はじめる

#だめだこりゃ

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全6作品・








【咲き枯れろ。】


Raimuさんとコラボ__






咲き散る桜に爽やかな風。



ついに待ちに待った華の高校生活。






だが、彼女は違う。








「日菜ー。ドーナツ買ってきたよ。」





『まじ?蓮くんナイス!』




「気分悪くない?」




『全然!』




「良かった。」





一人用の広い病室にいつも居る

俺の彼女の名前は工藤日菜。



二年半の付き合いだ。






『ん!おいしい!!』



「なんかそれ、新しいヤツなんだってさ。」




『そうなんだ!いやぁ、

やっぱドーナツはおいしいなぁ』





彼女の病は血液の癌「白血病」だ。


「よし。日菜。

先生の許可が降りたから

散歩に行こうか。」




『うん!』





俺は日菜を車椅子に乗せて

病院の庭を散歩した。




後ろから見る日菜の髪は

風で揺れて景色に喜ぶ笑顔は

花屋に並ぶ立派な花より

綺麗だった。






「じゃあな。日菜。

無理すんなよ。また来るから。」





『うん。ありがとう。

来なかったらドーナツ増加で!』




「へいへい。気ぃつけろよ」





ガチャン。








「いらっしゃいませ。」





「えーと。これとこれ。

一つずつお願いします。」






新作というシールが貼ってある

ドーナツを二つ選ぶ。





『うわっ!また新しいヤツ!?』

と、喜ぶ彼女の顔が目に浮かぶ。








電車に乗り、駅を四つ越す。

田んぼや畑ばかりだった

見慣れた景色は

高いビルばかりの

景色に変わる。




電車から降り、改札を通り。

慣れた手つきで病院に向かう。





「203号室。工藤日菜。」

と、かかれた病室を探す。





病室をみつけ、ドアノブに

手を伸ばしたその時。





「蓮くん!」



俺を呼ぶ声。日菜ではない。

振り向くとそこには

日菜の母親が立っていた。





「あぁ。おばさん。こんにちは。

いつも世話になってます。

どうしたんですか?」




「急にごめんね。

今日はちょっと話があって。」







嫌な予感がした。

そんな気持ちを抱えたまま

俺とおばさんは病院から近い

ファミレスに入る。








「蓮くん。実はね。」




「はい?何ですか?」




「______。」





「は?」





言葉が出ないとは

こういうことなのか。



喋ろうと思った時にはもう

涙が出ていた。





「大丈夫よ。


私もお父さんも聞いた時は

ずっと泣いていたもの。

まさかとても元気なあの子が




あと一年で死んでしまうなんて。」







その言葉を言い切った後、

おばさんも泣いた。






「すいません。


今日はもうちゃんと

話していられそうにないので

ここで失礼します。」






「うん。ごめんね。

気をつけて帰ってね。」










どうして?何がダメだった?

散歩?ドーナツ?



分かんねぇ。







もうどうしていいかも分からない。






「余命のことは

日菜には絶対に言わないで。」





その一言が頭に浮かぶ。

何も知らずに死んでいくのか。



「良くなってきている。」と

嘘をついて。



嬉しい気分のまま

死んでいくのか。








潰れてぐちゃぐちゃになったドーナツ。


涙でびしょびしょになった服の袖。






生きてる理由を無くした気分だ。







「兄ちゃん!」




この声は弟だ。





「どうした。瑛。」



赤く腫れた目を見られないように

弟の瑛の元へ行った。





「見て!朝顔の種!

花びらは紫色ですっごく綺麗なんだぁ。」




「そうかそうか。良かったな。」




「兄ちゃんに半分やる!」




「いいのか?ありがとうな。」





高校生にもなったこんな俺が

一人で楽しく朝顔なんか

育てるかよ。




次の日。俺は早朝から病院に向かう。



あ。やべ。

ドーナツ買ってねぇ。






そう気づいたのは病院の

入口に立ってからだ。







「日菜?」




『蓮くん。』




「元気?」




『うん。』




「良かった。

ごめん。今日はドーナツ買い忘れた。」




『大丈夫だよ。

丁度、今日、食欲無いから。』




「うん。」






『ねぇ、蓮くん?』




「ん?どうした?」




『私って死ぬの?』







は。どうしてだ。


なんで知ってんだ。

誰か言ったのか?





「何言ってんだよ笑」




俺が笑って誤魔化すと

日菜は寂しそうな顔をした。





あぁ。多分、日菜は


気づいているんだろうな。


自分が後、どれくらい

生きれるか。






『あ、蓮くん。何か落ちたよ。』




「え?」




『あ!朝顔の種だ!懐かしいなぁ。』




「あぁ。弟が

あげるって言って寄越してきて。」




『へぇ。いいなぁ。

ねぇ!ここで育ててもいい?』




「いいよ。」







何をそんなに嬉しがっているんだ。





『私、お花大好きなんだぁ。』




「そりゃ良かった。」





その日から日菜は病室で

朝顔を育てることになった。





病院に来る度に看護師さんから

楽しそうに水をあげる日菜の様子を聞く。








九月二十六日。



ついに朝顔が咲いた。








その時にはもう

抗がん剤治療で日菜の髪の毛は

全部抜けていた。




それに春より白く細くなった気がする。






『やったー!咲いたね!蓮くん!』




「うん。」








次の日。


日菜の一時退院。外泊が決まった。





「日菜。症状が大分

落ち着いたから

一時退院だって。」





と、言うのは嘘だ。

症状が落ち着いてなんかない。


これ以上入院して

永く生きれる訳でもないから

少しの間。家に帰っていいそうだ。







『普通の退院じゃなくて?』




「退院は様子見って言ってたよ。」




『そっか!わかった!』







これでいいのだろうか。


今まで簡単に嘘をついてきたが

この嘘はなんだか痛いや。苦しい。





こうして日菜の外泊生活が続いた。


一緒にご飯を食べたり、

出掛けたり。




日菜にとっても

久しぶりの幸せだったと思う。













プルルル。プルル。



十二月の朝。

電話の音で目が覚める。





「はい。もしもし。」




「蓮くん!日菜が

救急搬送されたの!

