?
莉愛)そう!そのハッカー!
桜)莉愛すごい!
莉愛)ありがとう!桜は?
陸人)こいつは姫!
莉愛、麻乃)桜が姫かー!なんか合う!
桜)そ?麻乃と莉愛の方が合いそうだよ!私は可愛げもないから!
麻乃)桜はこの中の誰よりも可愛いよ!じゃないと陸人も、、、
桜)陸人がどうしたの?
莉愛)それは聞かない方がいいよ!
桜)えー!
頬を膨らませながら言ってみた。
だけど、意味がなくて逆に
莉愛、麻乃)かわいい
って言われてしまった。
そんな会話をしていたら
?)へー、この子が姫かー

〈次回に続く〉

読んでくれてありがとう!
これからもよろしくお願いします!
次回の続きも20になったら書きます!

結衣☆♡🌸小説読んでね!・2020-03-22
暴走族の総長が恋をした!?
第7話

夜中、寝苦しさに目が覚める


暗い病室の中で

寂しさは湧き上がり

身体の痛みが不安を煽った



零れる涙が

枕に染み込んでいく




生きているうちに

やりたいことなんて

本当はノートに書ききれない程

たくさん浮かんだんだ



結婚だってしたい

子どもだって産みたい

旅行だって……


でも、書けなかった



「……っ、ぁ…、うぅ……」


どんなに幸せを思い浮かべても

それは儚い夢でしかない



両腕で顔を覆う

何もかもが真っ暗に感じて

とめどなく涙が溢れる



「お前はほんとに泣き虫だな」


いつの間にそばに居たのか

顔を覆っていた私の腕を

クレハが掴んで開かせた


月の光を背に浴びて

クレハが困ったように笑う



まるで

真っ暗な世界に光を見たような

幻想を見ている感覚だった




「ク、レハ…」

「……」

「私…生きたい、よ…」

「……」


クレハは黙ったまま

私を見つめる


「…生きたい……死に、たくない…っ…」


我慢していた感情は

死という現実を目の前にして

初めて言葉に変わった


「…俺にはどうすることも出来ねぇ」



分かってる…

何を言ったって無駄なこと


ただ、誰かに聞いてほしかっただけ


この世を去る前に

大切な人たちに嘘を並べた


だから、せめて誰かに

私の本音を知ってほしかっただけ



自分自身に言い聞かせるように

想いを巡らせて

一度、深く息を吐く




どれだけの時間

泣いただろう



視界は歪む

天井がゆらゆらと揺れて見え

霞んでいくようだ


身体が、熱い

痛みは増していく



「眠れるまで、そばに居てやる」

クレハはそう言って

私の額に掌をそっと置いた


ひんやりしたクレハの手


身体の力が抜けていくように気持ちいい



「手…冷たい…」

「嫌か」

「嫌じゃ、ない」

「…そうか」

「クレハの心は、あったかい…」

「……それは、死神失格だな」


不意に笑顔を見せたクレハに

私もつられて笑う


「クレハ」

「なんだ」

「ノートに書いたことで、ひとつ

叶えてほしいものがあるの…」

「なんだよ」

「明日、私とデートして?」

「……は?…俺が?」

「……だめ?」



"人生最後のデートをしたい"



その相手は、クレハがいい




「…行き先はお前が考えろ」


視線を逸らし

ぶっきらぼうに言葉を落としたクレハ


「照れてるの?」

「…馬鹿か」



クレハは、私の元に降り立った死神


そんな死神とデート出来る人間なんて

きっと私だけでしょう?



あなたとの時間を

私にください

Mari・2020-02-19
物語&小説/from:Mari
小説
死神のクレハ
第7話
死神シリーズ
独り言
ポエム
好きなだけなのに
こころの日記
好きな人

