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#もう1話あります!

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全1作品・

あれから先輩と会う度に緊張しちゃって上手く話せない時が続いていた。

委員会だって、学年が違ったら一緒に作業なんてないし。

先輩も受験があるからかとても忙しそうに見えて、タイミングが分からなくなっていた。



あれからあの子と話す機会が日に日になくなっている気がする。

好きの気持ちを交換した次の日から、受験の追い込みでの疲れがあったり。

委員会への出席日数がどんどん減ってきたりと、あの子との時間が上手く作れずにいた。




全学年共通のテスト期間。
放課後の部活が停止され、みんなが勉強に励む期間。

学食で君を見かけた。
げっそりとした顔でボーっとしているから、気になって足早に君の所へ向かった。


「どうしたの?」

「ぁ…先輩だ」

「どこか悪い?」

「うーん…先輩と話せないから頑張れなくって」

「……今日予定ある?」

「なんもないですよ」

「今日一緒に帰らない?」

「…!!!」
「はい!!」


明らかに明るくなった君の頭を撫でて、「放課後迎えに行くね」と笑いかけた。



学食の机で脱力していたら、先輩に話しかけられた。
用事がないか聞かれて、一緒に帰る約束までした。
好きな人との時間を上手く取れていなかったからなのか、最近疲れ切っていた私の体は。

"好きな人との約束"

ただそれだけで一瞬にして回復したのだった。







少し遅くなってしまったと廊下を足早に駆け抜ける。
途中ですれ違った先生に睨まれた気もしたが、それは気にしないでおこう。

教室に着いて君の姿を探す。
「あれ、いない…」と零した言葉は、窓から入ってきた風によって消された。


「あ、せんぱい」

「え?ぁ…」

「すいません、先生に頼まれて別室で作業してて」

「…ぁー、ビックリした…」
「連れ去られたのかと思った…」

「私に限ってないですよ」
「もう少しで終わるので、少し待っててください」


笑い事じゃないよ…
取られたとかおもったじゃん…
良かった…無事で。



別室で頼まれた作業を淡々とこなしていると、全速力で廊下を駆け抜ける先輩が視界に入った。
あ、来たんだ…と教室に行けば、焦った顔で肩を上下させている先輩。

弱々しい声で先輩を呼べば、焦った表情が安心した顔に切り替わる。
こんな焦った先輩を見るのは初めてで、どこか嬉しくなった自分がいた。

🌸🌻🍁❄️・2024-06-04
長すぎたので2回に分けます!
もう1話あります!
すぐ上げます!
ぜひ見てください!
シリーズです!
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男子先輩と女子後輩
↬6月

これらの作品は
アプリ『NOTE15』で作られました。

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