キミは突然やってきて
突然消えた
今とても後悔している
キミとの時間を無駄にした
こんなに早くキミがいなくなるのなら
そう思うと生きていく自信もなくなる
でもその後悔は過去を変え
未来を思い通りにすることが出来る
そう知ったのは最近なんだ
あの日突然現れたキミは
本当は突然に現れたわけじゃ
なかった
私の知らないところで
入念にイメージされ
この子なら確実に手に入る
この子なら未来永劫僕を思い続け
僕は消えることはない
キミはそうわかっていた
私だって同じ思いだったはず
キミが言うにはね
そんなこと知る由もない私には
無性に癪にさわった
そんなことって…
あるはずないし癪にさわる!
じゃあ出会う意味は何なの?
癪にさわる!
すごい勢いで怒ったせいなのか
貧血になって目の前が真っ暗になって
キミが突然現れたあの日にいた
ごめんよ
俺は生まれて来る時決めてきたんだ
もう一度お前を探すってさ
お前と目一杯愛し合えなかった
添い遂げられなかった
だから…
お前もそう決めてきたはずだよ
だからお互い忘れることは出来ない
だけどちゃんとわかる時が来るんだ
過去は変えられる
つじつまが合うようになっている
それをあの出会った日に
言えばよかったね
でもやがてこうしてわかるんだ
嘘つき!
そんなこと言ったって
キミはもうこの世の人じゃないじゃない!
後悔だらけなんだよ
キミとじゃなきゃ私は生きていけないんだよ
君とじゃなきゃ…
あっ…
でも…生きてる
悔しいくらいに明るく
むしろキミの分までも人生を謳歌しようとしている
キミはそのためにまた私を探し
愛したの?
肉体は消えても一度愛すれば
その思いはそのまま心に住みつき
心の中では未来永劫愛し合い続け
未来永劫添い遂げる…ってこと
だから
キミとのことは過去にならない
そして後悔にもならない
これからも今もなお
進行形のまま…ってこと
目の前の
薄くなっていくキミは
笑っていた
あまりにも突然の出会いと別れ
それはきっと必然
どこかで
決まっていたことなんだ