#ねる白川くん

私は

ネリトニーに気を取られて

ねる白川くんの存在を

見落としていたのだ。

ネリトニーが黒幕という、ありがちなプロット…

ねるねる博士も、ねる白川くんも、無実だったのだ。

ねる白川という男…

無害を装っているように見えるところが、逆に、あやしい。

要注意人物は、ネリトニーだけではないのだ。

私は
TVアニメ版
ねるねるねるね
第2シリーズの
ねる白川を
推して
いるのだ。

ネリトニーとねる白川が付き合っているという噂を聞いた。

ねる白川は大人しそうに見えるが、実はけっこうアクティブなのだ。

白川君の友達の
ラグビー部員から
入部を薦められた。

ラグビー部は
人気がなくて
廃部寸前だった。

当然、僕は断った。
僕がスポーツしても
練られてしまうことは
火を見るよりも
明らかだった。

ねる白川くんは、
日本人で唯一、
ねるねのなかまたちに入ることができた、
人物なのだ。

白川君

ねるね

ネリトニー

かつてのクラスメイト

僕のことを

忘れただろう

どうか

忘れたふりを

してほしい

ねるねるねるねに

練られてしまった

哀れな

人間が

いたことを…

ねる白川は、
あの日の思い出を、
ねるねるねるねの中に封印した。

二度とあのことを思い出して、
悩んだりすることが、
ないように…

ねるねるねるねアニメの、第7話…

狂った夏…

今はただ、あの夏の物語が、なつかしい

スイカの赤…

潮と鉄のにおい…

波の音…

朦朧とする意識のなかで

私は

あの魔女の幻を見た

焼けるような砂…
スイカ割り…
潮のにおい…

空は青く
雲は白かった

ねる白川は
あの日のことを
忘れていない

ネリトニーと
ねる白川が
結婚したらしい。

結婚式の招待状が届いたが
僕は返信しなかった…

白川君は
高校時代
僕の数少ない
友達だった。
僕は帰宅部で
彼はラグビー部だった。
彼がどんな大学に進学して
今
どんなふうに暮らしているか…
僕は知らない。
一つ言えるのは
彼は女子からモテた。
たしかに彼には
危うさと言う名前の
色があった。