#苦しいくらいに優しい君

大好きと言う度に

あなたが離れていって

しまう気がして_

あなたが恋しくて

愛おしくてたまらない

貴方に対する

「好き」

って気持ち、気づいてますか

ねぇ、あなたのその優しさは

私だけに見せてくれてるの？

私はあなたの特別になれているの？

恋愛は幸せになるためにするものだけど

あなただから傷ついても大丈夫だった

きみとの決められた運命。

きみと居られる未来もきっと

神様はもう図っていて。

きみの傍にいられないことなんて

とっくに分かってる。

私はただ誰かに必要とされたいだけ。

愛されたいだけなのに。

今の私にはその願いが叶うのは

とても難しい。

きっと生まれてこなければ
誰も苦しまなかったし
きっともっと優しければ
誰も傷つけなかったし
きっと言葉を上手く使えれば
誰かを助けることができたの

誰かのために苦しむ君は
きっと、誰かに助けられたいんだね

こんなに好きなのに

この気持ち

どうしてあなただけには

届かないのかな

別れ際に君に初めて
精一杯の笑顔を見せた

それを見た君は
凄く喜んでいたね

そんな君には分からないだろうね

これが最後の別れになることは

好きになるのって

何かものすごいきっかけとか

言葉とか態度とか

そういうの要らないと思うんだ

知らない方が幸せなことだってある

あの頃……　君が　愛おしくて
僕は　苦しいくらいに　　遠巻きに　君を　見てた

まだ　あどけない　瞳を　　きらきらさせて
無邪気に　笑う　君は
恋に　悶えるなど　　知る由もない　少女だ


一気に　時を　逆走したい　　そして
僕も　　君と　同じ学年に　　たどり着きたい
・・・・そんな　思いに　駆られたりも　した

けれど　　時の　隔たりは　　現実を　突きつける

だから　僕は　　心に　決めた
《君が　大人になる　その時まで…待つ》、と

本当に　《恋愛》の　意味が　　ちゃんと　分かる
そんな　　《大人の　君を　愛したい》、と

私以外にその笑顔を見せないで

君に似た少女は君の　妹　だと言う


変わらない声

変わらない瞳


「貴方が好きだったの
　　私なら姉様の代わりになれる」


あの頃と変わらぬ姿で僕に問いかける

泣きながら抱き付く少女に僕は告げた


















『代わりにはなれないよ
　　僕が好きなのは彼女だけだから』