『…』
「おぉ目が覚めた…良かった…!」
『どうして私…ここにいるんでしたっけ』
「…刺されたんだよ」
「傷が浅かったのか…本当に良かった」
『…そうでした…その人捕まりましたか』
「うん、なんとか」
『よかった…あの人達も無事かなぁ』
「まずは自分の心配したほうがいいよ」
『…めんどくさいなぁこんなことになって』
『やりたいことだって一杯あるのに』
『どれくらい時間かかるんですか』
「…****まではちょっと厳しいかもね」
『…頑張ったのになぁ』
『それならもう少し眠っていたかったなぁ』
「…ははっ」
『笑うところじゃないです』
「よかった君も正常だね」
「いつも笑っていて感情が読めない人だったからさ」
「それは思うところがしっかりあるよね」
『…多分無理してたんですね』
「無理をしなきゃいけない時もあるからね」
『…あなたに言われると説得力があります』
「…あぁ」
『あの時は何も知らなくてすみませんでした』
「…こちらこそ」
『ご自愛ください』
「…そちらこそ」
「…あと気づいてないだろうけど
君を心配している人はたくさんいるんだからね」
『…そうなんですか』
「僕が来る時に廊下で**さん達とすれ違ったからね」
『わぁうれしい』
「あとは昨日も**くんを見たからね」
『えぇ意外、わざわざ来てくれるんだ』
「だからさ、何が言いたいかっていうと」
「ひとりじゃないんだよ」
『あむあいのっとあろーん…?』
「いえすいえす、よく目覚め立てに英語話すよな」
『…好きなんで』
「**も好きになってあげて」
『あなたが教えてくれるなら』
「…とにかくひとりで抱え込まないで」
『…わかりました』
『あと今更言うのもなんですけど』
『どうしてあなたがここにいるんですか』
「君が目覚めた時にいたのがたまたま僕だっただけ」
『そうじゃなくて、どうしてわざわざ私なんかに』
「私なんかじゃないから、大事な**だからさ」
『ありがとうございます好きです』
「それは告白ですか」
『どう捉えるかはあなた次第ですね』
「そういうの一番ずるいからね??」
『私の苦手な**よりは簡単な問題な気がしますが』
「どれだけ**に弱いんだよ」
『あはは』
「…それじゃ医者を呼ぶね、じゃあね」
『…また来てくださいね寂しいから』
「…やけに素直じゃないか」
『刺されて吹っ切れたんだと思います』
「そっちの君のほうが君らしくていいと思うよ」
ピシャリ