今すぐ病院に来て!」





おばさんの声だった。


急がなきゃと、思う頃にはもう

家を飛び出していた。






「日菜!?」





息切れ。目眩もした。

とにかく急いだから。







『蓮くん。』





「日菜。日菜。大丈夫?」





『ううん。辛いや。』





笑いながら言うその一言は

心に深く刺さった。





『蓮くん。私、もう死んでいいかな。』





「や、何言ってんだよ。

生きろよ。なぁ。生きてよ。」





『最近ね。夢を見るんだ。


心臓が「もう休んでいい?」って


「もう疲れた」って泣いてるの。




私は「もうちょっと頑張って」って


泣きながら言うの。



私の心臓が苦しんでる夢。


だから、もう。生きたくないよ。





私ね。朝顔。育てられて嬉しかった。


短い間で、誰かの一生を

見てるみたいで。




朝顔ね。蓮くんがいない時に

何本か、枯れちゃったの。




そうやって、人生って

できてるんだなって思ったんだ。







咲いてる時は思いっきり輝いて

朽ちてくんだ。



蓮くん。私は蓮くんのお陰で咲けたよ。








ありがとう。』












「やだ。日菜。


なぁ、ドーナツ買ってくるから。

なぁ、幸せにするから。


日菜。日菜。」











日菜。お疲れ様。












「蓮先生。」




『どうした?』




「私って。死ぬんですか?」




何度も色んな子達に

この質問をされるよ。



そしたら俺は優しく微笑んで


「死なないよ。

よし。莉奈ちゃん。


朝顔を育ててみようか。」






「朝顔?」





「うん。きっと楽しくなるよ。」








どうか。どうか。



この子の命が枯れる前に


花が咲きますように。







そう願いながら


俺は人の命を救う職についている__。









「咲いてる時は思いっきり輝いて

朽ちていくんだ。」





その言葉を胸に。

・2020-08-22
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『美しい星空の下、君は誰を想う』










銀色の相棒を担いで
お気に入りのあの場所へ急ぐ。



午後7時。今なら誰もいないはず。



そこは満天の星空が広がる
私だけの秘密の場所。


予想したとおり、
そこには誰もいなくて
安堵の息と同時に
星たちの美しさに見惚れた。


相棒は夜空を見ながら
きらきら輝いている。




君に届け。





そう思いながら相棒を構える。


相棒は星空に向かって
真っ直ぐ向いている。



私も素直になろう。



静かに目を閉じる。




何も聴こえない。







そして高らかな高音が鳴り響く。








何処かの少年が星空に向かって
そっと呟く。




「綺麗だ」

氷輪・2020-02-17
創作
創作小説
ポエム
独り言
星空
トランペット
あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
何を書いているか分からない
まず読者に伝わってない!!!!!!
なんだこれ作品
なにこれ作品
トランペットだってわかります!?!?
分かるはずもない
吹奏楽部でない方はなおさらクエスチョンマークしか浮かばない作品
もう自分でも何を書いているか分からない
だめだこりゃ
だめだってわかってるのになんで作品出すのって話。
ごめんなさい誠に申し訳ない作品で…
って最後何!?
よくわからない理解できないわこんなの。。。。
久しぶりに書きすぎて書き方忘れた人間です
小説
小説書いてみた
静かに滴る雫のように
月の霜が降りるまで

桃色のハンカチ


校門に立つ先生
廊下で駄弁る男子
集団で手洗い場に行く女子

がやがやと煩い毎日

そんな俺の避難場所は
立ち入り禁止の屋上だ

黄色いテープの端が
剥がれている

先客だろうか

屋上への扉を
開けようか躊躇していた

その時

ぶわっと
風と共に
女子が1人飛び出して

頭がぶつかった___

かなり

痛い

「あ、ごめん、大丈夫?」

頭を擦りながら尋ねると

「うん」

と、小さな声が帰ってきた

その女子の目は濡れていた

やばい

泣かせた

ぴーぴー騒がれても嫌なので

「悪かったって」

潔く言う
別に俺のせいじゃないと…思うけど…

「ううん、違うの……あ、雨が、ふって」

目をきょろきょろと動かしながら吃る

「は?」

思わず声が出ていた

雨など降ってない
雨が降ってたら服も髪も濡れる

「ほんとに、大丈夫だから、ごめんね」

と言って
左横をすり抜けて
階段を下りていった

なんだあいつ
あんなやついたっけ

俺が覚えてないだけか

予鈴がなり
教室に戻ろうとすると
足元に桃色のハンカチが落ちていた

あの女子のやつか

落し物箱に届けようとしたが
止めておいた

「俺がまた届ければ良いか」


こんなのキャラじゃないけど

君がまた
泣いているような気がするから

白杖代໒꒱低浮上極・2020-04-30
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あと 日会えなかったら

それを口実に

少し話しませんかって誘おうかと想像

シュミレーションに悶える調子じゃ

きっと何もできないまま

冬休みになっちゃうよ

花絃*˚返信遅れてます・2024-12-10
だめだこりゃ
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冬暁とアイスコーヒー

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