死神には

人間の生死を決める権利は無い


定められた運命によって死した魂を

身体から切り離すことが任務だ


それ以外は許されない


命を助けるなど以ての外だ

規律を破ってしまえば

必ず咎めを受けることになる



鈴音を助ける手段は一つ


実体をもち、人間の姿で

鈴音の運命を変えるしかないのだ



「単純だけど…リスクが大き過ぎる」


ぽつりと呟いたその時

道の向こうにあの男が見えた


その目の先を追えば

鈴音の姿…


鈴音は男に気付いている様子は無い



「あの男…、後をつけて

何をするつもり?」

私は鈴音が気になり

そのまま後を追った



図書館へ入っていく鈴音に

男は小さく舌打ちをすると

向かいの公園で図書館の中を

窺っている



「…きも」

思わず反吐が出そうな程

不快なその行動が

傍から見ていても憎々しい



「あー…、なんならここで

鎌振り上げたい…」

「…それはやめとけ涼風

冗談に聞こえねぇぞ」

「…っ!?」


突然聞こえてきた声に振り向くと

クレハが呆れ顔で立っていた


「い、つの間にっ」

「最近良からぬことを

考えているようだな」

「…勝手に心読まないでくれる?」

「たまたま通り掛かったら

聞こえただけだ」

「…こんなとこたまたま通り掛かる?」


クレハはため息をつくと

図書館に視線を移す


「やがて陽は暮れる

その前にあの子を、裏口から連れ出せ」

「え…?」

「周りに人の居ない状況を作るな」


その言葉で

私は全てを察知した



「…なるほどね」

「間違っても

あの男に鎌を振り上げるなよ」


にやりと笑うクレハに

「そうね」とだけ返し

私は鈴音の元へと急ぐ




「鈴音」

「え…?あ、お姉さんっ」

「…あなた後をつけられてる」

「っ…」

「ここを出よう」


青ざめる鈴音は

戸惑いながらも頷いた



男に姿を見られないように

図書館の裏口から抜け出し

私たちは走る



そう、あの頃と同じように…




陽は沈み

西の空さえも藍色を帯びて

もう既に街は薄暗かった



人通りの多い場所を抜け

家の前まで鈴音を送り届けた私は

腕を離しながら告げる


「ご両親は帰ってるようね」

「はい、あり…がとうございます」


明かりのついた家を見上げ

鈴音もホッと胸を撫で下ろした



「鈴音、一人になるような状況は

今後避けた方がいい」

「…はい」

「自分の身を守るために

出来ることからやったらいいよ」


ゆっくり頷いた鈴音は

軽く一礼すると

足早に家へと入っていく



ただ、ただ笑っていてほしい


たとえ、命を助けられなくとも

運命のその日までは

鈴音に泣いてほしくなかった

Mari・2020-04-25
物語&小説/from:Mari
小説
涼風に揺られて
第7話
死神シリーズ
独り言
ポエム
あの日に戻りたい
会いたい
好きな人

これらの作品は
アプリ『NOTE15』で作られました。

他に34作品あります

アプリでもっとみる

那緒「お父さんとは全く口を聞かなかったね。
何が言いたいのかも分からないし、いつも怒るし。めんどくさい。そんなお父さんが大嫌いだった。でも体調が悪い時は温かい飲み物やスープ作ってくれたよね。薬も持ってきてくれた。ソファで寝てたら毛布をかけてくれたね。ちょっとした気遣いをしてくれるところは好きだった。ありがとう。」


海李「家族のみんな優しいかよ。」
那緒「作り話ですから。私は学校にも行ってるしお母さんもお父さんも普通の人ですよ。料理上手のお母さんと海外出張の多いお父さんです。」
海李「んで、俺には?」
那緒「なんて言うと思いますか?」
海李「知らねーよ。」
那緒「でしょうね。でもだいたいは分かってそうです。」
海李「んー地味に分からねんだよな。」
那緒「ふふ、頑張って私の心を読んでください。」

