#花が散る

雨の降り注ぐ私の心には

青空なんて眩しすぎたの

いつからか自分の感情を言葉にできなくて

表情では笑っても心には雨が降ってるの

君の"会いたい"が

一番愛しく一番苦しい

愛を繋ぎ止めるための

一方的な感情も作業的な交接も

全部消えて無くなってしまうような

あの瞬間が大嫌い

「花が強い」なんて誰が決めたのかしら

決めつけたから花は泣けなくなったのね

7ー7

そんなのは

給食当番が

みんなの家に

給食を配りに歩けば

済むことだよ

キミはやっぱり

とんでもないことを

考えています

でも家に届く頃には

給食冷めてるよ

ボクがそう言ったら

そんなのは

電子レンジで

温めれば良いことだよ

そう言ってからキミは

分かったよ

何かに気づいて

声をあげたので

何が分かったのと

たずねてみたら

キミは胸を張って

叫びました

冬でも花屋さんに

花があるのは

夏の間に花を摘んで

冷凍庫でコチコチにして

冬になったら

電子レンジで

とかしているんだ

7ー4

気になるのなら

先生に聞いてみよう

キミにそう言ったら　

分からないことを

何でも先生に

聞いていたら

ロクな大人になれないよ

キミにしては

立派なことを言ったので

感心していたら

ワタシなんか

授業で分からないことや

解けなかった

テストの問題を

先生なんかに

聞いたりはしないよ

なぜか胸をはって

堂々と言ったけど

絶対先生に

聞くべきだと思います

7ー6

確かに人の島で

花を摘むのは

良くないことです

でも南の島に住んだら

風が吹いたら

遅刻しても良いし

雨が降ったら

学校は休みなんだよ

キミはうらやましそうに

そんなことを言います

さらにうちの学校も

そうしたら良いのに

腕を組んで

ブツブツと

文句を言っています

でも学校休みだと

給食も休みだよ

ボクがそう言ったら

キミはボクの頬をつねって

アンタはいつも

夢のないことを

言うんだね

そう言ったけど

本当のことです

間違いの方に生まれてきて

正解の方ならどれだけ楽だったかと

考えるのをやめたい

7ー5

でも冬に花がある理由

ボクも気になったので

今度の日曜日に

キミと花屋さんに

行くことにしました

花屋さんには

たくさんの花が咲いて

冬とは思えません

夏に咲く花も

咲いていました

ボクは気づきます

きっと常夏の

南の島で花を摘んで

持って帰ったのです

キミにそう言ったら

アンタは何も

知らないんだね

南の島には

ハメハメハ大王がいて

花を盗んでいるのが

見つかったら

牢屋に入れられるよ

キミはボクに注意します

どんな強い度数を呑んでも平気な僕が

一瞬で酔ってしまうモノがあるの。

それは あなたの愛情。

7ー3

ボクは頬をさすりながら

いつもお花の話を

しないから

不思議に思ったんだよ

理由を説明します

ワタシだって

花をキレイと思うことは

あるんだよ

口をとがらせて

すねています

7ー2

キミはボクの手を

払いのけて

何もおかしなこと

言っていないよ

キミは少し困っています

確かに食べられる花は

あるけれど

食べるために

花を買う人はいないよ

ボクがそう言ったら

キミはボクの頬をつねって

まるでワタシが

食べ物のことしか

考えてないみたいじゃない

いつものように

怒鳴りつけます

7ー1

そういえば

冬の野原は

枯れ草ばかりなのに

どうしてお花屋さんには

たくさんの花があるの

キミが食べ物以外のことを

話しかけたので

キミのおでこに

手を当てて

熱がないか確かめます

何も考えない時間

紙がめくれる音

私がリラックス出来る

唯一の場所は時間が

心做しか早く感じた


誰とも話さなくていい

文字にだけ集中して

私の存在感が持てた