Ray・2020-08-14
長文
きみとのラブストーリー
唐突に
とてつもなく
長文を綴ります
…
生まれたのが海外で、
周りからは発音が変だの
喋るのがヘタだの言われた
日本では
髪と目の色が違うだけで
外国人扱いされた
好きな色の折り紙を
手に取っただけで
男のくせにと
違う色の折り紙を
押しつけられた
女の先生に
無理矢理奪われた
好きになるのに
性別なんて関係ないって
言ったら変態扱いされた
放任主義は楽だったけど、
それは子供にかまっていられない
多忙な親の都合
身体が弱くて
外で遊べなかったから
友達と呼べる存在もなく、
図書室で本ばっかり読んでた
集団行動が苦手で
人づきあいがヘタ
…
そんな経緯もあって
自分の居場所なんて
どこにもないと思ってた
少ない恋愛経験で傷ついて
ドン底まで落ちて
もう恋なんてしたくない
そう思って人を遠ざけてた
何をしても何をやっても
どこにも属せない
浮遊する存在
国籍、人種、性別、性自認…
差別と偏見に晒されてきた
マイノリティーな存在
ずっとぼっちで
生きてくんだろう
そう思ってたのに
たまたま漂着した島は
穏やかで和やかで
とても居心地良かった
本土から何度も渡航するうちに
ここで暮らしたい
そう思って
島への移住を熱望した
その島こそ、きみ
きみという楽園
きみもまたどこにも属さない
気ままな存在
そんなきみに
共感と憧れを抱いて
居心地がいいことを理由に
永住したいと願った
共通するのは
これいいよねって共感できる
価値観だけ
僕もきみのことを知らなかったし、
きみもまた僕のことを知らなかった
お互いを知るうちに
小さな無人島は
流れ着いた小さな生き物を
受け入れてくれた
界隈とか
仲良しグループとか
そういったものに
馴染めないもの同士
名もなき不思議な島と
名もなき謎の生き物
そんな関係が作る、楽園
僕らは決して特別じゃない
僕らにとってはありのままの自然
そこで幸せに
楽しんでるように見えても
島は島として存在するために
他人にはわからない
苦労と努力がある
それは流れ着いた生き物も同じ
でも
いつか
また僕はひとりに
なるかもしれない
それでも
僕はきみという存在を
大事に愛して守って頼っていく
幸せになるためじゃない
幸せにするため
きみが無理をしないで
微笑んでいられるため
それが僕が生きた証に
なるなら、僕は生きる
きみと
大事な人ができても
「キミを幸せにするよ」とか
「キミを守るよ」なんて
嘘くさくて言いたくなかった
人ひとり幸せにするのも守るのも
めちゃくちゃ大変だろうって思うから
でも
今なら言える
ピンチや危険な時に駆けつけて
救うことはできなくても
たとえそばにいられなくても
キミの心の住人として
キミの心は俺が守る
心が折れそうな時
落ち込んだ時
寂しい時
求めたい時
紛らわしたい時
そばにいることができなくても
キミの心の中の俺は
いつもキミを思ってる
キミが嬉しそうに満面の笑みで
明るく軽やかに笑うその姿が
本当に本当に好きで、大好きで、
その姿を守るためなら何でもする
カッコ悪いことだって
情けないことだって
キミが笑ってくれるならできる
いや、むしろそうさせて欲しい
可愛いとか愛らしいとか
そういうことじゃない
ずっとそんなふうに
心から笑えなかったんだろ?
人に合わせて愛想笑い
疲れちゃうよね
無邪気に笑うキミをみて
俺も一緒に笑えることが
こんなに幸せで
こんなに楽しくて
俺を強くするって知らなかった
そう、強くなったんだ
だから、キミを守るって言える
守りたい、絶対に