那緒「海李さんには沢山お世話になりましたー!」
続く

実桜・2020-04-09
君と僕の作り話
第7話

淡い陽射しに包まれた空

風が心地よく通り抜ける



夕凪に連れて来られたのは

海の側の通学路だった


「ここ…」

「君がいつも居る場所から

ほんの数百メートル離れた場所だよ」



そうだ…

私は毎日この道を

自転車で通ってたんだっけ



「事が起こった時間は

まだ少し後だよ」

「うん…」


夕凪はおもむろに防波堤に座り

私を手招く



「それまで少し、お喋りしようか」

そう言って口角を上げる夕凪に

私は躊躇いがちに問い掛けた



「私、…成仏したら、どうなる?」

「うーん、……聞いてどうするの?」

「ラクに、なる?」

「新しい世界が待ってるかもね」



夕凪は隣をぽんぽんと叩き

座るよう促す


私が隣に座ると

夕凪は話を続けた



「世界には不思議がいっぱいなんだよ」

「…うん」

「君たち人間が

多く暮らす地上だけじゃなく

死後の世界もあれば…」

「うん」

「…行き場を失い、彷徨う魂が

一時期だけ身を置く場所もある」



不意に夕凪が顔を覗き込む


「な…っ、何」

「興味無さそう

せっかく話してるんだから

もっと興味もってくんない?」


間近に見る夕凪の綺麗な顔に

顔が熱い

まるで生きているのと同じように

胸も高鳴る


「…こんなに、生きてる感覚が

あるのにな…」




その時だ


ドックン…と、

心臓が大きく波打つ音が聞こえる



「え…な、に?」

「どうしたの?」

「苦…し、い」


ぎゅーっと内側から

握り潰されているような痛みが

心臓の辺りに広がった



「…あまり、時間がないようだね」


そう呟いた夕凪が

一瞬顔を顰める



「…え?」

「ううん、なんでもないよ

そろそろ君がここを通りかかる」

「うん…」



夕凪の言葉に

引っ掛かりを感じながらも

私は促されるままに

立ち上がった



ちょうどその時

道路の反対側に見えたのは…



「…潤?」


目に映った潤の姿



年上で自慢の彼氏だった

デートの時は

いつも車で迎えに来てくれて

私の両親にも

礼儀正しい潤



そんな潤の隣に

派手な女性が

腕を組んで笑っている



「…誰?」


突然、キーンと耳鳴りがした



あぁ…

ここで私

鉢合わせしたんだっけ



キッと自転車のブレーキが音を立てる


「潤…?」


そこには下校途中の私が

唖然として二人を見つめていた

Mari・2020-03-26
物語&小説/from:Mari
小説
夕凪の空
第7話
死神シリーズ
独り言
ポエム
あの時伝えたかったこと
もしも魔法が使えたなら

結果より、努力する過程が大切だ。


そんなこと真っ赤な嘘だと、大人になって人は気づく。


人は結果でしかものを見ない。

雪・2018-05-19
コードブルー2
第7話




実はもう次の物語を
終盤近くまで書いている……。

それはまた別の機会として
物語第7話ですー




















どのくらいの時が経っただろうか。

『美鈴。ほら、見てごらん』

いくらか心が落ち着き始めた頃、
龍に促されて、立ち上がって
辺りを見回した美鈴は
衝撃のあまり絶句してしまった。

何故って、そこが
美鈴の家では無く、

雲の上だったからだ。

まだ日が昇っていないが故に
少し薄暗い色をした青空。

茂る山々にふわりと被さっている
細長いうろこ雲。

美鈴らはそのうろこ雲のうちの
ひとかけらに乗っていた。

「……此処は?」

『ご覧の通りさ。
壮麗な景色だろう?
美鈴に見せたかったんだ』

「…!も、勿体無いお言葉で
ございます!わ、私めに
このような素晴らしい景色を
見せてくださり、ま、誠に
ありがとうこざいます!!」

慌てて後ずさって膝をつき
土下座をする美鈴に、龍は

『喜んでくれて良かった。
そんなに堅苦しくしなくて
良いんだよ』

と、柔らかい声で言いながら
美鈴の頭をそっと撫でる。

体勢を崩さず龍に土下座を
し続けながら、美鈴はこれまでの
龍の言動を思い返していた。

ー龍様がおっしゃった言葉は……
『ありがとう』『笑顔、素敵だよ』
『泣いて良いんだよ』『美鈴に
見せたかったんだ』……ー

これが、生贄に対して神様が
言う言葉なのか……?

美鈴は違和感を感じた。

さらにー。

ー龍様は最初に私の頬に手を当てて
それから頭を撫でてくださって……
あとは、ほほえんでくださったり、
倒れそうになった私を
抱き寄せてくださったりもした…ー

これまでのことを思い出すほど、
美鈴の違和感は色濃くなってゆく。

ー……おかしいー

龍が美鈴に言った言葉。
龍が美鈴に取った行動。

そして何より。

美鈴は、今尚、生きている。

美鈴はそっと顔を上げ、
真っ直ぐな眼差しで
龍を見つめる。

「龍様」

ついに美鈴は、龍に問うことを
決意するー。














優しい神様に疑問を抱き、
神様の真の目的を問うことにした
生贄のはずの女の子の話。

蓮・2019-09-23
小説
蓮の物語1作目
第7話


「ちょっと!何よここ!

薄気味悪いっ!

