#頬杖ついて思うこと

叫べ

叫べ

あの月を

噛み砕け

砕いて

傷つき

星くずと

共に降れ

さあ、いっちょやってやるか

人の目を気にするのも
人の声に惑わされるのも

飽きたよな

何を言われようと
何を妨げられようと

わたしの核に触ることは
あんたらにはできないから

わたしの真価を決めるのは
あんたらじゃないから

昨日と違う
今日のわたし

明日にはまた
違うわたしになる

今日のわたしを
愛しても
明日のわたしは
どうだろね

秋の葉の１枚いちまい
同じ木から落ちるのに
色合いも模様も違うでしょ

昨日も今日も
明日だって
わたしはわたし
いつだって

嘘はついていないのよ

なかなか前に
進めずにいるときに
背中を押して
勇気をくれる人はいても

逃げ出したくても
逃れられずにいるときに
手を引いて
助け出してくれる人はいない

前進は褒められることだけど
後退は責められることだから

何より大事なのは
褒められることより
健やかであることなのに

健やかであろうとして
逃げ出すことを
誰も是としないのは何故

この世のものである以上
手に入れられないものはない

満月であっても
半月であっても
三日月であっても

月は月

ただ形が違うだけで
月は月なんだ

この世のものである以上
手に入らないことなんてない

ただ何にこだわるかなんだ

あたしの中の『あたし』

好きなものは好きと言い
嫌なことには嫌と言える

やりたいことを貫いて
失敗しても悔やまない

あたしの中の『あたし』
ねえ今日は
手を差し出してみようかな
この手を繋いでくれるかな

なんだか今日はできそうなんだ
きっと『あたし』が呼んでるんだ

風を切って
漕いで漕いで
空を蹴り上げ
地から飛び立ったら

風に乗って
飛んで飛んで
空に溶け込み
地を眺められるかな

そう
だけど
僕は
この手を離せない

そう
ずっと
僕は
ただ揺れているだけ

今日もまた
行きつ戻りつ
揺れているだけ

さよなら

と

初めまして

の

境目は

同じ色

生きていくのは
我慢の連続だよ
思い通りにいかないからと
苛ついたり
恨んだり
ましてや刺したりなど
甘ったれもいいところ
あんただって
他の誰かに
同じように思われてるんだよ
我慢することの
どこがそんなに
つらいんだろう

あなたは敵？
それとも味方？

味方だったり
敵だったり

誰かの都合で
あなたは変わる
何かの弾みで
あなたは変わる

そんなあなたに
頼らなければならない
あたしもあたしだけど

ひとりになって
こんなにも寂しいのは
誰かに甘えていた
証拠だろう

ひとりになって
こんなにも不安なのは
誰かに頼っていた
証拠だろう

手は離されるもの
目は逸らされるもの
口は閉ざされるもの

心はそもそも形作らないもの

築かれたものが
壊れたんじゃない
はじめから何も
なかったんだ

だから傷つくことも
悲しむこともないはずなのに

形のないものが絞られても
涙なんて出ないはずなのに

相変わらず
あたしは
どんな時でも
あたしは

なぜこんなにも
強いんだろう

まぶしすぎれば
目を覆いたくなる
出すぎる杭は
撲ちのめされる

わかっているのに
同じ轍を踏んでばかり

それなのに
あたしは
やっぱり今も
あたしは

なぜこんなにも
立っていられるんだろう

根拠のない自信の上に
揺らぎもせずに
なぜけろっとして
立っていられるんだろう

待ってるだけじゃ駄目なのは
自分が一番よくわかってる

でもね

なぜ今ここにいるのか
なぜ今ここにこうして
いることになったのか

自分が一番わからないから
待つしかないんだよ

何を待ってるかもわからないよ
なんで駄目なのかもわからないよ

暗闇に暗く溶け込んで
自分の指すら見えないんだもの

人生って
面白いほど
うまくいかない

happyなままでは
いけないのだろうか

unhappyでないと
許されないのだろうか

降る雨には
逆らえないように

降りかかる試練も
避けられない

昇り来る朝日は
昨日と同じなのに

希望というより
いじめられてるみたいだ

大好きなあなたと

乾杯しても

からんと鳴る

氷の音の

聞こえ方は

きっと違う