#めぐりゆく季節の中で

お盆も終わりましたね

懐かしいひととは

逢えましたか

どこからともなく
落ちてきた花びらは

過ぎゆく春の
名残のひとひら

ひとりで見送る
三度目の春

桜とともに
あなたの想い出も
散って逝く

９月の始まりは雨

心にも涙雨が降る

空はいつの間にか
初夏の日差し

裏のツクシも
すっかりスギナに変わり

…桜ももう終わりだね

あっという間に
季節が通りすぎていく

戻り梅雨も
そろそろ明けるのでしょうか

昨日は
爽やかな夏空でした

夏休みになっても
コロナがこの状況では…

家族や友人と
屈託なくお出かけしたい

いつになったら
叶うのでしょうね

季節の歩みは
驚くほど速く

いつの間にか
桜も散りはてて

銀杏並木は
新緑に彩られる

春が急ぎ足で
通り過ぎていく

私の心だけ
置き去りにして

お盆が近づくと

何だか

しみじみするね

今朝
とても綺麗な
朝焼けを見ました

窓を開けると
少しだけ涼しくて

ほんのちょっと
季節が進んだのかなと
感じられました

娘は、一年中ずっと
20度くらいの気温ならいいのに
なんて言うけれど

そりゃあ電気代もかからないし
服だってこんなにいらないし
楽でいいと思うけど

日本に四季がなかったら
桜の儚さも
紅葉の艶やかさも
春霞の優しさも
梅雨の静けさも
夏の日差しの激しさも
秋の空の高さも
冬の空気の厳しさも
感じることができないから

やっぱり、日本に生まれてよかった
四季があってよかったと
あらためて思うのです

息をするのも辛かった
夏が逝き

朝晩の寒さに衣を重ねる
冬の気配が忍び寄る

過ぎていく事ども
悲しみも喜びも

全ては時の流れのままに

苦い記憶も
いつか優しさに包まれるだろう

やがて来る向かい風も
軽やかに受け流して

貴方が亡くなって四度目の春

近くの公園に
梅を見に行ったのは
まだ病気が分かる前の年だった

今年も梅が綺麗に咲いたって
満開だって

見に行きたいけど
ひとりじゃ寂しすぎるよね

雨の日は
胸の奥にしまっておいた
記憶のしずくが
こぼれ落ちてくる







あなたの思い出が
しみてくる

こんな静かな
雨の日には

いつも通る道に
昨日までなかった
真っ赤な焔が燃えている

彼岸花

こんなに暑かったのに
ちゃんと咲いている

だってもうお彼岸なんだから
私たちの出番でしょ
今咲かなかったら
彼岸花の名折れでしょ

そう言わんばかりに
華麗に花弁を広げている

彼岸花

私の好きな花

早いもので
今日で４月も終わり

ちなみに今日４月30日（旧暦）は
源義経の命日だそうです

桜が終わり
新緑が輝く季節…

また
色々ともの思う
５月がやってくるのですね

暑すぎる夏と
寒すぎる冬のはざま

つかの間の秋の心地よさ

高い空のそのまだ上に
筋を引く雲たち

届かなくても手を伸ばして
掴んでみたくなる