なんで私が

こんなとこに連れて来られるわけ!?」



今日もまた

哀れな人間たちが

地獄の扉へと飛ばされてくる


「〝こんなとこ〟とは、失礼な女だな」

「うわっ、鬼なんて本当に居たんだ!?」



つくづく失礼な女だ



「そんな戯言を吐いていられるのも

今のうちだ、存分に言うがいい」



女はフンッと鼻を鳴らし

制裁の場へと連れて行かれる


こいつもまた

己のやった罪に気付けず

文句しか吐かないのだろう



神は鬼ではない


己の罪を認め

反省する者には

やり直す機会が与えられるというのに

残念な奴らだ




「大月佳代」


威厳のある神の声が

制裁の場に響く



「お前は、随分と金に汚いようだな」

「人聞きの悪いことを

言わないでほしいわ」

「使い込んだ金は、弟と共に経営する

会社の金だな?」

「……そんな証拠が

何処にあるって言うの?」



どんな言い訳や嘘を口にしようと

この制裁の場では通用しない


全て、お見通しだ



「弟の貯金も、言葉巧みに取り上げ

友人にも嘘をついて

金を要求していたようだな」

「馬鹿馬鹿しい」

「ほう、馬鹿馬鹿しいと?」

「そうよ、それで誰かが

死んだわけでもあるまいし大袈裟なのよ」



死ななければ

何をやってもいいと考えている人間は

たとえそれが後に

人一人死に追いやることになろうと

己のせいではないと言うだろう



気付けるはずがない


ただその時の己の欲求を

満たすことしか考えてないのだから



「お前はその後、弟がどれ程

苦しんだか分かるか」

「……知らないわ、そんなの」

「ではその苦しみを充分に

味わうがいい」

「……は?」



女への制裁は

地獄での過酷な労働だった


ただの労働ではない



針の山で血だらけになろうと

大釜で全身火傷を負おうと

休む間もなく働くのだ




「素直に認めて改めれば

あんなことにならないのにね」

「そうだな」



……ん?



「結華っ……、お前また来たのか」

「だって天界暇なんだもの」


此処は人間の暇つぶし場所ではない



「……正蔵探しは諦めたのか?」

「なんかねぇ、いくら探しても

見つからないの」

「下界に転生したと聞いたが

違うのか?」

「あれからまた調べたんだけどね

もう人生を幾つか終えて

天界に居るらしいの」



そうか、転生したと噂を聞いてから

もう数百年と経っている


守護を手放した意味も

俺には分からないが

正蔵も結華を探しているはずだ



「お前、こんなところへ

来てる場合ではないだろう」

「え、なんで?」

「正蔵に青龍を返さねばならんだろう」

「どうやって預かったかも

どうやって返すのかも分かんない」



訳も分からず預かったということか



「お前はもっと守護について

勉強した方がいいぞ」

「えー……、勉強嫌いなんだよねぇ」

「話を聞くだけでも良いと思うが」

「誰に?」

「……詳しい者にだ」

「誰が詳しいのか分かんない」


頬を膨らませ、眉を顰める結華は

教えろと言わんばかりに

俺を見つめる



「……仙人にでも聞いてこい」

「あっ、一人、仙人知ってる」

「ではその者のところへ行け」

「報告欲しい?」


要らんと言いたいところだが

気になって仕方がない



「お前が聞いてほしいと言うなら

聞いてやらんこともない」

「……んー、じゃあいっか」



しまった

俺としたことが……



空海が噴き出すように笑う



「結華ちゃん、そう言わずに

どうなったかまた報告しに来てくれ」


肩を揺らしながら

そう言って空海が助け舟を出した



「おっけ、分かった」



結華は満面の笑みで頷くと

返事も聞かぬ間に消えてしまう



〝天真爛漫〟という言葉は

結華の為にあるのではないかとさえ

思えてならない



「幽鬼」

「なんだ」

「あの子に回りくどい言い方は

通じないぞ」

「……そのようだな」


尚も笑い続ける空海に

俺は疑問をぶつけた



「結華は、本当に天界人だろうか」

「……どういうことだ?」

「瞬間移動もそうだが、普通の人間に

青龍を操れる者など居ない」

「まぁ、……確かにな」

「それに、天界人が地獄へ来たり

死神界や狭間に現れたりなど出来ん」




バンビや桔梗に聞いた話だと

結華は神出鬼没に

天界以外の場所へと現れる



到底、そんなことが

出来るわけがない


例え、神の子だとしてもだ

Mari・2021-04-30
物語&小説/from:Mari
小説
地獄の扉へようこそ
第7話
独り言
ポエム
好きな人

寒い時期には

ねるねるねるねアニメ

第7話のような

暑い夏の

イメージが

(無論、創作だが)

