いつか、また、君と…2
※この特別編は8巻です….
フィクション
ー伊月家ー
果譜「この……今日さ、」
恋埜「どうしたの?」
果譜「音楽発表会があったじゃん…」
恋埜「うん」
果譜「それで、すずに会って喧嘩した」
恋埜「え……すずとまだ仲良かったの?」
果譜「うん……でも、最近喧嘩してて」
恋埜「そっか…また、4人組になりたい」
果譜「すず、、この、、かり、、かふ」
恋埜「かりん、覚えてないよね?」
果譜「やめよ、その話」
と、果譜が唇を噛む…
恋埜「ごめん…」
果譜「私もごめん…」
恋埜「すずは、1年前に会ったけど」
果譜「え、うん」
恋埜「無視された」
果譜「多分、病んでたと思う」
恋埜「そうなんだ」
果譜「私いつもその時泣きっぱなしで」
恋埜「うん」
果譜「寄り添ってあげられなかった…」
恋埜「そうなのね」
果譜「私、かりが事故にあってから」
恋埜「…う…ん」
果譜「一度も会えなかった」
恋埜「……う……ん」
果譜「また、お姉様を思い出すから」
恋埜「……そうだよねぇ…」
と、恋埜が涙を目に浮べる
果譜「そして今日このと2年ぶりの再会」
恋埜「…だ………ね…」
果譜「ごめん…私、思い出すのが怖くて」
恋埜「実は私も」
果譜「え…」
恋埜「かりが、事故にあったのは、」
果譜「うん」
恋埜「私のせいだから…」
果譜「この独りで抱え込まないで」
恋埜「それはお互い様…」
そして、果譜が涙を流した…
恋埜も我慢が出来ず頬に涙が落ちる…
果譜「…全部私が、皆を悩ませたの」
恋埜「!?……何があったの?」
果譜「………」
恋埜「言って」
果譜「…言えない」
恋埜「言って!」
果譜「…言えない!」
恋埜「言って!!?」
果譜「…無理ぃ……」
と果譜が、体を丸める…
恋埜「言って…よ」
果譜「だめ、やだ」
恋埜「…ぃ…って」
果譜「やめて、やめて、」
恋埜「言えるでしょ!」
果譜「すずと約束したから…」
と、果譜が涙が止まらなくなった…
恋埜が背中をさする…
果譜「もぅ、やめて」
恋埜「そ、だね……私も辛くなってきた」