ハルユー・3日前
グラスに月を浮かべ
黄昏に喝采
静寂の月明かり
盃に浮かべ
友はみな
在るべき場所へ
心の一欠片を
ここに残して
また逢う時の笑顔を
思いながら
ひとり呑み干す
キミが流した
赤いナミダをグラスに
どうしてそんな顔するの?
泣き出しそうな微笑みに
言葉にならない思いが
もどかしい
グラスの中の月
飲み干してしまおうか
この胸の中に
キミの悲しみと共に
だからといって
なにが変わるのかわからないけど
見えない手で
キミを抱きしめて
音の無い世界で
キミに囁いて
この夜を流れてゆこう
何色にも
染まりたくない…と
優しさを拒んだ
強がりを見抜いたあなたは
ただ笑って
私のあたまを撫でて
いつも言うんだ
イケシャアシャアと…って
そんな口癖
今はおまじないみたいに
わたしはひとり呟いてる