恋しくなって

しまうのだ。

伊田よしのり・2024-12-13
ポエム
ねるねるねるねアニメ
ねるねるねるね
第7話

ねるねるねるねアニメの、第7話…

狂った夏…

今はただ、あの夏の物語が、なつかしい

伊田よしのり・2024-11-04
ポエム
ねるねるねるねアニメ
第7話
ねるねるねるね
ねる白川くん
ネリトニー

12月になると
なぜか
ねるねるねるねアニメ
第7話のような
狂った夏の
イメージが
恋しくなって
しまうのだ。

伊田よしのり・2024-12-01
ポエム
ねるねるねるねアニメ
第7話
ねるねるねるね

寒い朝

布団の中でスマホをいじっている。

こんな寒い朝には

あの夏のことさえ、いい思い出だと思えるのだ。


「夏はやっぱりスイカわり」

あの日海岸で起きた、

“事件”のことを除いて…

伊田よしのり・2日前
ポエム
ねるねるねるねアニメ
第7話
ねるねるねるね

《私に夢中なチャラ男くん。》


『ねぇねぇ、真央ちゃーん、そろそろライン教えてよー、スマホ持ってんでしょぉ?』
『持ってても教えません。しつこいです。』
私が店に来て約15分、この人は諦めることなくずーっと私の連絡先を聞いてくる、何回断っても付いてきて、私もそろそろ疲れてきた。
『あの、そろそろ諦めてくれません?ずっと断ってるし、周りに変な目で見られてるんですけど、』
と言うと、景翔は、
『やだよ。』
真顔でキッパリと言ってきた。
『はぁ?』
予想外の返事にぽかんとしていると、
『俺、真央ちゃんと仲良くなりたいだけなんだって、それに、教えてくれるまで諦める気ないし、』
と、冗談とも本気とも思えない顔で言ってきた。
『ね?俺とライン、交換しようよ』
なぜか、少し熱を帯びた目で私を見つめる。
…なんなの、この人…
少しドキッとしたのには知らないふりをして、私は真剣な顔を景翔に向けた。
『そうやって、からかってるだけですよね?連絡先も教える気ないし、そういうの、やめてください。』
本心を伝えた。
彼は黙って私を見ている。ほら、図星なんでしょ?だから何も言えないんでしょ?…だから、こういうタイプの人は嫌い。
『…はぁ、俺結構アタックしてるつもりなんだけど、なんでこうも伝わらないもんかねぇ。』
なにかボソボソと喋ったかと思ったら、急に顔を上げ、
『つまり、こういうことだよ。』
と言って私の顎をくいっとあげて、
『真央ちゃんが好きなんだ、俺』
またもや冗談とも本気とも思えない顔で告白してきた 。
『…は?え、ちょっ、』
最初はなにが起きたか理解できなかったが、だんだんと理解してきて、…たぶん、私は今真っ赤になっているだろう。
『そ、そうやって、ま、ま、また、からかってるんでしょ!?だから、こういうの…あのっえっと…あの』後半は自分でも分からないくらい同様していた。焦りすぎて、なにを言っていいのかわからない。…もし、これが本気だったら…
『本気だよ。』
前にもこんなことあった気がする。景翔は私の心を読んだかのようにそう言ってきた。
『年上だし、仲良くもないし、からかってるって思うかもしんないけど、俺は本気なんだ。本気で、真央ちゃんが好きなんだ。…こんなに、本気になったの初めてなんだよ。』
声が出なかった。声が出ないほどに私の胸はドキドキしている。私は彼をずっと避けてきたのに彼は私のことが好き…?
なんて言ったらいいのかも、自分がどう思っているのかも分からなくて、ただその場に立っていることしかできなかった。
『急にごめん、でも、別に返事をしろってわけでもないし…ただ、俺の気持ちを知ってて欲しくて…』
そのあとはどう返事をしたのかも覚えていない。気づいたら本の入っている書店の袋を持って、自分の部屋にいた。
私はジャケットも脱がず、ベットに飛び込んだ。
『なんだろ…この感じ。』
そこにはモヤモヤとした、名前の知らない気持ちがあった。

