#ろむの舞

空に浮かぶ月を眺め
君に想い焦がれていた
輪郭をぼかす朧月
縁のぼやける大切な記憶
湿った匂いに誘われて
雨に身を任せる
頭が冷えても消えない灯火
時と共に朽ちるなら
今宵は抱こう、君を想ゆる花を

一緒に見た景色、貰ったお土産、揃えた靴下
全部捨てて部屋から君の影を消したのに
食事をすれば君の好みが浮かぶ
景色を見れば君の笑みが浮かぶ
染み付いた君の色がなかなか抜けない

夕日が沈みかける中「また明日」と言い合う
翌日の予定を復習しながら眠りにつく
そんな私ですら朝を恐れ夜にしがみついていた
また上を向けない日々が訪れたら
今度は少しの光を心に残し時間の経過を待ってみようか

それいいね、その本すき、ストラップかわいい
遠回しに気持ちを伝える
決して君を好きだとは言わない
綺麗な瞳で見つめる先に私がいなくても
笑ってくれるならそれでいいの
それがいいの、幸せになって

本音と建前ってやっぱりあると思うの
楽しいひと時の為についた嘘も
奮い立たせる為についた虚言も
人を欺く為だけに吐いたウソじゃなければ
無理に心の内を見せなくてもいいじゃない

笑う時も泣く時も
君の1番の理解者でいたいのです
一緒に感情の海へと溺れましょう
君との未来を描いてみると
例え、赤色でも青色でも
輝いて見えるのです

当たり前だと笑える時に

精一杯、感じられる人間でいたい

思い出を掘り返して浸るのでは

得られないモノがあるはずだから