#もうひとつの物語

"助けて"って言いたかった
言えなかった
誰に頼っていいのかも、分からなかった


明日を生きていく自信は常になくて、
未来の話をされても、多分そこに私は居ないんだろうなって。

私の言う"ずっと"は、
私が自殺して呆気なく終わる。
だから永遠なんて存在するはずもない。
そんな戯言、信じちゃいけない。
明日に怯えながら、今日も死を待つ。



















いつから、こうなってしまったんだろう。
今ではもう覚えていないが、
最近は自分が何故泣いているのかすら、わからなくなってきた。
ただ、

泣いて
嘔吐して
倒れて
首を絞める。

その繰り返し



































疲れた。
疲れたんだ。
生きることに
嗤われることに
自分を偽ることに






























































ねぇ、私もう十分頑張ったよね…？

これでも頑張ってきたつもりなんだ。
耐えて耐えて、もう限界なんだ。
胸を刺す言葉が頭から離れない。
あぁ、痛い。




























































































































































































だからもう、終わりにしないか。
いっそ全部、終わらせよう。

この手で、悲哀じみた人生に終止符を。

もうひとつ君の土曜日を下さい

朝、目が覚めて

カーテン越しから太陽の光が輝いている。

コーヒーのほろ苦い匂いにつられ

一階に降りると君がトーストを食べながら幸せそうにしている。




おはようとおやすみが毎日聞ける私はこの世界で一番幸せなのかもしれない。

目を閉じても君が居る世界が在る