…私はこれからどうすればいいのだろう

Cloverஐ♡🍀~ஐ・2020-02-18
小説
第7話

拍手もされず、感謝もされず、
“誰か”のために黙って働く。

m・2017-12-04
金八先生
第8シリーズ
第7話
誰か


オレンジ色の空が

藍色に飲み込まれていくように

深みを増していく



「明日……どんな顔して

佐倉くんと会えばいいんだろ」


そんな独り言が

足元にポツンと落ちたその時



「吉井さん」


聞き覚えのある低い声に

顔を上げると

家の前に立っていたのは祥太郎だった



バツの悪そうな表情に胸が痛む



「……どうして、ここに?」


そう言葉を押し出すと

祥太郎は勢いよく腰を折って

頭を下げた


「あんなこと言ってごめん」

「え……」

「俺や椿の為を想って

考えてくれたはずなのに

あんな突き放すようなこと言ってごめん」



梢の言っていた通り

祥太郎はあれからずっと

気にしていたのだろう



「そんな、頭を上げてっ

謝らなきゃいけないのは私だから」

「吉井さんは何も

謝るようなことしてないよ」



祥太郎は一層深く頭を下げる



そんな彼の肩に手を伸ばしかけて

私は触れることを躊躇った



「おや?そんなところで

何をしてるんだい?」


庭先で花の植え替えをしていた祖母が

ひょこっと顔を覗かせる



「あ、おばあちゃんただいま」

「おかえり咲桜

せっかくだから家に上がってもらったら

どうだい?」



祖母の声に、頭を上げた祥太郎と

視線がぶつかった



「あー……、突然押しかけてごめん

一言、謝りたかっただけだから」

「……うん」

「……ほんと、気にしないでね」

「あの、佐倉くん」

「うん?」



このまま帰してしまえば

気まずさは拭えないかもしれない



「良かったら、上がってって?」

「え、でも……」


私は咄嗟に引き止めていた



「さぁさぁ、上がって行きんさい」


祖母がにこやかに誘導すると

祥太郎は一呼吸置いて

「お邪魔します……」と

ゆっくり頷く




「古い家で、なーんのおもてなしにも

ならんが、すまんねぇ」



畳の匂いも、床の軋みも

窓の立て付けの悪さも

古民家そのものだ



「いえ、お構いなく」

「古くてびっくりするでしょ?」

「そんなことないよ

俺、昔ながらの家の造り好きだよ

なんか落ち着くじゃん」

「そっか……」



穏やかな表情の祥太郎に

ほっと胸を撫で下ろす



「今日は、ごめんな」

「ううん、私も何も相談なく

勝手にやってしまったから……」

「……俺さ、分かってはいるんだ」



視線を落とした姿を見ただけで

次に口にする言葉が分かるような気がした



「どんなに願っても、もう椿は

帰って来ない」

「……うん」

「分かってるのに、どうしても

受け入れられなくて、……きつい」



僅かに震えた声に

目頭が熱くなる



「受け入れられなくて

当たり前なんだよ……

大切に想ってた人だもん」



そう伝えると、祥太郎の瞳が私を囚えた



唇をキュッと噛み、揺れる瞳


大切な人を失うことが

どれだけ深い闇を落とすか

そのことを物語っている



「さぁさぁ、お茶でも飲みんさい」


湯気の立つ淡い桜色の湯呑みを

差し出した祖母は

子どもをあやすかのように

祥太郎の頭を撫でた



「悲しみは、心の中に置いとくもんでは

ねぇでな、人の優しさの中に

溶かすもんだ」

「……溶かす」

「そうしねぇと、あんたの心は

どんなに時が経っても凍るばかりじゃ」

「……俺だけラクには、なれないよ」

「今のあんたを見たら、彼女は

つらいだけじゃよ」



祥太郎の中には様々な葛藤が

あったのだろう

椿を想うが故の、不器用さが

心を締め付けていたのかもしれない



「よう一人で頑張ったねぇ

彼女の分まで笑ってやんなさい」


祖母の言葉に

祥太郎の目からは

堰を切ったように涙が零れ始めた



湯呑みを包む祥太郎の両手が

小刻みに震えている



夜空に月が昇るその時まで

私は祥太郎の隣で

彼を見つめ続けた

Mari・2021-05-17
物語&小説/from:Mari
小説
SakuraWish
第7話
好きな人
心の隙間
辛い
独り言
ポエム

他に34作品あります

アプリでもっとみる

その他のポエム

独り言
1035713件

2024年の想い出
306件

ポエム
555074件

自己紹介
99759件

トーク募集
90902件

462573件

好きな人
331611件

辛い
191557件

片想い
233834件

恋愛
204288件

44017件

失恋
110720件

苦しい
63113件

死にたい
101245件

消えたい
34080件

好き
200295件

片思い
188884件

先輩
59714件

61360件

寂しい
36202件

同性愛
28549件

すべてのタグ